公然の多様性
例
障害者全般
元は身体的な障害者を想起していたが、昨今では発達障害も合流しつつある
病気全般
育児や介護
LGBTQ
外国人
参考
「目に見える多様性」と表現している
「表層のダイバーシティ」と表現している
ダイバーシティには、二つのタイプがあると考えています。一つが「表層のダイバーシティ」、もう一つが「深層のダイバーシティ」です。表層のダイバーシティを進めることとは、女性、外国人、障がい者といったマイノリティとされる人たちを雇用し、福利厚生等の周辺的制度を整備する取り組みです。しかしこの取り組み自体は「多様化のための多様化」、つまりメンバーの多様化そのものが目的となることが多く、むしろCSR(企業の社会的責任)の範疇に入るでしょう。
それに対し、職歴、スキル、パーソナリティ、考え方、仕事観、文化的背景など、外観から認識できないような個性やアイデンティティの違い(深層の多様性)を企業経営に結びつけようとする取り組みが、本来的な意味での「ダイバーシティ・マネジメント」です。これが、企業が目指すべきダイバーシティです。
背景
多様性に配慮したワークスタイルを確立することが重要
満足感、ひいては競争力に繋がることが示され始めてきた
企業が遵守するべきコンプライアンスの扱いにもなりつつある(何ならもうなっている)
一方で、その「多様性」とは何かを考えたときに、ごく一部しか想定されていないことが多い
病気や育児は通じやすい
では発達障害者は?アファンタジアは?IQの特定指標が著しく低い(平均は110だが130のものと70のものがあるなど)人は?
もっと広く想定していく必要があると考えた
そのために、まずは「そのごく一部の部分」を指す名前が必要と考えた
よく知られたというニュアンスをこめて、公然の多様性と名付けた
新たな想定の例
ニューロダイバーシティ
Neuro(脳・神経)とDiversity(多様性)という2つの言葉が組み合わされて生まれた、「脳や神経、それに由来する個人レベルでの様々な特性の違いを多様性と捉えて相互に尊重し、それらの違いを社会の中で活かしていこう」という考え方であり、特に、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、学習障害といった発達障害において生じる現象を、能力の欠如や優劣ではなく、『人間のゲノムの自然で正常な変異』として捉える概念
発達障害も多様性に含める