オッドジョバー
社員の仕事は「直接的な仕事」と「間接的な仕事(雑務)」に分かれるが、このうち後者に専念する社員のこと。
Odd Jobber.
特にエンジニアリングを生業とする組織では「技術には全く興味ないが、エンジニアが嫌がる雑務や渉外ならできる」という人が少なくない。スタンダード的に言えば、このような者もエンジニアとして使うことになるが、別働隊的に捉えると、エンジニアとして扱うのはやめて雑務や渉外に専念させよう、となる
ここでいう「雑務や渉外に専念させた人材」はオッドジョバーの一例である
Q&A
Q: バックオフィスの人たちとは違うのか?
Ans: 違う
バックオフィスの人たちは部門が分かれており、直接的な仕事として間接業務を行っている
一方、オッドジョバーはチームや部署内の一メンバーでありながら、彼らの雑務のみを専任で行う者を指す
Q: 現状でも無能な社員、仕事の節目でアサイン的にきりのわるい社員などそうなる傾向にあるが、オッドジョバーと言えるか
Ans: 一時的なオッドジョバーとしては言えなくもない
しかし、オッドジョバーはそのような「一時的に仕方なく」のニュアンスではなく、正式な仕事の一つとして雑務専任にしているニュアンスである
たとえばオッドジョバーは通常社員と同樣の給与をもらう
Q: オッドジョバーの人数はどれくらいが良いか
Ans: 通常は1人
オッドジョバーは直接的に生産性を出しているわけではなく、あまりお金をかけられないのが本音だろう、通常は1人で済ませたい
一方で、雑務が多い場合や、チームや部署の人数が多い場合は、2人以上もありえるかもしれない
Q: ベンチャーなど会社規模が小さい場合、バックオフィス担当の者はオッドジョバーになるか?
Ans: 実質的になっていることはある
Q: フリーランスや秘書やマネージャーを雇うことがあるが、これらはオッドジョバーを雇っていると言えるか?
Ans: 言えなくもない
しかし、秘書にせよ、マネージャーにせよ、名前が存在するほどありふれたポジションであるため、オッドジョバーとはニュアンスが違う
オッドジョバーはそのような既存のポジションではなく、単に「みんなの雑務全般を専任で行うよ」という役割を指す
このような概念はありそうで、なかったため、わざわざ名前をつけている(ワークウェア化している)