明日はいづこ夜寒にじつと黙しをり
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どうにかこうにかやってきて、結果としては、五期続けての増収が見えてきた。暮らしもどうにか、成り立ってきた。
しかし、余裕のある状況かというと、全くもってそんなことはない。いまこうしているのも不思議なくらいの、僥倖の連続だった。
ふと時間ができると、未来や過去に、意識が向かう。忙しくしているときは、「今」に必死だから、思い煩う暇もない。
目の前のことに忙殺されて、悩む暇もないのと、時間の余裕がある故に、思い煩うのと、どちらが精神衛生に良いのか、いまだによくわからない。
来年のことを言うと鬼が笑う、という。
まったくもって、その通りだ。
明日、起きるかもしれないことや、起きないかもしれないことを、今日論じても、虚しいだけだ。
だから、黙すしかないのだと、目の前の賢者は、沈黙のうちに、いつも、語ってくれるのである。
いつまで経っても、何をやっても、修行が足らない自分は、いつものように、鶫のように、ピーチクパーチク囀ることしかできないのだった。