物価連動債
例えば、額面100万円の同国債を発行価格100万円で購入したとする。10年後にCPIが発行時に比べ20%上昇していたら、想定元金額は120万円となり、それが償還金額として返ってくる。
まず個人が知っておきたいのは額面価格と発行価格の違い。金融機関の入札で決まる発行価格は市場のインフレ予想を反映し、物価上昇を予想する人が多いほど値段が高くなる。
このとき、投資家は額面価格より高い値段で同国債を購入するので、償還まで10年保有した場合、物価上昇率によっては投資額を回収できないこともある。
従って物価連動債は、インフレがおきても実質的な価値が低下しない債券、といえます。
また、名目金利の債券との相対的なパフォーマンスという点においては、インフレ率が上昇するほど、インフレ調整後の元本、およびクーポン収入(インカム・ゲイン)が増加する物価連動債がアウトパフォームします。逆に、インフレ率が想定していた水準よりも低下すれば、物価連動債のインカム・ゲインは減少するため、物価連動債がアンダーパフォームすることになります。
発行価格 105円70銭
募入最高利回り -0.545%
(参考5がつ)募入最高利回り 0.862%
10年で平均1.4%のインフレ予想