黒平温泉
黒平温泉は、摂氏25℃以下の冷泉で、江戸時代以前から昭和35年ごろまで旅館などが営業されていました。
市内最北端にある黒平町は標高が1,000mを超え、その冷涼な気候から6~8月に来客が集中していました。また、江戸時代は、金峰山の山頂にある金櫻神社の本宮への参詣ルート沿いに位置していたこともあり、参詣者と湯治客で大変にぎわったそうです。 元文2(1737)年7月に黒平温泉を訪れた八日町(現:中央)の町人の日記には「温泉湯は約700名もの湯治客でごった返し、宴会を開き浄瑠璃(るり)や三味線などで大いに楽しんだ」と記されています。
また、「山梨県史・資料編10」には、県内だけではなく、長野県の佐久や諏訪など遠方からも来客があったと記述があり、甲府の名所の1つだったことがうかがえます。
下黒平の人たちは、現在でもパイプを使って自宅に温泉を引き、沸かして入浴などに使っているそうです。