新反動主義
代表的論客に
Neoreactionary, NRx
近代国家というシステムそのものに対する批判精神
現行の国家を解体し、複数の小さな疑似封建的な都市国家システムを構想する
各小国家は、企業のようにふるまう
トップにCEO的な君主を据え、市民は株券を保有する一種の株主として振る舞う
君主は株主たる市民の要求に応えるように国家を運営せねばならない
さもないと、市民はその国家を出ていき、別の君主=CEOが治める国家に移住する
一般的な右翼思想の特徴である、愛国思想(ナショナリズム)や保守思想と真逆のようにみえる
「出口」(Exit)というコンセプト
特定の共同体や国家から自由に離脱して、ノマド的に別の共同体や国家に移動できるというコンセプト
民主主義における「声」(Voice)のコンセプトと対置される
「声」=現在の政権に不満があれば、実際に声を上げ、選挙における投票行為を通じて現状を良い方向に改革していくことを目指すことができる、民主主義の土台を成す概念
Ex. デモ活動
新反動主義が提唱する疑似封建制度では、住民は現状に不満があれば、単純に黙って別の国家へと出ていく(Exit)
こちらの方が、よりスマートかつ合理的である、とする
民主主義の制度のもとで愚直に「声」(Voice)を張り上げるのではなく、黙ってその制度から立ち去って(Exit)、新しいフロンティアを開拓していく