サイファーパンク
cypherpunk
社会や政治を変化させる手段として強力な暗号技術の広範囲な利用を推進する活動家
元々はサイファーパンクメーリングリストでの対話を通じて、非公式なグループが暗号技術の積極的な利用によるプライバシーとセキュリティの確保を狙ったものである。サイファーパンク達は1980年代の終わりから活発な運動に携わってきた。
『サイファーパンク――インターネットの自由と未来』
インターネットという新世界は、野蛮な原子の旧世界から抽象され、独立を欲していた。だが国家とその仲間はわれわれの新世界を支配すべく動いた――その物理的な基盤を支配することによって。(......)それはわれわれが夢見た独立性を妨害し、光ファイバや衛星の地上基地の周囲に居座り、われわれの新世界の情報の流れを大規模に傍受するだろう――(......) だがわれわれは発見した。完全な支配に対する一つの希望を。その希望は勇気、洞察、連帯を以て抵抗のために使うことができる。われわれの住む物理宇宙の奇妙な性質である。
宇宙は暗号化を信じている。
情報を暗号化するのは、これを複合するより容易い。
われわれは、この奇妙な性質を用いて新世界の法を作ることができると思う。われわれの新たなプラトン時空を、その基盤である衛星や海底ケーブルやその管理者から切り離すのだ。暗号というヴェールの背後でわれわれの空間を強化するのだ。物理的現実を支配する者たちには閉ざされた、新たな地を作るのだ。(......)
そしてこのようにして独立を宣言する。