JiraとScrapboxとFigJamの使い分けTips
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台南 / 神農街
はじめに
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今回は弊社初のアドベンドカレンダーとして、最近自分が仕事をする上で意識しているJira、Scrapbox、FigJamのそれぞれの役割と使い分けについて書いていきます。
ツールの導入経緯
現在モニクルではJira、FigJam、Scrapboxの各ツールが導入されている状況ですが、私た入社した2020年4月当時はどのツールも使っていませんでした。その後、随時ツールの導入が行われていき、今の状態になりましたが、改めて導入に至った経緯をまとめておきたいと思います。 まずはJiraの導入に至った経緯です。実は、私が入社する前は1人エンジニアの出来立てほやほやスタートアップで、マネイロのサービスもまだ存在していませんでした。そんな中、私と/wadata/ka2n.iconの二人が同時に参画しエンジニアが三人になったところでチームでの開発体制に移行するということで、私がJiraの使用を提案し、導入に至りました。この時期は創世記でまだ何も整備されていない状態でしたので、エイヤで入れた記憶がありますが、以下の点を考慮に入れました。 使い慣れたツールを使いたい(前職で使った経験がありました)
スクラムが可能なツールを使いたい(ただのカンバン系ツールは避けたい)
なんならドキュメントも書く場所が欲しい(当時はConfluenceも同時に導入しました)
次にScrapboxです。上記にもあるように導入前はConfluenceを使用していました。Confluenceには以下のような課題がありました。
ドキュメントをカジュアルに書き残せない
どこにページを置くべきか悩んでしまい、雑にページを作るのが憚られる
ドキュメントの更新がしにくい(編集画面に遷移する手間がかかる)
他人のページを編集・整理しづらい
階層構造を管理しにくい
その後、/wadata/nkzn.iconが弊社にジョインしてScrapboxの導入を進めてくれました。Scrapboxは常に編集モードでドキュメントの更新がしやすく、ページに階層構造という概念が存在しないため置き場所に迷うことがありません。また、ページを[]で囲っておけばリンクが紐づいてくれるため社内wikiのような役割も果たすことができて大変便利です。ちなみに、[]で囲うことをブラケティングと呼ぶそうです。 最後にFigJam(Figma)の導入経緯ですが、元々デザイナーがおらず業務委託先でSketchなどを利用したデータの受け渡しが行われていましたが、後にデザイナーが入社してからオンラインコラボレーションデザインツールとしてFigmaが導入される運びとなりました。その後、FigJamがFigmaの新しいツールとして公開された流れで、FigJamを導入することになりました。
ツールをどう使い分けるか?
そもそも、これらのツールは本来の使用目的がそれぞれ異なります。
table:何をするためのツールか?
Jira 課題やプロジェクト管理をするツール
Scrapbox チームでリアルタイムに情報を共有できるツール
FigJam オンラインホワイトボード
しかし、それぞれに共通する特徴として情報を残したり整理することができるため、プロダクト開発を進める上での要求・要件・設計などの情報がこれらのツールに集約される傾向があるように感じます。仕事でこれらのツールを使っていくうちに、各ツールごとに得意なこと・不得意なことがあることがわかってきたので今回はそれをまとめます。
みんなで多面的なアイデアを出しあうならFigJam一択
私の所属するチームでは実行計画を行っています。実行計画では、スプリントバックログに積まれた(積んだ)アイテムを実際に実装するにあたり、どのような作業が必要かを書き出して整理する会です。実行計画にはチームのエンジニアが参加します。実行計画を通じてスプリントバックログアイテムで具体的にどのような作業を行うかのイメージを膨らませ、メンバー全員で共通認識を合わせることができます。実行計画の詳細についてはまた機会があれば別の記事で書こうと思いますが、実行計画ではFigJamを開いて議論をしています。なぜ実行計画の場でFigJamが良いのかをまとめてみました。
メンバー全員でコラボレーションができる
セクションや図形、付箋を色別に貼って線で結ぶことができるなど表現力が高くヴィジュアライズしやすい
さらに画像やテキストも自由に配置できる
ページをスプリントごとに分割せず、同じページに書くことでスプリントを跨いだ課題に対し、継続的に議論ができるようになる
付箋の記入者が自動的に記録される
スタンプやステッカーなどが豊富で遊び心が多く、テンションが上がる
特に大きめのアイテムになるとどこから手をつければいいのかと悩むことがありますが、FigJam上であればまずみんなで付箋に情報を書いた上で整理していくことができるので、自然とアウトプットが進んで議論が捗るようになりました。みんなで同時に書いたとしても、コンフリクトしたりどこに書けばいいのかわからないという困り事が発生しないため、全ての意見や参考資料のリンクが残ります。みんなでアイデアを出し、頭の中を整理して情報を共有するツールとしてはFigJamが適しています。いつも同僚の/wadata/yohei.kuji.iconがステッカーをたくさん貼ってくれるので、ドキュメントをみた時のつまらなさもありません。
ちなみに、Miroなどの類似ツールでも大丈夫だと思います。
超お手軽な社内情報共有wikiとして最強のScrapbox
FigJamがみんなで情報をアウトプットし整理するのに役に立つことを紹介しましたが、一方で検索機能は使いにくい、見辛いなと感じることがあります。そんな時はScrapboxが役に立ちます。FigJamで議論を交わして決めた設計に関する記録(Architecture Decision Record: ADR)や意思決定をScrapboxにサクッと1ページにまとめることができます。また、プロダクト固有の表現や単語にはブラケティングすることで、それらの解説は他のページに説明を委ねることができます。
モニクルでは、社内共有目的で作成されたScrapboxのプロジェクトが一つ存在していて、そこを見れば他のチームメンバーにもADRを共有することができ、プロダクトを横断したナレッジのシェアができています。
Scrapboxでは検索機能の他、ブラケティングによる検索性がとても高い割にメンテナンスコストが低いので、FigJamの内容をScrapboxでまとめる用途としては最適だと感じています。
チケットとして課題をまとめて管理するJira
最後はJiraです。Jiraはこれまでのツールとは性質が異なりプロダクトの課題を管理するツールですが、課題をチケットとして管理することができ、各課題に詳細を書くことができるため上記のツールに書くような内容をJiraにも書くことができます。ただ、Jiraを使ったコミュニケーションには以下のような問題があります。
チケットの順番を様々な尺度・粒度で並び替えてみることができない
詳細を書く時にコラボレーションできない
詳細やコメントを見る場合、一つ一つ開かないと中身が確認できない
チケットの紐付けが面倒(紐付けるチケットの番号を選ぶ部分のUXが悪い)
一方で、チケットのアトリビュートに値を付与することによって検索性が向上したり、スプリントに特化しているためやりやすい面があるのも事実です。なので、Jiraのチケットに対して細かな情報は記載せず、適宜URLを貼り付けたりコピーした内容を貼り付けることによって、Jira上で内容に関して細かな議論をしなくても良いようにしています。
最後に
ツールにはそれぞれの特徴があります。目的に応じてうまくツールを導入し社内に広めることによって徐々に浸透していき、当たり前にそのツールを使ってくれるようになります。社内でみんながツールを活用して情報を残したり、オープンにしてくれることは嬉しい反面、使い方を間違えてしまっているんじゃないかと思うケースもよく見かけます。そんな時、ふと立ち返ってみて、今使っている様々なツールや世の中にある新しいツールを使ってみることで思わぬ新発見があるかもしれません。
明日は、モニクルの神デザイナー大谷和宏さんの23日目の記事です。お楽しみに 👋
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