モニクルにジョインして4年が経ちました
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湯の山温泉 グリーンホテル
はじめに
2020年4月にモニクルに入社してから4年が経過しました。今回は、フルリモート環境、モブプロ、スクラムの3つの観点から、これまでの経験を振り返ります。 フルリモート
入社当初はコロナ禍の影響でフルリモートでの勤務が始まりました。当初はアフターコロナの時期が訪れたらある程度出社することも検討していました(とはいえ、たまに会いたいねくらいの温度感でした)が、半年後にはメンバーが各地域に散り散りになりました。かくゆう私は一番最初に東京から飛び出したメンバーの一人でした。当時の行動は勇足だったかもしれませんが、一ヶ月後にはCTOの塚田さんも北海道へ引っ越したことを考えると、おそらくあのタイミングで会社としてフルリモートでやっていくぞという覚悟が生まれた気もするので良かったのかなと思います。
モニクルのフルリモート環境が成功している要因としては、経営陣のフルリモートに対する理解やプロダクトの迅速な改善やデリバリーを行い成果を示し続けていることもありますが、一番良いのは全員が毎日ビデオ通話アプリを立ち上げて顔が見える状態を基本としていることだと思います。常に顔を確認しているわけではありませんが、相手の表情ひとつで情報を読み取ることができたり、相手がそこにいる安心感があります。また、Gatherを使っていつでも誰でも同期的にやり取りができる状態を作っています。オンラインでも、雑談を含めたコミュニケーションが活発に行えるのはこのような文化があるからだと思います。
今後はメンバーが増えていく中で、ある程度チームを横断して交流を深めたり、チーム間の良いところを共有して高めていく作業も必要になってくると思います。モニクルでは留学制度を導入したり、スクラムマスター同士の交流を経てその壁を乗り越えるための試みをしているところです。この辺りの試みについてはまた別の機会に。
モブプロ
モブプロは、新メンバーがチームの一員としてすぐに活躍できるように、密度の高いコミュニケーションを促進します。リアルタイムで議論を行いながらコーディングを行うことで、すぐにドメイン知識を理解し、チームに溶け込むことができます。モブプロによるオンボーディングと最初の作業のことを「知の高速道路」と呼んでいます。
入社当時はAndroidネイティブアプリ開発を得意とするソフトウェアエンジニアだった私ですが、モニクルではRailsやReactをベースとしたWeb開発が中心でした。不安を抱えていましたが、短期間でモブプロを通じて必要な知識を習得することができました。ドメイン知識についても同様です。
今振り返ると、温かくサポートをしてくれた当時のチームメンバーには本当に感謝しています。
現在も、新メンバーはモブプロから開発をスタートしています。しかし、モブプロ一辺倒で開発を進めるわけではなく、常にモブプロへの考え方に対するディスカッションを行いながら、柔軟に動いてより良い開発ができるよう努めています。
スクラムを頑張った
入社当初は、右も左もわからない状態の中で、とりあえずJiraやスクラムという開発スタイルを導入しました。当時は開発に必死で、正解もわからず、十分に機能させることはできていませんでした。それなりに開発は進むものの、初期の開発スタイルはCTOの塚田さんがリーダーシップを発揮して前に進めてくださったことが大きかったです。
日々エンジニアとして仕事をする中で、次第にチームビルディングへの興味が湧いてきました。自分の力だけで生産性を50から100にするよりも、チームメンバー全員の生産性を引き上げることができれば、トータルとしてより大きな成果を生み出すことができると考えたのです。
そこで、スクラムマスター研修に参加することにしました。研修を通して、スクラムの本質や、より効果的な運用方法について学ぶことができました。この時すでに入社初期と比べて組織も大きくなっていましたが、チームメンバーの安定化と複雑化を防ぐための仕組み作りが進められていき、取り組みやすい環境でした。
現在、スクラムマスターとして以下の点に意識して取り組んでいます。
スプリントゴール達成へのサポート
チームメンバーが力を発揮し、スプリントゴールを達成できるよう、最大限のサポートを行います。
スクラム学習のための機会の創出
チーム全体でスクラムの考え方や手法を学び、より効果的に活用できるよう、読書会を開催しています。今は必ずしもスクラムに拘った選書をしているわけではありませんが、それ以外でも定期的に話し合うようにしています。
メンバーとの交流
各メンバーと1 on 1をしたり必要に応じてイベントを見直し、チーム内で改善が進むように小さな変更を取り入れながらふりかえりを進めています。
まだまだ難しいなと思うことがたくさんありますが、今後も改善を進めていきたいです。
終わりに
最近、最近入社されたチームメンバーと話をする中で気づいたことがありました。それはモニクルにとって当たり前のことは、前職では当たり前ではなかった、ということです。思えば私自身も前職では当たり前でなかったことが山のようにあります。4年も経つと流石に慣れてしまい、忘れてしまった思いが、他のメンバーから思い起こされることがありました。4年間のふりかえりでは、そのような当たり前が他の会社やチームでは当たり前ではないかもしれないということを念頭におきながら、ぎゅっと凝縮して紹介させていただきました。今後も引き続き小さな改善を繰り返して組織にとって良い文化を作り上げていきたいと思います。
ちなみに、このエントリは三重県の湯の山温泉グリーンホテルにて書いています。露天風呂が広く、とても気持ちよかったです。名湯百選にも選ばれています。では、また。