国語:食べ物はかせになろう
目標
食べ物の不思議について関心を持ち,進んで調べたりまとめたりして,それらを分かりやすく 伝えようとする態度を育てる。
プログラミングを活用して,自分が書いた説明文を聞き手に分かりやすく伝えることができる ようにする。
中心となる語や文を捉え,段落相互の関係を考えながら,文章の内容を的確に読むことができ るようにする。
プログラミングを活用して,自分が伝えたい説明文を書くことができるようにする。
本時の展開
1)前時を振り返り,本時の学習課 題をつかむ。
2)友達のプログラミングしたも のを見て,良いところや工夫など を見つける。
指導:友達が作成したものを見て,良いところや工夫などを発表させる。その際に聞き手への分かりやすさをポイントとして,考えさせるようにする。
3)話し合ったことを基に,作成し たプログラミングを改良する。
指導:聞き手の分かりやすさを意識して作成できるよう,机間巡視しながら助言する。
4)プログラミングしたことを基 に,オリジナルの説明文を書く。
指導1:プログラミングしたことを基に,聞き手に分かりやすく伝わる説明文を書かせる。
指導2:早く説明文が書けた児童には,発表練習をさせる。
5)本時の学習のまとめをする。
プログラミングすることで,文章を書く際によかったこと等を発表させる。
授業について
3年生の国語科「食べ物はかせになろう」では,大豆が食品に姿を変える様子をプログラミングする活動を取 り入れた。きなこや納豆,醤油など,大豆がどのような 食品にどのような方法で変化するのかを調べ,順序カードにまとめたものを前時にプログラミングした。
本時では導入で,友達が作成したものを見て,聞き手への分かりやすさをポイントとして,良いところや工夫 を考えさせた。そして,話し合ったことをもとに,自分で作成したプログラミングを周りの人に分かりやすいものになるように改良した。その後,プログラミングしたことを生かして,聞き手に分かりやすく伝わるオリジナル説明文の,「中」「終わり」を書き,説明文を完成させ た。自分がプログラミングした内容をそのまま文章にするので,いつもなら書くことに戸惑い,書き方に質問が多い児童らも,自分の力で書き上げることができていた。 文章を書くことが苦手な児童もプログラミングを手がかり に順序を思い返しながら書くことができた。
成果と課題
1)成果
授業の最後に「プログラミングしたことで,文章を書きやすかった人?」と尋ねると,全員が手を挙げていた。プログラミングの活動を入れることにより,「粉に挽く」などの分からない言葉を そのまま使うのではなく,自分で調べて理解する活動が増え,それが,聞き手にも分かりやすい説 明文を書くことにつながっていった。
今までの作文を書く時に比べ,プログラミングを生かして,子どもの意欲をかき立てることがで きたと感じる。
2)課題
環境が整っていない分,今はまだプログラミングが特別な活動となっている。普段の教室の学習の中でも,必要なときに自然と取り入れられるようにしていけたらと思う。
どの学習でプログラミングを使うとより効果的かを考え,年間の指導計画に位置づけていく必要があると感じる。
出典
徳島県プログラミング教育
「R元 成果報告書(鳴門市撫養小学校).pdf」より抜粋
https://gyazo.com/d8d260cc11768573fa4a027ac3a88e2f
https://gyazo.com/179e1be10033b9259876a15a672ba2fa
https://gyazo.com/91615d9c81c6f16d81c5d1dab282fd5c