金子みすゞ
童謡詩人。本名テル。山口県生れ。1920年大津郡立大津高等女学校卒業。20歳で詩作を始め,雑誌《童話》などの投稿者となった。《お魚》《大漁》など生れ故郷・仙崎漁港に題材を採った作品などで,西条八十に認められた。22歳で結婚し,1女をもうけたが,夫の放蕩が原因で離婚し,26歳で睡眠薬自殺を遂げた。手帳に書き残された512編の詩が,死後50年以上を過ぎた1984年に《金子みすゞ全集》全3巻として刊行され,1990年代に〈幻の童謡詩人〉として再評価され,作品集や評伝などが多数出版された。 同時代の歌人