超音波洗浄機
超音波洗浄機(ちょうおんぱせんじょうき)は、20~50kHz程度の超音波を用いて洗浄する器具である。 超音波洗浄器は宝石、レンズなどの光学製品、コイン、時計、歯科及び外科治療で使われる器具、万年筆、機械部品、電子機器などの洗浄に用いられる。宝石の加工、時計工場、携帯電話の修理などで日常的に使われている。 用途に応じて発振周波数を選択する必要がある
強力に洗浄する場合は低い周波数を、超音波によるダメージがありそうな場合は高い周波数を選ぶ
超音波洗浄器では、洗浄する物体を容器に入れ、超音波を伝導する液体(水または有機溶媒)に洗浄する物体を浸す。水で洗浄する場合は、表面張力を打ち消すために界面活性剤を入れる。超音波を発生させる装置は器具に内蔵されているか、液体中に入れて使う場合もある。超音波は電子的に発生させる。 常温の水より、お湯を使うと汚れが良く落ちる
洗浄のメカニズムは微細な泡の発生と破裂(キャビテーション)に伴うエネルギーによるものであり、泡が破裂すると物体の表面から汚れが浮き上がる。超音波の周波数がより高いほど、泡の発生するポイントが多くなり、より高精度の洗浄ができる。発生する泡は10000度にも達し、1cm2 当たり3.5tにも達することもあるが、汚れの除去が主たる結果であるように、とても小さいものである。 また、溶解しにくい溶質を溶解させる際に容器を洗浄機内に漬けて超音波により迅速に溶解させたり、有機合成を行う際に溶質と溶媒の入った容器を漬けて反応を促進させるという使用も可能である。 超音波は、複雑な形状のもの(手が届きにくいもの)・微細な汚れ(細かい汚れ)の洗浄に最適です。
超音波洗浄は研究機関や半導体産業など高度な洗浄を要求される分野で実績のある洗浄方法です。目に見えない、手の届かない汚れを落とすには超音波洗浄が最も優れています。 超音波洗浄には除菌効果があります。またいくら殺菌しても細菌の繁殖場所になる汚れが落ちず残っていては細菌の繁殖を抑制できません。微細な汚れまで除去できる超音波洗浄は衛生管理を要求される洗浄物に最適です。 超音波洗浄機で洗えないものはありますか?
ガラス瓶などで空気が入っているところは洗浄できません。洗浄液が接触していれば超音波は透過するのでガラス瓶などの内側も洗浄できます。 布・木材・ゴム・発砲スチロールのように柔らかいもの、水に浮くものは、超音波洗浄機による洗浄はできません。 金箔を施した製品や特殊形状のアルミ製品などは超音波洗浄で破損しますので避けてください。 特に高価で破損しやすい細やかな細工のある宝石・アクセサリー・シャンデリア・眼鏡取などはとりかえしがつきませんので超音波洗浄は避けてください。 べっ甲、銀製品は、超音波洗浄により光沢がなくなるので洗浄しないでください。 硬いものは大丈夫だが柔らかいものは破損する恐れがあるため要注意ということか
https://www.youtube.com/watch?v=knSaiGiv43U