講談社文芸文庫
独自の特徴として、刊行時に著者が存命の場合、本文の後に「著者から読者へ」と題した短文が掲載される。これは書き下ろしのオリジナルエッセイで、作品執筆時の思い出などの文章が収録されている。またその後に、専門家や親交のある文学者による解説や作家案内をはさんで、「著書目録」も掲載されている。これは著者の作品を「単行本」、「文庫」、「全集」等に分類した上で刊行順に一覧にしたもので、こちらも著者存命の場合は本人の校閲を経ており、信頼性の高いリストとなっている。「著書目録」は長年、大半が刊行時に購入可能な書目のみの掲載だったが、現在は刊行された全点を掲載しているものが多い。