記念碑
記念碑 ― コトバンク
ある出来事や人の功績などを記念して建てる碑。モニュメント。
また、比喩的に、ある出来事や時代の記念となるような象徴的な物事。
改訂新版 世界大百科事典
以下の3つに大別される。
1. 埋葬の地に作られる墓碑(墓碑・墓標),
2. 特定の人物の記念,頌徳(しようとく)のためのもの,
3. 歴史上の事件の記念のためのもの
この三つの目的は互いに複合してあらわれるが,それらに一貫して求められるのは,その記念碑のある場所を訪れた人に,過去の人物,出来事を強く想起させ,過去と対話させることである。
このような記念碑として一般に作られるものには,古代から石碑,記念像(彫像),さらには記念建築がある。
古くは古代ギリシアのリュシクラテス記念碑(アテナイ,前334)や多くの凱旋門があり,近代においてはタトリンの《第三インターナショナル記念塔》やグロピウスの《三月革命犠牲者記念碑》などが構想された。
第2次世界大戦後,世界各地に戦没者や虐殺犠牲者の記念碑が多く作られたが,そこに共通してあらわれたのは,一つの特殊な空間構成を作り出し,訪れる人にその空間体験を通して,戦争の悲惨,残虐を想起させる傾向であった。設計競技(1958)によるアウシュビッツ記念碑はその代表的なものであり,丹下健三による広島平和記念公園(1955)もそれであった。
執筆者:横山 正