舞う雪はアスピリンのごと落丁本抱えしままにかわすくちづけ
舞う雪はアスピリンのごと落丁本抱えしままにかわすくちづけ
「進研ゼミでやったやつだ!」並みに、さっそく久住哲.iconさんに教えてもらった「のごと」が目に止まったmeganii.icon 欠けた者たちの愛、という勘がしたcFQ2f7LRuLYP.icon
くちづけは二人がいて初めてできる行為、片割れが合わさって欠けがなくなるというか
何故「落丁本」?
前後に文脈があるかもしれない
買ったあとに気づいたか、承知して買ったのか、それとも自分の持ち物だったか?
アスピリンの読解が難しいcFQ2f7LRuLYP.icon 縁がない、使ったことがない
雪とアスピリンの親和性は了解できた。どちらも熱を奪うものだ
「落丁本抱えし」から予想すると多分抱きしめてはいない
「落丁本抱えし」は作者と相手、どちらの動作か?
何も考えない初見では「落丁本を抱えた相手に作者がくちづけをかわした」cFQ2f7LRuLYP.icon
「抱えしままに」なので作者の動作とみていたmeganii.icon
こちらっぽく思うcFQ2f7LRuLYP.icon
不意のくちづけか?
このくちづけには熱が感じられる、周囲の「舞う雪」の「アスピリン」(解熱剤)のようではなく
アスピリンの「動かなさ」すごいなあ
meganii.icon
熱を醒ます
好きな人を前に火照った顔を舞う雪が冷やしてくれてる、という感じにも聴こえるnomadoor.icon
それぐらいの人を前にしているからパニックになって言うつもりだった言葉が出てこない(=落丁本を抱える?)うちに向こうから、もしくは衝動的に口づけを交わされ(し)た
ホントだ、そうも見えてきたmeganii.icon
これはありそうcFQ2f7LRuLYP.icon
落丁本
印刷ミスから、ボタンの掛け違えのような、行き違いが思い浮かぶ
「落丁本」って文字面だけみると、何だかすぐに落としそう
大事な物で落としたくない、逃したくない
落丁本を抱えてるんだから、手は塞がっているので両手で抱き締めることはできない
「アスピリン」が熱を冷ますもの、痛みを鎮静化させるものと捉えるとすると、最後の別れでは?と思っている
最後の別れ+1。しかしそれでも冷めないもの、鎮静剤の効かない思いがあるんじゃないかという気がするcFQ2f7LRuLYP.icon
しかし、互いの唇はひんやりとしていそう
なるほどmeganii.icon
shiganana.icon
言葉がどうつながってるのかがわからなくて読み解くのに難儀する
いくつか切り方がありそう
舞う雪はアスピリンのごと(し) 落丁本抱えしままにかわすくちづけ
アスピリンのごとが「舞う雪」にかかっている
舞う雪はアスピリンのようだ。落丁本抱えしままにくちづけをかわす
こちらで取ったcFQ2f7LRuLYP.icon
舞う雪はアスピリンのごと(き)落丁本 抱えしままにかわすくちづけ
舞う雪はアスピリンのような落丁本だ。それを抱えしままくちづけをかわす
もしくは 舞う雪は「アスピリンのような落丁本」を抱えしままにかわすくちづけ(のよう)だ
舞う雪は アスピリンのごと(き)落丁本抱えしままにかわすくちづけ
舞う雪は、アスピリンのような「落丁本抱えしままにかわすくちづけ」だ
「落丁本抱えしままにかわすくちづけ」は、物理的に落丁本を抱えてくちづけをかわしているわけではない気がする
というか、物理的に抱えているかは問題ではなさそう
落丁本がメタファーとしてどう機能しているか
落丁本は抜け落ちたページがある本のこと
「本来あるべき言葉がない」と読んでみるとイメージが膨らむ
「秘密」という意味にもできるし「コミュニケーション不全」と読むこともできる
もうちょっとピュアにするなら「まだ伝えていない恋心」みたいにも解釈できる?
「アスピリンのごと」がかかるなら、アスピリンは鎮痛剤として読むとつながりやすい
「アスピリンのごと(き)落丁本」で切るなら、秘密(真実を知ることで痛みを伴う)と読み換えられる
「落丁本抱えしままにかわすくちづけ」にかけるなら、秘密やコミュニケーション不全(という痛み)をごまかすためにかわされるくちづけ と読める
ただし、どちらで読んでも「舞う雪は」が置いてけぼりになって繋がらない!
かなり強引だけど、前者を採用して「舞う雪は、秘密(アスピリンのように痛みを隠すもの)を抱えたままかわすくちづけ(のようにすぐに溶けてなくなってしまうもの)だ」と読めば繋がる?
「アスピリンのごと(き)落丁本」を抱えたままかわすくちづけ と舞う雪に儚さみたいな共通点を見出す
元の句からかなり遠いところに着地したなあ!!
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