田中角栄
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目白御殿で日本各地から人が押し寄せて陳情を受けていたらしい 一人数分で結論を出す
角栄は高等小学校を卒業して上京するまで、工事現場でトロッコ押しの仕事をしていた。いわゆる土方をしながら、ほぼ独学で英会話や土木工学などを学んで土建会社を起業し、商才を発揮して大儲けした。
もうひとつ、角栄が終生大事にしていたのは、少年時代に故郷の小学校の草間道之輔校長から教えられた「人間の脳とは、数多いモーターの集まりである」という言葉だ。今ならコンピュータというところだろう。
「普通に生きていくのなら、そのモーターの中の10個か15個かを回しておけばいいだろう。しかし、この脳中のモーターは努力しさえすれば何百個でも何千個でも回せる。それには勉強することであり、数多く暗記することだ。人間一人ひとりの脳の中には、世界的学者である野口英世になれる力があることを忘れてはならない」
広辞苑から、英和辞書、漢和辞典、六法全書、そして江戸小唄のようなものまで、角栄にとっては、すべて頭の中のモーターを動かす材料となった。それも、1ページずつ破ってはポケットに入れて暗記し、暗記したらまた次のページを破るというやり方で、片っ端から頭の中に叩き込んでいった。 なかでも六法全書には詳しかった。これは子どものときの吃音症を克服するために、毎朝、野原に出て大きな声で読んでいたからだ。
public projectはないのかな基素.icon