感得
〘名〙
① 神仏への信心が通じて、願っていたものを得ること。
※後二条師通記‐応徳三年(1086)一〇月一三日「亦有三先師大師昔所二感得一矣」
② あることが原因となってその結果や報いをうけること。
※一休仮名法語(1481頃)「前世の業因によりかんどくしたる善悪のごっぱうなり」
③ 転じて、思いがけず手に入れること。
※新札往来(1367)下「新渡薬、少々感得候」
④ 感づくこと。感じ取ること。また、物事の奥深い道理を悟り知ること。
※評判記・色道大鏡(1678)一五「端女(はしをんな)の所業、うけたまはりて尤感得(カントク)し侍ぬ」
※吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉五「人を見たら猫食ひと思へとは吾輩も〈略〉始めて感得した真理である」
出典 精選版 日本国語大辞典
感得とは - コトバンク