安積山影さへ見ゆる山の井の浅くは人を思ふものかは
古今集仮名序に見える歌
安積山の言葉は、采女の戯れよりよみて、この二歌は、歌の父母のやうにてぞ手習ふ人の初めにもしける
他出文献
万葉集巻16、3807では四句五句が異なる
安積山影さへみゆる山の井の浅き心を我が思はなくに
左注では
葛城王が陸奥国に遣わされた時、国司が非礼をしたために接待を楽しまずにいた。
そこで采女が左手に杯を、右手に水を持って王の膝をたたいてこの歌を詠んだという
『大和物語』155段にもこの歌が載っているらしい
『十訓抄』にも載る
浅香山の歌
安積山
山の井