哲学、脳を揺さぶる
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「浦島伝説に出てくる玉手箱とは本当は何なのか?」「食物の味を形で表現してみる」「ヒトデをイカに進化させる方法は?」「点から無限大への変貌をイメージしてみよう」−−著者は、先端哲学オートポイエーシスのわが国への紹介者にして、その最前線を走る哲学者。そのオートポイエーシスを隠し味に、さまざまな脳のエクササイズ(練習)を試みる。素材は、「言葉」、「物語」、「無限」、「カオス」、「進化」などなど。脳の皮を裏返すような驚きあふれる探求によって、読者は徐々に通常の「身体行為」や「イメージ」のもつ不可思議さと、その深みへと誘われる。それがそのまま、知識としての"学び"ではなく、経験の自在さを獲得する"発達のリセット"へとつながってゆく。「単に視点、観点を変えるのではなく、能力そのものを形成するようなエクササイズ」こそ重要と著者は説く。人体の電子顕微鏡写真から、荒川修作の建築作品、タイポグラフィー、レンブラントの絵まで、魅力あふれるビジュアルも満載。 改題文庫化されている