児童労働
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世界には、有給、無給に関わらず、さまざまな形態で働いている子どもたちが多くいます。
児童労働に従事する5〜17歳の子どもは、2020年時点で約1億6,000万人-世界の子どもの10人に1人近くに相当します。うち女の子は6,300万人、男の子は9,700万人です。
児童労働の中でも、健康、安全、道徳面で有害な可能性が高い危険な労働、心身の発達を阻害する労働、人身売買や子ども兵士の徴用、強制労働などは、「最悪の形態の児童労働」と定義されます。「最悪の形態の児童労働」の中で最も多くは、危険な労働に従事する子どもの数で、2020年時点では7,900万人(児童労働に従事する子どもたちの約半数)にのぼっています。
児童労働の原因には、貧困、差別、慣習、武力紛争や自然災害、教育機会の欠如など様々なものがあります。さらに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の経済的影響と学校の閉鎖で、新たに児童労働に従事させられる子どもの数が増え、すでに児童労働に従事している子どもの労働環境や条件が悪化し、より多くの子どもが最悪の形態の児童労働を強いられる可能性もあるなど、厳しい状況が懸念されています。
児童労働は子どもたちの権利と健全な発達を侵害するだけでなく、世代を越えて貧困の連鎖を生み、その国の経済発展や社会の安定に悪影響を及ぼします。また、子どもたちから教育の機会を奪う大きな要因の一つです。