伊勢物語69段
伊勢国で、斎宮と狩使(昔男)が一夜の関係を持つが、男の方が翌日向かうという約束を(国司の歓待があり)反故にしてしまう この時たしか血の涙を流していた
男も人しれず血の涙を流せど、えあはず。
流してた!
昔男は京の人で翌日には帰らねば尾張国に立たねばならない。そんで女の方から文があり
かち人の渡れど濡れぬえにしあれば
徒歩の人が渡っても濡れないほど、浅い川(え)のように、浅いご縁でございましたので。
女の方は別れを促すような歌を送ってきている
男はこれを見て返す
また逢坂の関は越えなむ
別れを促す歌に付き、もう一度会いたいという意思、メッセージの歌に転じる
ここがとても好きcFQ2f7LRuLYP.icon
この段の前にある「夢かうつつか寝てか覚めてか」の歌も含めて格調の高い章段だと思う
まだ飲み込めてない
ところで、仮に相手に気がなく、恋に燃えているのが男の方だけだったらバッドコミュニケーション
断ったあと社交辞令メールかなんかで「浅いご縁でしたのでお祈りいたします」と言ったら「また試験を受けて応募します」と返してくるシチュエーション、まあまあこわいとおもう
互いの間に流れる気持ちが大事(?)