事前復興計画
「事前復興計画」 被災後のまちづくりを被災前に考える | NHK防災
「事前復興計画」。これは、復興を迅速に行うために、「災害が起こったあとのまちづくり」について、被災する前にあらかじめ決めておくというものです。
およそ30年にわたって事前復興計画の策定に携わってきた東京都立大学名誉教授の中林一樹さんは、その狙いについて次のように話します。
「これから起きる地震に対して、何が起きるかわからないではないかっていうのが今までの言い方だったんですけども、実は被害想定っていうのはかなり正確に行われるようになった。その被害想定に基づいて、こんな被害が起きたらどんなふうに復興するのか、今から考えておきませんかっていうのが、この事前復興計画なんです」
まちづくり、に大きく関わる国土交通省が設定している取り組み
都市防災:復興事前準備 - 国土交通省
復興事前準備:平時から災害が発生した際のことを想定し、どのような被害が発生しても対応できるよう、復興に資するソフト的対策を事前に準備しておくこと。
都市防災:事前復興まちづくり計画検討のためのガイドラインについて(2023年7月) - 国土交通省
国土交通省では、地方公共団体が被災後に早期かつ的確に復興まちづくり計画を策定できるよう、平時から復興まちづくりのための準備をする復興事前準備の取組みを推進するため、平成30年に「復興まちづくりのための事前準備ガイドライン」を策定し、これまで、ガイドラインの周知・普及に努めてきました。
これにより、ガイドラインに基づく地方公共団体の復興事前準備の取組状況については、一定程度定着してきていますが、一方で、具体的な検討内容は、復興の体制や手順といった基礎的検討にとどまっているものが多く、今後は、復興まちづくりの目標や実施方針等の検討が求められます。
このため、国土交通省では、復興事前準備の取組みのうち、特に、復興まちづくりの目標や実施方針を検討し、事前復興まちづくり計画を策定することに焦点をあてた「事前復興まちづくり計画検討のためのガイドライン」を策定しました。