三下
さんした
2 取るに足らない者。下っ端の者。また、取るに足らないさま。
「見栄を並べる、―な屋郎(やらう)たあ違ふによ」〈洒・船頭部屋〉
[補説] ばくちで、賽(さい)の目数が三より下の場合には、まず勝ちめがないというところから言いはじめたという。 三下(一方通行)
さんさがり
〘名〙 (三の弦が下がった調弦の意) 三味線の調弦法の一つ。本調子の第三弦を一全音下げたもの。二上がりの第一弦を一全音上げて作ることもある。優美で沈んだ気分を表わし、長唄、小唄に多く用いられる。また、それによる節まわし。 ※浄瑠璃・聖徳太子絵伝記(1717)三「ごぜ、座頭に一曲弾かせ〈略〉右の手の三脈が三さがり・二上りに、ぴんぴんしたる見立也」
関連