ポケベル
無線呼び出し(むせんよびだし)は、特定の手順によって、電波で小型受信機(通信機器)に合図を送るシステムである。主に連絡を取りたい相手の通信機器に情報を知らせるために用いる。日本ではポケットベル、または略してポケベルと呼ばれる。最盛期を迎えた1990年代(平成)の流行期には個人需要が高く、若者ユーザーからは更に省略され、ベルの愛称で呼ばれた。 2017年4月6日以降、日本では電気通信事業者による無線呼出しサービスを、2008年10月にYOZANから会社分割した「2代目」東京テレメッセージが既存の顧客へのみ提供していたが、一般向けのサービスを2019年9月に廃止。これ以降は、自治体向けの「280MHzデジタル同報無線システム」のみで利用されている。 https://gyazo.com/5517e19311815c3890b1d372fa618bed
280MHz防災ラジオ(戸別受信機)が屋外にアンテナを設置しなくても受信するのは何故ですか。 A. 端的に言うと「ポケベル」だからです。ポケベルは280MHz帯周波数を使って文字を伝える無線通信です。「280MHz」と「文字」というのがキーワードになります。この2つの条件が屋外アンテナ要らずの280MHz戸別受信機の秘密です。 ポケベルで使ってきた280MHzは波長が約1mです。無線電波は主にガラス窓から建物内に入り込みます。波長の図体が大きければ窓枠に収まりきれずに建物内に入り込めません。波長1mというのは丁度いい具合の大きさなのです。波長がこれより短くなってしまうと今度はガラスの誘電特性(高周波数ほど通過しにくい)により透過が阻まれてしまうからです。波長は長くても短くてもダメで、丁度1mくらいが一番建物内に侵入し易いのです。(建物浸透性) ポケベル通信で伝えるのは音声ではなく文字です。文字というのはデータ量が少なくて済むのでデータ伝送速度が遅くても平気です。データ伝送速度が遅いと受信機側で受信するのが容易になります。(受信感度) 建物内に入り易い電波を使って、受信した文字を音声合成する仕組みだから、戸別受信機の整備単価が60MHzデジタル防災行政無線の1/4以下とすることが可能なのです。