タマムシの構造色は加熱すると青くなる
左が非加熱、右が加熱後です。
200℃で20分加熱。
タマムシの色が加熱で変化する事は蟲喰ロトワさんに教えていただきました。 https://gyazo.com/35b59ee1a5cb21edab6c775f4704a231
加熱する前は2個体とも同じ色だったという証拠写真です。
https://gyazo.com/898d1aeb7e962b60ca45cc030936d594
加熱してから20分後の写真。
ちょっと青みは残りました。(170℃で10分の時は完全に戻った。)
https://gyazo.com/79018f6f82ba3a34e9db7515f66dc8a1
さらに水に4時間つけたところ、ほぼ元の色に戻りました!
「ほぼ」と書いたのは、どちらが加熱処理か識別が可能だからです。これから1晩たった今でも同じ色をキープしています。 Tomoki SANDOさん、アドバイスありがとうございました!
https://gyazo.com/61379a9595305e80f519a5eebf7dd765
タマムシの加熱と青色化で、水の影響を指摘している方がいて、加熱後に水に漬けると青色が緑に戻ったそうです。
乾燥標本の色はそのままなのに、強熱すると変化する、というのは水分子がどこかにトラップされているようなイメージがあります。
加熱で色が変化する理由は未だ分かっていない?hatori.icon
既に論文等があるかもしれない(特に探していない)けれども、素人なりに考えてみる
加熱によってタマムシの体表面の微細構造が変化すること(熱変性)が原因? 構造がどのように変化する?/なぜ青くなる?
手に乗せていることから分かるように、高温状態でなくても(短時間であれば)色は変化したまま
加熱によって脱水反応が起こって微細構造が変化する? 空気中(+手のひら)の水分のみでも、ある程度は色が元に戻る?
加熱以外の方法、例えば何らかの薬品で脱水できないか?
この場合は常温/室温であって、200℃で20分という高温環境ではない 水に一定時間漬けると色が元に戻るという事実から、構造変化は(ほぼ)可逆的なもののようだ 構造色を有する他の昆虫を加熱するとどうなるのか?
一口に構造色と言っても、いくつか種類がある
逆に冷却するとどうなる?
例えばタマムシを液体窒素に漬けた場合、色は変化するか? 物体の膨張が色の変化に関わっている可能性ありそうshotato.icon