スーパーセンチナリアン
百寿者の中でも110歳まで到達される方をスーパーセンチナリアン(Supercentenarian)と呼びます。何がスーパーかと言うと、単に寿命が長いということだけではなく、多くのスーパーセンチナリアンは100歳時点でも自立した生活を営まれており、健康寿命が100歳を超えています。 まさに健康長寿のエリートと言えます。なぜ、100年もの長い間、かくしゃくとして生活してこられたのか、ぜひその秘訣を明らかにしたいと考えていますが、なかなか難しいのです。それは110歳まで到達する方は極めて稀少で、実際に調査のご協力をいただける方がとても少ないのです。
図1に日本全国の百寿者、超百寿者(105歳以上)、スーパーセンチナリアン(110歳以上)の数と人口に対する割合を示しました(2020年国勢調査より)。 https://www.keio-centenarian.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/2020.png
これまで超百寿者研究から次のようなことがわかりました。
・ 一般の高齢者では加齢に伴って、染色体の末端に位置するテロメア長は徐々に短縮しますが、百寿者、特に超百寿者や直系子孫(血縁のある子供)ではテロメア長がより長く保たれており、実際の年齢が80歳代でも、60歳代の平均値に匹敵する長さを有していた。 ・ 慢性炎症が100歳以降の余命や日常生活動作(ADL)、認知機能に影響しており、慢性炎症を抑えることが健康長寿の達成に重要であることが考えられた。 (※この研究内容についてはKOMPASに詳しく掲載されております。)