スコヴィル値
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カプサイシン
スコヴィル値(英語: Scoville scale)は、唐辛子の辛さを計る単位である。トウガラシ属の植物の果実にはカプサイシンが含まれ、このカプサイシンが辛味受容体の神経末端を刺激する。スコヴィル辛味単位 (Scoville heat units, SHU) はこのカプサイシンの割合を示す。多くのホットソースはスコヴィル値を売り文句にしている。1912年にスコヴィル味覚テスト (Scoville Organoleptic Test) を考案した化学者、ウィルバー・スコヴィルの名から名づけられた。
近年、高速液体クロマトグラフィーによりカプサイシンの量を電気等で測定するジレット法などが開発された。現在では被験者の主観に頼らない測定機によるトウガラシの辛さ測定法が主流となっている。しかしスコヴィル値が長年使用されあまりに普及しているため、機械測定したカプサイシン量の数値をスコヴィル値に変換し直して表記する方法が一般化している。
スコヴィル値 - Wikipedia
ペヤング獄激辛やきそばFinalのスコヴィル値は約92万、Wikipediaによると純粋カプサイシンのスコヴィル値は1600万である
なお、レシニフェラトキシン(resiniferatoxin、RTX)のスコヴィル値は160億である
RTXは毒性があり、容易に化学性の火傷を起こす。辛さを確かめる程度の摂取でも非常に危険である。ラットに対する動物実験では148mg/kg程度の摂取で致死あるいは健康に対して重大な被害を起こすことが示されている。
レシニフェラトキシン - Wikipedia
恐ろしいほど「辛い」成分が、末期がん患者を痛みから救う? 植物由来の新しい鎮痛剤の威力 | WIRED.jp
世界一辛いトウガラシよりも10,000倍も辛いとされる植物の成分が、医療用の鎮痛剤として注目されている。関節痛の患部に注射すると痛みを伝える神経末端が破壊され、痛みを感じなくなるというのだ。動物実験でも効果が見えてきたこの手法は、痛みに苦しむ末期がん患者への応用だけでなく、米国で蔓延するオピオイド中毒から人々を救う新たな手段になる可能性を秘めている。