グリーフケア
悲嘆にまつわる主たる日本人の反応
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グリーフ(悲嘆)のプロセスとは、喪失と立ち直りの思いそれぞれとを天秤にのせた心の動きをします。一日のなかでも上下し、さらに回復に従い週・月単位などで変化させつつ進んでいくと考えるのが適切です。回復に従って動きが鎮静化に向かいっていきます。また文化・社会宗教的、時代によって異なることを考慮してはじめてぴったりした悲嘆の反応が理解できます。
これまで段階的、位相的な経過をたどるとされてきましたが、ショック期の後をいくつかの段階に分けることや位相のように重なるというよりも、より悲嘆にくれる人を納得させるでしょう。
筆者の研究によると日本人に特徴的な死別の主たるものは、
(1)亡くなった人を思い起こし・愛しい・恋しい思いに占有される「思慕と空虚」、
(2)人と違ってしまったような気後れ感覚に代表される「疎外感」、
(3)何もやる気がしないうつにそっくりな「うつ的不調」、そして
(4)自分を奮い立たせようとする「適応・対処の努力」
などの代表的な反応がみられます。
4つは、喪失と立ち直りの思いに分かれて天秤に乗ります。
悲しみを癒すためには
1. グリーフにより起こることについて知識をもつこと。…おおよその一般的症状(反応)、悲嘆の期間など。 
2. 充分に悲しみ、何らかの方法で悲しみを表出して行きます。
受け止めてくれる人の存在や自ら悲しみを整理して行く作業が必要です。信頼できる場での心の解放、悲しみを癒すための機会創出、システマティックな心の整理を行うことによって、グリーフを軽減させることができます。
3. 時には、人の情けや助けをすなおに受け入れましょう。また、人さまの力をお借りしましょう。そしていつしか人生のなかでお返ししようと言う思いを失わずに生きてみましょう。
日本グリーフケア協会 | グリーフケアとは