カテゴリー
百科事典マイペディア「カテゴリー」の解説
ギリシア語カテゴリアに由来する哲学用語。原義は〈訴訟〉。〈範疇〉と訳す(《書経》洪範篇〈洪範九疇〉より)。認識の根本形式として人が従わなければならない最も一般的な概念群をいう。最初の定式化はアリストテレスによってなされ(《カテゴリー論》),実体,量,性質,関係,場所,時間,位置,状態,能動,所動の10種。ストア学派,スコラ学での深化・統合を経て,カントは純粋悟性概念としてとらえ,4綱12種のカテゴリーを導いた。→概念 主観は、感性に経験的(アポステリオリ)に与えられた多様な感覚的印象を、先験的な悟性の思考形式(カテゴリー)のもとに包摂し、その枠組みの中で統一して対象を構成する。
カテゴリーには、原因と結果、実体と属性、実体に属する性質などがある。