ほとんど
ほとんど (数学) - Wikipedia
ほとんど至るところで
測度空間
において、ある性質 P を満たさない点の集合の
測度
が 0 である (正確には、ある測度0の集合にそれが含まれる) 場合、ほとんど至るところで(英:
almost everywhere
、略して
a.e.
、仏:
presque partout
、略して
p.p.
)P を満たす、という
[1]
。実数上で考えている場合は、通常
ルベーグ測度
を用いる。
ほとんど確実に
本質的に「ほとんど至るところで」と同等の意味であるが、
確率論
において、測度として
確率測度
P を考えている場合は、ほとんど確実に(
almost surely
、略して
a.s.
、または
almost certainly
とも)という用語を用いる。すなわち、事象 E に対して、P(E) = 1 であるとき、「ほとんど確実に E が起こる」とか「E の起こる確率が 1 である」という
[4]
。
初等的な確率論では考えられないことであるが、確率が 1 であるとは、そうならない事象が存在しない、という意味ではない。例えば、コイントスを繰り返していつかは表が出る確率は 1 であるが、延々と裏が出続けるという事象も概念上は存在する。しかしその確率は 0
[5]
であって、「ほとんど確実にいつかは表が出る」といえる。