なぜ社会運動から距離を置くのか
「国民の行動が国の政治に影響を及ぼしている」という感覚は、1949年〜53年生まれをピークに、そこから若い世代になるに従って低くなっている。つまり、ここで論じる「若者の政治離れ」「若年層の社会運動嫌い」は、何も10代や20代の若年層に限ったことではない。 若者の政治離れの要因として「個人化・流動化」の影響を示唆
...1970年代や80年代の社会は、...「若者」が「女性」や「労働者」と同様のカテゴリーとして存在したと主張する。しかし現代社会では、同じ大学に通っていても、同じ職場にいても、教室やオフィスの中にいる同年代の人々を、同じ「若者」として見なすことのできる人は多くないだろう。その中で自らの利害に基づいて声を上げようと思っても、自分と同じ利害を抱えた人がどれほどいるのか分からない。
これは「若者」というグループでまとまって活動するかどうかって話であって、年代またいだグループで活動することに対しては影響ない気がするなぁnishio.icon
その一方で、学校や職場といった空間では、「みんな同じ」という幻想だけが強くなっているので、自分の意見を公の場で口に出すことに対して、「他者から迷惑なやつと思われないか」「偏っていると思われたらどうしよう」「仲間から浮くのではないか」と過剰に反応してしまうのではないか。