それにつけても金の欲しさよ
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翻刻(適宜読みやすいように仮名、読点を補った)
あるとき逍遥院実隆のもとへまいりて、いろいろの物がたりして時をうつす。実隆のいはく、汝遠路よりきたる事まことに神妙なり。およそむかしより何人の歌にても、其上の句を吟じて下の句をいふに、只一句にて相應する事あり。 此句を下の句とすれば、いかやうの上の句を取てもよくきこゆと申さる。宗鑑聞もあへず、さやうのけだかき句はうへがたの御もてあそびに相應す。それがしがごときのいやしきものには、
此下の句をもちゐて古歌の上の句を取れば、いかやうの歌にても相應すと申せば、実隆いよいよ興をもよほし、終日酒もりしてもてなされけり。
ここでは「これにつけても」という形なのだなあcFQ2f7LRuLYP.icon
レファ協でも調べている人がいた