PMS
premenstrual syndrome
PMSとは、月経前症候群と呼ばれるもので、月経が開始する3~10日ほど前から身体的、精神的に現れる不快なさまざまな症状のことです。これらの症状は月経が開始すると同時に改善するのが特徴です。 月経のある女性の70~80%は月経前に何らかの不快症状を感じるといわれていますが、症状の程度は軽度なものから重度なものまでさまざまです。日常生活に支障を来す場合はPMSとされます。
軽度な場合には、生活習慣の改善などで症状がよくなることも多いですが、著しい気分変調を来すものは月経前不快気分障害と呼ばれる精神疾患のひとつとして考えられることもあり、抗うつ薬などの使用が必要となることも少なくありません。 20~49歳の日本人女性1187人を対象に行われた調査によると、中等症から重症のPMSの症状がある人は5.3%。約20人に1人が、つらい症状に悩まされているようです。年代別では20代に多い傾向がみられました。また、全体の1.2%は、PMSの精神症状が強く現れるPMDD(月経前不快気分障害)でした。 試算すると、20~49歳で中等症以上のPMSあるいはPMDDに当てはまる未治療の日本人女性は180万人になります。