Globalふりかけの歴史まとめ
https://youtu.be/VOTWnMA_Qb4
動画にしてみたamemy.icon
100MB制限でScrapboxにアップロードできなかったのでYoutubeに限定公開で上げています
始まりの時代
疫病が蔓延し、大国の独裁者が隣国に侵略戦争を始めた暗の時代。
生体LAN技術が発明された。
どのようにして生まれたのか?
情報共有のためのウェブサービスを作っていたベンチャーが、大成功して金持ちになった。
このベンチャーのビジョンは「息をするようにアイデアを共有」であり、
それをより効率的にするためにマンマシンインターフェイスの研究を始め、生体LAN技術が生まれた。
その後、生体LAN技術の権威、L.A.ネットワーク博士が研究室で事故死した。
これが引き金となり侵略戦争が終焉する。
なぜ博士の死が侵略戦争の終焉につながったのか?
倫理観のない弟子Xが博士の研究を引き継ぎ、被侵略国の兵士をモルモットとして実験を行ったから。
脳に複数箇所のインターフェースを搭載するマルチチャンネル生体LANの実験だった。
この実験は成功し、兵力が均衡した。
そして第二次東西冷戦の時代が始まった。
資本主義陣営と共産主義陣営が再び対立し合う。
以前と違って情報戦が主となった。
なぜ情報戦が主体となったのか?
この時期、マルチチャンネル生体LAN施術を受けた兵士が、戦後PTSDに苦しんでいた。
この原因とされることを恐れた弟子Xは「PTSD兵士を使ったポエム攻撃開発プロジェクト」を立ち上げた
このプロジェクトは弟子Xのとっさの思いつきだったが、うまく機能した。
兵士の損耗を嫌う軍部の都合ともよくマッチした。
その後、情報戦が激化。タイピング兵が恒常的に腱鞘炎を患うようになる。
なぜ生体LANのある時代に腱鞘炎があるのか?
それは生体LANの害が相対的に少ないことを示すために弟子が実験を設計したからである。
冷戦末期、兵員の9割方が生体LANマルチチャンネルタイピング兵となった。
世界のすべてがGlobal社の管理下の時代が訪れた。
冷戦の緊張は去り、生活は安定したが、人々の心には漠然とした影が落ちている。
この時代の始まりに、Global社による民間用マルチチャンネル生体LAN施術が開始した
インフルエンサーやコンサルによって「効率性爆上がり」と宣伝された。
軍事用として生まれた生体LAN技術だが、十分な安全性とメンテ性が検証され、軍民転換が行われたのである。
その後、Globalふりかけが発売され、世界的に大流行した。
Globalふりかけとは何か?
個人が食べ物の味を変えられる粉末調味料であり、生体LANの活性化効果もある。
これは食事に欠かせない調味料になった。
あるPTSDタイピング兵PがGlobal Identity Providerのセキュリティホールを発見した。
Pは報告をせずに、趣味の詩作に利用すると決める。
彼は多くの人の共感を得るために、実際に多くの人の脳に侵入を行った。
この侵入先にGlobalふりかけ喫煙によって薬物依存となった児童がいた。
Pは無意識化で薬物の影響を受けた。
その結果「Global社についての自由詩」がリリースされ、世界的ベストセラーになった。
この自由詩によって、効率化に反対し、刹那的な享楽を追い求める人が急増した。
なぜか?
この自由詩は共感と無意識下での脳への侵入により、主人公の価値観を伝搬させるパッケージだったからだ。
その後、通貨単位が1Globalで統一される。
Global社が崩壊する。
Global AIによるSNSフィルタリングの担当者が、熱狂的な自由詩エバンジェリストに転向した。
彼は社会で高まるGlobal社への否定の声を、SNSフィルタリングで対応していた。
しかし、自由詩を読んで彼の目から鱗が落ちる。
これこそ真実!彼はAIを書き換え、全SNSで真実を訴え始めた。
こうして、新たな力が社会を変革し、 古い価値観を一掃した。
人類は未知の未来に向けて歩み始めたのであった。