論証の仕方
「論証」を「何らかの理由をもとに、何らかの結論を出すこと」と定義します。(ここでは、結論を「最終的にまとめた著者の考え」という一般的な意味で使用しています。 こうした論証のような表現は、実際の論文の中にも数多く登場しますが、書かれた文章をただ何となく読んでいるだけでは論証が成立していないことに気づかずに見過ごしてしまうことがあります。そこで、このレッスンでは、イギリスの分析哲学者トゥールミンが考案した「論証モデル」を紹介します。 トゥールミンは詳細で丁寧な議論を展開するには、6つの構成要素を含む論証が必要だと述べましたが、このレッスンでは科学論文の読解に大切な基本の3要素について説明します。
1つ目は「主張(結論)」で、著者が最も伝えたい事柄です。 2つ目はその主張を支える事実や証拠である「根拠」、 3つ目は主張と根拠のつながりを保証する「論拠」です。 (その他の3要素については用語集に簡単な説明があります。)
今読んでいる文章に、論証モデルの各要素が含まれていることを確かめることで、正しく論証されている文章かどうかを見極めることができ、書かれている論理展開や推論を自分自身で評価しながら読むことができます。