空寒み花にまがへて散る雪に少し春ある心地こそすれ
ちょっと春になった気がする
空が寒いので、花が散ってくるのかしらと見間違うほどに、雪が散って参ります。
雪を花と見たてれば、すこし春になったような心地がいたします。
「げに遅うさへあらむは、いと取りどころなければ、さはれとて、」のところより
この段では、藤原公任が清少納言へと「少し春ある心地こそすれ」と懐紙を渡してきている 「この句の上になんかつけてごらんなさい」と連歌を持ちかけてきた 下の句は白楽天詩集、巻十四「酬和元九東川路詩十二首」の「南秦雪」の一節を踏まえたもの 三時雲冷 多雪飛
二月山寒 少有春
二月の晦、しかも寒い時分であったので時節もぴったり
清少納言は「空寒み〜」と返す
「雲冷多雪飛」の典拠をもちろん踏まえていますよ、と匂わせている
参照した