潜水艇タイタン沈没事故
潜水艇タイタン沈没事故(せんすいていタイタンちんぼつじこ)は、2023年6月18日頃、アメリカ合衆国の観光会社オーシャンゲート社が運航する潜水艇タイタン号が、カナダのニューファンドランド島沖合から南東740キロメートルの北大西洋上で潜水中に圧潰・沈没した海難事故である。 この事故は、世界的に名の知られているタイタニック号の残骸の観覧を目的としたものだったこと、行方不明直後は圧潰の事実が判明せず、乗員・乗客の生存の可能性を否定できなかったことから世界中の注目を集め、捜索の拠点となったボストンを中心に世界中のメディアが駆けつける事態となった。 https://gyazo.com/4a680e2783551390320a6645c0e4d8b6
要するに、何度も潜航と浮上を繰り返すうちに、船体の搭乗部分にあたる圧力容器にダメージが蓄積されてて、80回目で壁の層間剥離損傷(delamination)というヤバい問題が生じていたけど、それを認識できないまま運用を続けて、ついに88回目の潜航で圧壊に至った、ということのよう。 報告書を解説する雑誌記事の指摘事項とかメモHiro Aki.icon
そもそも船体の円筒部分にCFRPを採用という時点で関係各所から危険だと指摘されていた 正式な登録が出来ないために、実験に同行する形で客を乗せていたらしい
該当部分の強度確保のために層を重ねて5層まで増やし厚みを13cmまで増やしていたが、カーボン繊維、ガラス繊維とは引張方向に強いのであって圧縮方向は弱いことから耐圧殻に不向き
不向きなのは印加荷重方向だけでなく、金属であれば降伏点以下であれば元に戻るのに対してCFRPは一度微小な損傷が発生すると蓄積していくことも、気づかぬうちに強度低下が発生して危険
そもそも多層構造の場合、隙間に問題が発生しても気付けないため、たとえ金属製の耐圧殻でも多層化は禁止
金属の場合は海水が隙間に入り腐食しても外から見えないため厳禁
さらにはCFRPは不均質性がどうしても現れるため、一箇所でも破損すると全損するような潜水艇に採用はありえないと専門家の意見
複数のセンサーを利用して危険であれば警報が鳴る装置を付けていたが、そのセンサーの基準が曖昧、設定の検討がされていなかったため正しく動作せず
そもそも潜航50回目までとそれ以降で別の耐圧殻を採用していて、センサーの設定は50回目前の時点のもの
なのでそれ以降で異常が発生しても検知出来ないのは当然で、特に80回目に発生した破裂音にも適切な反応が出来ていなかった
50回目以降で採用していた耐圧殻についても、本来であれば小型模型を用意して耐久性試験が必須なのに行わず、ぶっつけ本番で採用していて具体的な性能未知数のまま
運搬、保管もテキトーであったようで、運搬時の振動や衝撃、保管時の劣化もありえるとのこと
特に83回目の潜航が行われたのが2022年7月、次の潜航が2023年の早春とのことだが、その間は港の駐車場に放置
冬は氷点下にまで行くようで、隙間に結露が発生して凍結したとしたら、内部で亀裂が進行してもおかしくない
理論値であれば確かに金属よりCFRPの方が強度が上の部分もあるが、金属の耐圧殻は100年以上の試験データがあるため、信頼出来る理論計算が可能
一方でCFRP製の耐圧殻、しかも特殊な製造過程で作られたものなんて試験データが皆無でシミュレーションの信頼性は無い
これ逆に頑張って擁護しようとしてみても、擁護のしようのなさがヒシヒシと漏れ出てきて面白そうSummer498.icon
学びにはならない
一回全部指摘入れた後で擁護するのが構成として良い感じか
上でもうメタメタに指摘入ってるから擁護入れたら面白そうって思ったのかも