朝に紅顔ありて夕べに白骨となる
朝の読みは「あさ」ではなく「あした」であることに注意 作者自身も疱瘡により21歳で没しているcFQ2f7LRuLYP.icon
朝(あした)に紅顔(こうがん)あって世路(せろ)に誇れども
暮(ゆふべ)に白骨(はくこつ)となつて郊原(かうぐゑん)に朽ちぬ (義孝少将)
タイトルに関連する箇所の原文
サレハ 朝ニハ紅顔アリテ夕ニハ白骨トナレル身ナリ ステニ无常ノ風キタリヌレハ スナハチフタツノマナコ タチマチニトチ ヒトツノイキ ナカクタエヌレハ 紅顔ムナシク變シテ 桃李ノヨソホヒヲウシナヒヌルトキハ 六親眷屬アツマリテナケキカナシメトモ 更ニソノ甲斐アルヘカラス
意訳
それゆえに、朝には血色の良い顔をしていても、夕暮れには白骨となる身であります。もはや無常の風が吹いてしまえば、たちどころに眼を閉じ、一つの息が永く絶えてしまえば、血色の良い顔がむなしく変わってしまう、桃やすもものような美しい姿を失ってしまえば、すべての親族・親戚が集まって嘆き悲しんでも、どうする事もできません。
はだしのゲンで読んで、比喩でもなんでもない現実とともに提示されるインパクトとともに強烈に記憶に残っているSummer498.icon