慇懃無礼にして@報告書作成の手伝いをChatGPT先生に時々お願いするけど、微調整が難しい
対話型言語モデルを活用した文書作成補助機能に関する若干の所感
令和七年四月二十三日
井戸端知見共有局
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。さて、昨今における対話型言語モデル(以下、略して「LLM」と記すことを、差し支えなければご容赦願います)の隆盛につきましては、各方面におかれましても日々その動向にご関心を寄せておられることと拝察いたします。
本報告書は、文書作成支援という極めて実用的かつ地道な応用場面における、当該技術の実情を些少ながら取りまとめたものでございます。何卒、ご高覧いただき、必要に応じてお役立てくださいますようお願い申し上げます。
一.初稿の傾向について
まずもって、LLMによる初期出力には一貫して「前向きさ」「肯定性」「成長機会への言及」といった、いわば良識的でありながらもやや一面的な傾向が見受けられます。
たとえ、元資料において厳しい意見、不満の表明、あるいは率直な批判が含まれていたとしても、これが見事に「オブラート」に包まれ、朗らかな未来志向に変換される場合が多くございます。
この点、誠に遺憾ながら「我々が求めていたのはそのような福音ではない」と申し上げざるを得ません。
二.不自然な編集的構造について
また、仮に不満点を明示的に示した場合においても、それらが恰も「メモ帳より機械的に抜粋・接続された」と見紛うような出力が提示されることがございます。
このような文構造は、表面的には情報を網羅しているかのようでいて、読み手に一種の徒労感を与えかねず、むしろ本来の伝達意図を損なう結果となる場合も散見されます。
その点において、改めて「語りの設計」が重要であることを痛感いたす次第でございます。
三.技術的進歩への期待と留意
かような事情は、数年前に使用されていた初期のLLMにおいては特に顕著であったものと推察されます。
しかしながら、昨今の技術革新は目覚ましく、また所謂「プロンプト・エンジニアリング」なる手法も熟成の域に至っており、多少なりとも改善の兆しがあることは、喜ばしいことでございます。
もっとも、「出力の質は入力次第」との格言もあるように、運用者側の才覚もまた問われる点ではございます。
四.実務的対処と工夫
ここにおいて、一部の実務家による実践的手法を紹介いたします。恐縮ながら、私見を含む内容となります点、何卒ご容赦くださいませ。
一、まず報告書作成に先立ち、可能な限り明確かつ網羅的なアウトラインを整理し、LLMが迷走する余地を減ずること。
二、対象読者に応じて、あらかじめ文体や礼節の度合いを明示し、曖昧な命令を回避すること。
三、出力された文章のうち、珠玉の一節があればこれを見逃さず、丁寧に抽出・再構成して活用すること。
以上の三点を基本方針として念頭に置かれることが、混迷を回避する上で肝要かと存じます。
五.結語
文書作成におけるAI活用は、いまだ発展途上にあるとはいえ、今後ますます不可欠の技術基盤となることは疑いの余地がございません。
本報告書が、そうした活用の一助となり、ひいては貴職における健全な文書文化の醸成に資するものであれば、これに勝る喜びはございません。
何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具