匂袋
においぶくろ
香料(麝香(じゃこう)・丁子(ちょうじ)・白檀(びゃくだん)など)を入れた布製の小袋。身だしなみに携帯したり,たんすの中に入れておく。
仏教伝来とともに日本へ伝わり,平安時代宮廷人の間に広まった。焚く必要がないため室町時代後期の武家にも広まり、江戸時代には一般化。
西洋にある同様のものはサシェsachetと呼ぶ。
誰が袖のはなし
匂袋とは - コトバンク
今でも色々と売っている
匂い袋(携帯向き): 【公式】お香の専門店 松栄堂ウェブショップ
防虫目的
大小16個の匂い袋が正倉院に保管されている。
嗅いでみたい。今度頼んでみようはるひ.icon
このうち大型のものは他の宝物を虫害から守る衣被香(えびこう)として用いられたと思われるが、
白檀などには防虫効果がある
長い口ひもをつけた小型のものも保存されており、個人が帯に下げて携行して身だしなみにも使われたと推測される。
匂い袋 - Wikipedia
平安時代
匂い袋は源氏物語にも登場
末摘花巻に出てくる「えひの香」が現代でいう匂い袋だ、とする説があるcFQ2f7LRuLYP.icon
君(光源氏)は人(末摘花の姫君)の御ほどを思せば、されくつがへる今様のよしばみよりは、こよなう奥ゆかしと思しわたるに、とかうそそのかされて、ゐざり寄りたまへるけはひしのびやかに、えひの香いとなつかしう薫り出でて、おほどかなるを、さればよと思す。
姫君のご身分柄(亡くなった常陸親王の娘)から考えると、変に垢抜けて風流がる今風の女よりは、このうえなく奥ゆかしいとお思いになるが、しきりに女房にそそのかされてこちらにいざり寄る姫君の気配は静かで、えいの香がなつかしく漂い、おっとりした様子なので、思った通りだ、と光君は思う。
センテンス長いcFQ2f7LRuLYP.icon
この時代の男性貴族は和歌を女性に送ってラブレターにしていたが、ここに自分の匂袋の香りもたきつけていたらしい(=文香(ふみこう))
フェチみがあって際どい行為だはるひ.icon
https://www.youtube.com/watch?v=ent1Fkw6khw
臭い付け行動と臭い嗅ぎ行動をする動物もいるな
関連して、薫物合せ(たきものあわせ)も行われた
各人が秘密に調合した練香(ねりこう)を持ち寄ってたき、判者が優劣を判定する平安時代の宮廷遊戯。
誰が袖
古今和歌集・春歌上・33
色よりも 香こそあはれと 思ほゆれ 
誰が袖ふれし 宿の梅ぞも
(梅は色よりも香りの方があはれであること。宿の梅の香りがあまり素晴らしいので、誰かの袖の薫き物の香りが花に移ったのだろうか?)
という詠み人知らずの歌から、匂袋のことを誰が袖と呼ぶようになった
関連
お香の歴史 | 香源
白檀(びゃくだん・サンダルウッド)香木-お香販売・通販・専門店-石川県金沢市
やたらと詳しい香木の解説をしている
https://www.youtube.com/watch?v=QVrnLdbWprA