ヌミノーゼ
ヌミノーゼ(Numinöse)とはドイツの神学者ルドルフ・オットーが定義した概念である。オットーは「聖なるもの」のうち合理的な理解にかなう部分を除けた概念をヌミノーゼと呼んだ。
神への信仰心、超自然現象、聖なるもの、宗教上神聖なものおよび、先験的なものに触れることで沸き起こる感情のことを指す。
英語でいうaweみたいな気持ちなのだろうかcFQ2f7LRuLYP.icon
ヌミノーゼ体験の特徴
宗教体験により原始的な感情が沸き立つものである
概念の把握が不可能で説明し難い
畏怖と魅惑という相反する感情を伴い、身体の内面から特殊な感情が沸き起こるものである
戦慄と魅了という二律背反的な要素を内包
絶対他者の存在を感じさせ、人間が本来備えるプリミティブな感覚により直感するものである
ヌミノーゼ - Wikipedia
https://www.sogensha.co.jp/upload/save_image/mb13005m.jpg
書籍詳細 - 聖なるもの - 創元社
聖なるもの ルードルフ・オットー 著 / 華園 聰麿 訳
内容紹介
宗教学の古典的名著
ドイツの代表的プロテスタント神学者・宗教学者ルードルフ・オットーの『聖なるもの』は、宗教における非合理的要素と合理的要素の関係を明らかにし、宗教の本質を人間にとって神秘的で非合理的なもの、戦慄すべきものとして抽出、ヌミノーゼという造語で名付けた。このたび読みやすく新たな翻訳でお届けいたします。付録にオットーの比較宗教研究論文「仏教におけるヌミノーゼなもの」も収録。豊富な訳注・索引付き。
面白い論説があったhatori.icon
モニターに聖なるものは立ち現れるか 宗教儀礼配信についての一考察, 小野 真龍, 宗教哲学研究/39巻 (2022)