カーシニゼーション
カーシニゼーション(英: carcinization)またはカニ化とは、カニに似ていない形態の甲殻類が、カニに似た形態に進化するという、収斂進化の一例である。 L・A・ボラダイルが "カニへ進化するための自然の試みの一つと表現し、進化生物学に導入したものである。多くのカーシニゼーションした甲殻類はヤドカリ下目に属する。 タラバガニの仲間(タラバガニ科)がヤドカリの仲間から進化した例はよく研究されており、その生態はこの説を支持している。例えば、ヤドカリの多くは螺旋状の巻貝の殻にうまく収まるように左右非対称である。タラバガニの腹部も、住みかとして巻貝の殻を使わないにもかかわらず左右非対称である。