ものを書くのは幸せになるため
from 2024/02/04
ものを書くのは、金を稼ぐためでも、有名になるためでも、もてるためでも、セックスの相手を見つけるためでも、友人をつくるためでもない。一言でいうなら、読む者の人生を豊かにし、同時に書く者の人生も豊かにするためだ。立ちあがり、力をつくり、乗り越えるためだ。幸せになるためだ。おわかりいただけるだろうか。 幸せになるためなのだ。本書のかなりの部分は(少し長すぎたかもしれないが)私がどうやってそれを学んだかということに費やされている。そして、その多くはどうすればもっと巧く書けるかということについての記述である。残りは(ここがいちばん大事なところだが)許可証だ。 あなたは書けるし、書くべきである。最初の一歩を踏みだす勇気があれば、書いていける。書くということは魔法であり、すべての創造的な芸術と同様、命の水である。その水に値札はついていない。 飲み放題だ。
腹いっぱい飲めばいい。
スティーブン・キング『書くことについて』358, 359