この世には、エリクサーを躊躇なく使える人間と、使えない人間がいる
この世には、エリクサーを躊躇なく使える人間と、使えない人間がいるんだ。 | Books&Apps
「装備を整えて出直せばエリクサーを使わなくても倒せた。使うべきではなかった」
僕の主張に彼は反論した。
「その性能から言ってエリクサーはピンチを脱するために作られたアイテムだ。それをピンチで使わないのはおかしい」
「俺だってエリクサーがポンポン手に入るなら使っていく。ただ、いつ手に入るか分からないものを気軽に使うべきではない。使うべき時がくるまでとっておくべきだ」
「それでもピンチなら使う」
「じゃあ雑魚敵が相手でもピンチになったら使うのか」
「使う」
「お前はきっと永遠にエリクサーを使えない」
「使うわ!」
僕は使うべき場面が来たら躊躇なくエリクサーを使う。失礼なことを言うな。使うべき時は使う。ただあの中ボスは絶対にその時ではない。
あれだけ貴重だと思われたエリクサーも物語が進行して終盤になるに連れて結構な頻度で手に入るようになっていた。
僕のアイテムボックスにはエリクサーが溢れていた。じゃあ、バンバン使えばいいじゃん、と思うかもしれないが、そもそも終盤になるとそんなにピンチに陥ることもなく、さすがにラスボスで使うだろうと思ったけどそこまで追い込まれることもなく、普通にクリアできてしまった。
結局、「その時」は来なかったのだ。
DIE WITH ZEROを読んだらこの記事を思い出したmeganii.icon
いわゆるラストエリクサー症候群