なぜ勉強をするのか?まとめへの反論
1.「勉強をしないと大変な目にあうぞ」系
①勉強しないと”良い職業”を選べない/就職ができない
②「学校の勉強」もできない人に何ができるのか
③「勉強しなくて大丈夫」と言っている人には「生存者バイアス」がかかっている。
④無知であると損をする。
ドラゴン桜の論理
知識は力なり
2.「役に立つから」系
⑤「人類の英知をいい感じに圧縮したもの」を、10年前後で学べる
巨人の肩に乗る矮人
⑥「学校の勉強」は報われる確率が高い
⑦将来の選択肢が広がる
⑧早めに知識を身に付けると、長い間その恩恵を受けられる
⑨普通に役に立つ
⑩知識は奪えない
⑪未来を予測できる
3.「実は勉強って楽しい or 余裕」系
⑫できるようになれば好きになるんじゃないか
⑬自分に合わない難易度をプレイしているから面白くない。
⑭人間の発達には個人差がある
⑮「世界の見え方」が変わる
わんど.icon
①勉強しないと”良い職業”を選べない/就職ができない
これは日本が新卒一括採用中心で学校教育と結びつきが強いのはあるのであるてんで事実。
シグナリング / スクリーニングとして
労働者の生産性に関わらず学歴を重視することに一定の合理性があるため。
各種資格とかもそうですね、
職業訓練に近いものと職業訓練に関係ない勉強とあるかもしれないけど。
元記事では
もしくは、価値の生み出し方や、ブランディングのやり方を考え、学ぶのも”勉強”と解釈できるはずです。
とあるけど、
「役に立つ経験はすべて勉強、ゆえに勉強は役に立つ」みたいな論理になるので
職業訓練とは分けたいな。
なりたい職業につくためにはなりたい職業につくための訓練を受けたり、なりたい職業の資質を持った人を目指すこと
なりたい職業につくためにはまずは学校のカリキュラムをこなすこと
とある時に、2番目でないといけない理由の話。
勉強をしてきた大人が作った社会の仕組みが
(成長も含めた)労働者の生産性を
学歴や資格でしか測れないという社会の仕組みだったので
勉強をしなければならない。
(その代わり勉強はある程度すれば一番じゃなくても機能する)
ってこれが理由だったら結構しょうもないと思う。
下の世代が良い仕組みが作れてない尻拭いをさせられてるだけというか。
ただ、勉強するメリットが他にあるので勉強にも特典をつけたみたいな社会の仕組みだと良いと思う。
②「学校の勉強」もできない人に何ができるのか
学校の勉強(高校あたりまで)は、それなりの答えがあり、体系的にまとめられた知識を学びます。
しかし、世の中には答えのない複雑な問題が溢れているので、「体系化された知識すら修得できない人に何ができるのか?」というエッジの効いた論理展開です。
ただ、人間には得意・不得意があるので絶対に「学校の勉強ができない=役に立つ人間になれない」では無いとは思います。
社会に出ると答えのない問題に答えないといけないので、
勉強を通して、それよりレベルの低い答えのある問題に答えられるようにしておけと。
これもやっぱり遠回りな考え方で、
答えのない問題を解くための力は答えのない問題を解くことで身につく
と思う。知識が必要だとわかればその経験を元に勉強を始めれば良い。
学校でそういう教え方ができてない時点で説得力ないと思うな。
③「勉強しなくて大丈夫」と言っている人には「生存者バイアス」がかかっている。
バイアスが掛かっているのは逆も然りっぽい。
④無知であると損をする。
ドラゴン桜の論理
そのルールは全て、頭の良い奴に都合のいいようにつくられてるってことだ。
逆に、都合の悪い所は わからないように上手く隠してある。
だが、ルールに従う者の中でも、賢い奴は そのルールを上手く利用する。
例えば、税金。年金。保険。医療制度。給与システム。
みんな、頭の良い奴がわざと分かり難くして、
ろくに調べもしない頭の悪い奴らから多く取ろうという仕組みにしている。
知識がある人が得をする仕組みでできている、
これはかなり正しいと思うのだけど、
行政システムに起因する複雑さが多くて、
つまり、行政が騙す側ということになるけど、
学校教育はそいつらが作ってるわけで。
それだけを信じても
大人に都合良いだけの存在になりませんか?って反論ができそう。
⑤「人類の英知をいい感じに圧縮したもの」を、10年前後で学べる
9〜12年ってことかな。
学校教育カリキュラムが凄まじく整備されている点は疑いない。
他のことを学んだり身につけるよりも数倍効率よく学べるのでは?
確かに一理ある。
でも、
ふぇむ @fem_dayo_
Q.なぜ100以上いるポケモンは覚えられるのにたった15人しかいない徳川将軍は覚えられないのですか?
A.徳川将軍はポケモンではないからです
2012-02-26 19:49:31
って話があるように、
学校教育の学習効果が高いかと言うと疑問。カリキュラム詰め込みの限界か。
学習効率を求めるなら興味のあることをやるのが良いのでは?という話になってくる。
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人類が数千年積み上げてきた知識や技術のうち、
比較的汎用性の高いものを約10年で学べるのが、学校の勉強です。
(中略)
しかし、少なくとも「読み・書き・そろばん」に準ずる内容は
それなりにどんな分野でも役立つでしょう。
ここもちゃんと読むと詭弁が発生していて、
「人類の叡智を学べるので勉強は役に立つ」という論法が求められている文脈で、
「読み・書き・そろばん」という人類の叡智にあまり依存しないものをとって
役に立つとしてる。
勉強は「読み・書き・そろばん」を含む
「読み・書き・そろばん」は役に立つ
ゆえに勉強は役に立つ
による
かな......
⑥「学校の勉強」は報われる確率が高い
スポーツや芸能はパイが狭いけど
勉強は上位1割に入るだけで難関大にいける
さらにスポーツや芸能と違って潰しが効く度合いが高いスキル
この現実は正直スポーツサイドのほうが説明してあげるべきかなと思う。
スポーツで上位1%で就活でウケがいい、とかは全然ありそう。
それでも勉強のほうが競技人口多いのはそう。
芸事も上位1%なら困らなそうだなあ。
勉強で上位1割になるか他のことで上位1%になるかかなあ。
確率だけ見ると前者に分がありそうだけど、
得意なことを見つけたら全然後者が上回ることもありそう