Entrepreneurs_First(EF)
従来のVCやアクセラレーターが既に存在するスタートアップへ投資・支援を行うのに対し、EFは起業前の個人を投資対象とする点に特徴がある。 ▼概要
EFは、優秀な技術者、研究者、プロダクト人材、事業開発人材などを選抜し、共同創業者探索、アイデア創出、会社設立、初期資金調達までを支援するプログラムを運営している。
同社は「世界にはまだ起業していない優秀な創業者が数多く存在する」という考え方に基づき、スタートアップではなく人材そのものへ投資を行う。
このモデルはしばしば
Talent Investing
Founder Creation
Company Creation
と呼ばれる。
▼設立背景
当時のスタートアップ投資は、既に創業した企業への投資が中心であった。
一方で創業者らは、
「優秀な人材が起業していないだけではないか」
という問題意識を持っていた。
そのため、
起業家を探す
↓
起業家を作る
という新しいモデルを構築した。
▼事業モデル
EFのプログラム参加者は、
アイデアなし
共同創業者なし
法人なし
の状態でも応募可能である。
選抜された参加者は、
共同創業者候補とのマッチング
↓
市場探索
↓
アイデア形成
↓
会社設立
↓
Pre-seed投資
というプロセスを経て起業する。
Y_Combinatorが既に存在するスタートアップを支援するのに対し、EFは起業そのものを生み出すことを目的としている。 ▼投資実績
2026年時点で
600社以上を創出
ポートフォリオ価値約$16B超
を達成している。
代表的な投資先として
などがある。
これらの企業は後に大手VCや戦略投資家から資金調達を実施している。
▼グローバル展開
EFは現在
ロンドン
パリ
バンガロール
サンフランシスコ
に拠点を持つ。
特に近年はインド市場への投資を強化している。
▼主要投資家
EFには多数の著名起業家・投資家が出資している。
代表例
▼VC Ecosystemにおける意義
EFは、
VC
アクセラレーター
ベンチャースタジオ
の中間に位置する新しいプレイヤーとして注目されている。
従来のVCの競争優位は
良い会社を見つけること
だった。
一方EFは
良い会社が生まれる前の段階で
良い起業家候補を発掘する
ことを競争優位としている。
そのためEFはしばしば
Founder Supply Chain
を保有する組織として説明される。
AIによって起業コストが低下する中、今後は企業への投資だけでなく、人材への投資や起業家創出そのものがVCの重要なテーマになると考えられている。
▼関連用語
▼参考資料