セカンドシステム症候群
二度目のシステムこそ、デザインするもののうちで最も危険なものである。三度目以降のシステムをデザインするときには、それまでの経験によってシステム一般の性質についてそれぞれ裏付けることができるだろうし、システムごとで違うものは、特殊で一般化できない経験の部分だとわかるものだ。
この事態を招く原因が、「なんでもかんでも積み込みたいという思い」であり、それはアーキテクトにとっての「セカンドシステム症候群」に他なりません。このことに、ビジネスサイドの人が気づくことが、幸せなシステム開発の第一歩です。そのためには、システムサイドの人は「それらを全て入れるとシステムが破綻するのだ」ということをしっかりと説明して(つまり、論理的に構造化して、言語化する、ということですね)、ビジネスサイドに優先順位をつけさせる・トレードオフを選択させる、ということを行うことが重要です。