Q3_3
---
74
---
一人目のこのお話はある女性( 仮に菊池としておきます) の知り合いから菊池さんが相談を受けたところから始まっています。 その方( 山下さんとしておきます) も主婦で二人はもうお一人の主婦( 上田さんとしておきます。 この方は現在離婚されています) を加えた3人でよく話したり飲んだりしている関係でした。
山下さんの相談は何度かにわたりましたが、最初の相談は子供の目の病気に関するものでした。
いつものように3人で飲み会をしている時に何気に出た話です。 彼女の長女がたびたび目やその周りを怪我するはなぜかという話題から、実は彼女自身も子供のころ竹串が目に刺さったという強烈な経験があったようで、しかも彼女のお母さんは子供のころからの弱視で、年を取ってからは白内障になり、おじいさんに至っては緑内障で死んでいるということでした。
どうしてこんなに頻繁に目に関わる災いが肉親に憑りついているのでしょうか。 その検証からお話は始まるのですが、深く掘り下げていくうちに最終的にはこの宇宙における壮大なドラマにまで発展していきます。 現状、人はみな巷であくせくとその日の暮らしをしのいでいるちっぽけな存在ですが、根源をたどればどなたもあの満点の夜空に輝く星々とのつながりを持っているのです。
ただそれがそんなにロマンチックなお話ではないのは地球人類という宿命からなのでしょうか。
目に関わる家系の因縁
時は江戸時代でいわゆる天明の大飢饉( 1782~1788年) のときでした。 一般の史実では天明の飢饉は主に東北地方にその弊害が大きく出たとありますが、実際は全国規模の大飢饉になっています。
旱魃と害虫被害、それに黒くなって死んでいく疫病( 黒死病に似ていますが違います) 、当時の人々は疫痢と呼んでいますが、疫痢でもありませんでした。 とにかく次々と人々が死んでいく中で、そこから逃れ
---
74
---
---
75
---
ようと必死で逃避行をする母子が降りました。
今の四国の松山から逃れてきたその親子は瀬戸内の港から小さな小舟( たらい船の様なものですが) を盗み、海に漕ぎ出します。
しかしその母親は結構いいとこ( 庄屋) のお嬢様で肉体労働はあまりなじみがなく、船のこぎ方を知らぬまま、流されるにまかせてたどり着いた島が小さな釣島というところでした。 その前に大きな島もあったのですが、海流の関係でこの人口が50人ほどの島に流れ着いています。
幸いこの島にはまだ疫病は来ておらず、母子はしばらくは物乞いなどをして2、3日は生き延びます。 しかし島の人々はこの親子が疫病の地域から逃れてきたことを知り、そのうわさが広がるにつけ次第に尾ひれがつき、とにかく捕まえて殺してしまわないといけないというような集団ヒステリー状態になっていったのです。
女子供は家に隠れて出て来ていませんが、約30人の男たちが母子を捕まえています。 その多くが「 殺せ」 「 殺せ」 と叫んでいます。 捕らえられたガリガリに痩せている子供は「 こわいよ」 「 こわいよ」 と震えていますが、男たちは二人を引きずるようにして、島の墓場の近くにある野原に連れて行きます。
そこでもう殺されると分かった母親は「 どうかこの子だけは助けて下さい」 とキチガイの様になって懇願していますが、男たちは漁で使う長いモリを子供の胸に突き通し殺してしまっています。 あとは半狂乱の母親も同じように胸をついていますが、こちらは一度では死ななくて何ヶ所かを刺して殺しています。
その後二人は立てた木柱にしばりつけられ、さらし者にされてわずか10日ほどできれいな白骨になっています。 ほとんどが鳥たちに食べられていますが、やはり生き物たちも人間以上に飢えていたのです。
本来疫病などの疑いがある場合は燃やしてしまうのがベストだと思うのですが、この母子は発病しておらず、また風習上さらすということが慣習( ある意味生贄という意味合いもあったようでした) になっていた
---
75
---
---
76
---
ようでした。
このさらされている時に母親の意識は長男である息子の顔がカラスなどによりついばまれていくのを見ています。 実はこの女性は結構な美人( 何とか小町と呼ばれていました) でそのことを本人も自覚していて、顔はもちろん姿かたちにもこだわりを持つ人でした。 また家系や家柄ということにもこだわりがあり、長男( 跡取り) の顔がカラスに食べられていくのを見ながら絶望しています。 特にその息子の目がほじくられていくときには、絶望が狂気になり、その狂気が呪詛にまで変化して行っています。
こうした村人の行動は当時だけではなく、昔は( 特に僻地においては) 当たり前にあった状況でした。 基本的にはよそ者排除、よそ者は禍々しいものというのが当時の通念としてありました。 それにしてもこういう狂気は一人ではなく集団だからこそできたことでした。 「 皆のためだから」 というおためごかしの思いこみは、自らの責任を棚上げすることで何でも許されてしまうという誤解を許容していたのです。 現代でもこういう傾向は学校や社会で( そこが閉鎖された環境であればあるほど) ままあることです。
そしてこの村の村長が実は相談者の山下さんの家系の祖先にあたる人で、あの時村長は村人を先導していたわけではなく、ただ傍観してしまっていたということでしたが、村の責任者として村人の暴走を見逃してしまった責任はそこで問われてしまうのです。
実際には身を挺して村人を止めるということは出来たかもしれないのですが、狂気の集団に対してそれはほぼ自分の命をかけてやらなければならないほどの危険を伴うことでした。 ですからやむを得ないことともいえなくはないのですが、あの母の呪詛はその時点でこの村長の家系に向けられてしまったのです。
ですから山下さんの家系では主に長男( もしくは長女) に集中的に目に関する禍が出るようになっていま
---
76
---
---
77
---
す( もちろんその周辺の人々にも軽く出てはいますが)。 しかしいかに責任者であったとはいえ実際に手を下してはいない村長の家系にだけ呪いが行くというのが中々納得できませんが、やはり分散はしていますが当時実際に手を下した人々の子孫にもある程度の影響は出ているようです。
また山下さんの家系でも初めのうちは目の怪我だけではなく死に至るということも頻繁にありましたが、代を重ねていくうちに命まではとられない形に薄まっていってはいるのです。
魂と家系( 肉体) の因縁( カルマ)
以前から少々疑問があったのでこの機会にハッキリさせようと思う問題がここにありました。 山下さんは彼女なりに魂の転生を重ねています。 その転生の途上ではあの四国の「 母子惨殺」 という事件には全く関わっていないのです。 たまたま今の旦那様と結婚したという因により、長女に目の因果が出たということが出来ますが、それでは旦那様の先祖があの四国の事件に関わっていたというのでしょうか。
実は旦那様の肉体祖先もあの村の集団の中に、顔役として存在していました。 しかしその因果は他の村人同様現在は顕著には現れていません( そしてやはり旦那様の魂は飢饉のときあの村には転生してはおらず、当時惨殺された母子にも関係していません)。
今ここでは彼女の長女の目に因果が発現したというのは彼女( 山下さん) 自身の問題になっています。
少しややこしくなって来ましたので整理しながらお話を進めて参ります。
彼女( 山下さん) はなぜこのような因果を持つ家系の肉体を持つにいたったのでしょうか。 そこには魂の因果( カルマ) と肉体の持つカルマとの深い関係性が見えてきます。 そこを検証してみたいと思います。
---
77
---
---
78
---
長女の目の相談のあと、しばらくして女性3人の飲み会で山下さんの相談( グチのようなものですが) は長女の目に関するところから旦那様のこと、長女の山下さんに対する反抗的な態度にまで話が及んでいます。
まず旦那様との関係からかいつまんでお話ししますと、
「 好きではあるが愛していない」
一緒にいられる、我慢できるくらいは好きだが本当の恋愛感情というものが薄いようです。 本来はカルマの結びつきで結婚していますから、現世的な納得の仕方は「 食いっぱぐれがない」 というところでしょうか。
この時の相談で山下さんには子宮頸癌の発病が将来的にあるという注意が降りて来ていました。 これは少しお話がずれてしまうのですが、皆様の勉強にもなりますのでここで触れておきたいと思います。
子宮頸癌は基本的に「 身近な男性に対するストレス」 が原因になっています。
女性側が「 私は正しい」 「 私が我慢している」 という思い込みが奥底にあるまま生活していますと、やがてそれは「 怨念」 に近い感情に凝り固まっていきます。 そこには「 感謝」 という思いがなく、子宮頸癌という病を経て「 気づく」 という経過をたどることになります。
本来はもっと早く気づくべきものですが、多くの方たちは事故や病という最終段階にまで「 気づき」 を持ちこしているのがこの世界の現状です( それでもそこで気づけばいいのですが、気づかぬままこの世を去る方も多いのです)。
山下さんは結婚はカルマの導くままにしていますが、その中でもそこにたとえ愛がなくても「 打算から愛
---
78
---
---
79
---
を育む」 という道筋は残されているのです。 今の人類のほとんどがカルマの結びつきで運命をたどっていますが、現状の段階ではそれもやむなしで、そこで精いっぱいのことをしていくしかないのです。
もうひとつ山下さんからお子様のことについて相談がありました。
目を悪くする症状が出ている長女ですが、彼女のことを山下さんはどうしても好きになれないというのです。
幼い時から何事につけても反抗的で、ベビーカーにのりなさいといっても「 いや」 、じゃあ歩きなさいというとそれも「 いや」 あれもこれもすべて「 いや」 という反応をしてしまうのです。 これでは確かに子供を好きになれないということはありますが、山下さんは子供に対して習い事やそれに付き添う労力を惜しんだりはしていないのです。 嫌いだけど、好きにはなれないけど親としてやるべきことはやるということをある程度きちんとやっていますが、どうしても釈然としないので相談しています。
実は山下さんとその旦那様、さらにその長女の3人の間には切っても切れない深い魂の因縁があったのです。 次はその3人の魂のカルマを検証していきます。
爬虫類の星
3人がこの地球に来る前のお話です( 地球への入植の詳しいお話は「 宇宙全史」 第1巻参照)。
その星はちょっと特殊な環境で、惑星自体の人口は30万人しかおらず、海に囲まれた大小島状の陸地が何ヶ所かありました。 生命はその一つの大きな島にしかいなくて、他の島や広大な海には生命のかけらも存在していなかったのです。 海はちょうど地球の太古の海に似ている「 化学物質の液体」 状の海で、その惑星
---
79
---
---
80
---
に棲む生物には少し毒でもありました。
大きな島だけに生息していた爬虫類系の生命は30万人が大体3等分されてほぼ10万人ずつが棲み分け、それぞれに男性の統治者がいて独立した生活をしていました。 彼らには雄雌の区別がなく、生殖器が未分化でどちらでも選択できる性でした。 生殖器だけですと地球上のカタツムリのようなものといえるかもしれません。
この3人の統治者は盟友というまでの関係性はなく、顔見知り程度でしたが、お互いの領分を守り平和に暮らしていました。
そしてこの3人が実は山下さんとその旦那様、娘さんの3人の源だったのです。
彼らの容姿は地球でいいますと顔はワニに似ています。 直立して二足歩行ですが、尻尾もうろこもあり、ワニよりはもう少し獰猛な印象を受けますが、実際は菜食主義で穏やかな日常を営んでいました( もちろんこれは進化の末にそういう形質を獲得していますが、やはり爬虫類系という特質は保持しており、進化の過程でそういう獰猛さや敏捷さという段階はキチンと踏んで来ています。 また普段は隠れていますが一旦事があると好戦的というような面は如実に出たようでした)。
食べ物はその島だけでできる単一の果物で、それをあの大きなワニの口で食べています。 しかし実際はおちょぼ口で( ワニの長い口の先っちょだけで) ちまちま食べています。 私たちが考えると長い口の周辺から食べ物がこぼれ落ちないかと心配ですが、そこには何やら膜状のものがちゃんとあり、こぼれないような構造になっています。
この惑星系の末期になりますと、気候変動が激しくなり、次第に唯一の食料である果物が中々採れなく
---
80
---
---
81
---
なってきています。 星系自体が衰退の期に入ってしまい、終末の様相を呈してきています。
それまでは大して進化もなく、変わり映えもなく、しかしある程度平和に共存してきていた3つの勢力が次第に穏やかならざる状況に変貌していきます。
少なくなっていく食糧事情の中で初めのうちはまだ理性を保っていましたが、住民たちが暴動を起こすようになり、初めのうちは住人を抑える方向で「 落ち着きなさい」 「 そんなことをしても仕方がない」 といっていた3人の指導者たちも立場上仲たがいせざるを得ないようになっていきます。
そして住民の自分たちの利益を守ろうとする突き上げを食らって、最終的に戦いになってしまっています。
お互いの領土の食糧( 果物ですが) を奪い合っていますが、それもなくなって来てしまうと戦いで目覚めた闘争本能、獣の本能が目覚めてしまい、精神にも異常をきたし敵の死骸を食べたら食べられた……という状況から、末期には仲間同士でも共食いのような事をしてしまっています。
こうした状況の中指導者の3人も始めのうちは正気を保っていましたが、住民たちの変貌と共に自分たちも常軌を逸していったのでした。
この本の中では他にもありましたが、この惑星も非常に単純な構成の食物連鎖になっています。 ワニ風の住人とその食料である果物だけの循環で構築され、しかもその島の他には何も生命体がいなかったというシンプルさは何か異常な気がします。
そもそもそんな単純な環境から生命が芽生えるということが思いつかないのでお聞きすると、
月読の大神 「 まあね、種のように植えつけられたね」
つまりその惑星に持って来られたということでしょうか。 これも一種の実験惑星ということのようです
---
81
---
---
82
---
( 地球はもっと複雑でしたが、それでも生命の誕生は自然発生ではなく造られたものでした。 「 宇宙全史」 第1巻参照)。
それにしてもあまりにもゆとりのない環境です。 海に他の陸上にも何も生命がいないということは、唯一の食糧源であるその果物が採れなかった場合、即全滅というようなことになってしまいます。 ギリギリの環境で、常に絶滅瀬戸際で生きているようなものでしょうか。
なぜそんな環境だったのでしょうか。
月読の大神 「 ふさわしいから」
「 そこは多様性ということではないからね」
「 そこで( そのギリギリのところで) 生かされているという感謝を学ばねばいけなかった」
どこでもそうなのでしょうが、そこではより明確にそれを学ばねばならなかったということなのでしょう。
月読の大神 「 狭い世界だが、気づきやすい環境ということもいえた」
この3人は地球に来ていますが、30万人の住人はどうしているのでしょうか。
月読の大神 「 全部じゃないねえ……20万人くらいかな」
---
82
---
---
83
---
プレアデス系の爬虫類派遣団の第一陣の時に紛れて来ています。 それから地球ではこの20万人と3人が絡みつつ転生を重ねていますが、3人は常に同時に出ています。
その意味は、
「 今度はお互いを理解する」
「 そして自分への理解を学ぶ」
「 自分を理解してもらおうと相手に押し付けるのではなく、まず自分を理解したうえで相手を受け入れる」
たとえば現在山下さんはご自分の「 自信のなさ」 「 見栄をはること」 この二つはブランド物を身に着けるというようなことに代表される日常に反映しています。
もう一つは「 なぜそれが自分に来るのか」 「 なぜ私だけ」 という自己憐憫( 自分がかわいそうと憐れむこと) があります。
それは「 本当に心から愛し合える相手がいない」 「 子供が反抗的だ」 というような日々の葛藤の中に現れています。
旦那様との確執はお互いがお互いを理解して( この場合は山下さんサイドから理解を示し) 本当の愛を育んでいくということが求められています。
それでは子供に関してはどうなのでしょうか。
---
83
---
---
84
---
ここで一つ疑問があります。 それはなぜ子供が家系の因縁により目の周囲に損傷を受けなければならなかったのでしょうか。 つまり山下さんはどうして肉体のDNAを選ぶときに、わざわざ子供が障害を負うようなDNAを選択したのでしょうか。
月読の大神 「 魂のカルマを解消するにあたって娘が病気になった方がいいから」
「 それでしか学べないこともあるよ」
それでは例えば娘が病気でなかったら、何が解消されないのでしょうか。
月読の大神 「 自分のエゴと向き合うことはできないだろう」
娘さんはただでさえ何でもいやいやということを聞かない状態です。 それだけでも大変だと思うのですが、その上に目に障害を持つというハンディを負わないと自分のエゴと向き合えないというのでしょうか。
月読の大神 「 そう、彼女( 山下さん) が被害者になっちゃうからね」
少し難しいのですがこういう解釈になります。
山下さんが「 旦那を愛せない」 「 子供がいうことを聞かない」 というどうにもならない環境にずっと囲まれていると「 私ばかりがなんでこうなるのか」 「 私はかわいそうな被害者」 という自己憐憫に耽ってしまい
---
84
---
---
85
---
ます。
そこに娘さんの障害が出てくると、博愛の精神まではいかなくても母性が目覚め「 何とかしてあげたい」 という気持ちがわいてくるのです。 それが月読の大神がおっしゃる「 娘の障害がないと、彼女( だけ) が被害者になってしまう」 ということなのです。
この3人の関係性は地球に来る前までの主要な因となったカルマを抱えたまま、さらに地上において転生の中で毎回3人は複雑な関係性を育み、今日に至っています。
その中で3人はお互いに課したカルマをそれぞれ解消しなければならない立場にあるのです。 旦那様と娘さん、それに山下さんとこの3人の中でどなたが最も気づいているのかといいますと、表面上は山下さんなのですが、内部の深いところでは娘さんの方なのです。
こうした関係性をいやだと思いながらもやっているのは尽くさざるを得ないからなのです。 そういう宿命を抱えているということなのです。
「 この状態で尽くさざるを得ない」
「 腹を据えてめげずに尽くすしかない」
「 自分のせい一杯をその時点でやらねばならない」
「 逃げてはいけない」
---
85
---
---
86
---
それが彼女の守護霊様、守護神様のお言葉です。
これまでの精神世界の過去世の情報や転生の情報では、たとえばAさんという人が「 過去世で人を殺したので今生では殺される側に回った」 という単純な因果応報を皆さんは教え込まれてきています( そういうものもありますが)。 しかし実際の人の転生は深遠な因果律に基づいた実に公平な法により構成されています。 ただそれを知るすべが今までなかったということと、逆にそれを理解できる方たちがいなかったということがこうした複雑な情報が明らかにされなかった理由でもあります。
本来仏陀はすべてのすべてを知る方でしたが、それを伝える( 受け取る) 衆生がいなかったということがあります。
現在実際に受け取る方たちがいるかどうかは不確定ですが、この終末期にありまして、明かすべきことを明かして人類の対応を待つということは、上の方たちの大いなる恩寵ということでもあるのです。
この本で明かされる人々の転生は、それぞれの方たちの学びだけではなく人類すべての学びであり、そこから気づくべきことが山ほど提示されています。
どうか素直な真摯な気持ちで、自らの問題と受け止め、多くの学びと気づきを得られますように。
二人目・Sさん
これは私の昔からのトライアスロン仲間のお一人に宛てた便りです。 Sさんはほとんど精神世界には馴染
---
86
---
---
87
---
みがなく、むしろ宗教や怪しげな教えなどは毛嫌いするような方ですので、私も注意深く伝達するようにはしました。 そしてそこではお伝えできなかった深い内容( 彼の出身星など) を皆様の学びになるように改めてここで収録してあります。
彼自身はとても手先が器用で、工夫が好きでそういう才能を生かしたお仕事を自営でされています。 またその地域のトライアスロンチームをまとめるリーダーとしてもその温厚な面倒見のいい性格でみんなから慕われていた方です。
ただご自身の肉体のこと精神の問題になりますとどなたも同じですが「 灯台下暗し」 のたとえのごとく見えない部分があり今はレースから遠ざかり、好きなヨットや自然農耕などを仕事の合間に趣味として楽しんでおられます。
先日久々にチームの新年会でお会いしたのでその機会にこういうお話をしました。
天命
天命というのが全ての人にはあります( その濃度は人それぞれですが)。
あなたの場合は、
「 自然と共に溶け込んで生きたい」
「 それが天命に沿って生きていく道筋となる( 本来の人生の目的は別にあるが、その目的を完遂するための
---
87
---
---
88
---
あなた独自の方法・手段・やり方としての有様) 」
「 大地を通じて啓蒙したい」
これが本来の天命に通じるもののようです。
天命が今生のメインテーマなら、人生にはもう一つ重要なファクターがあります。
それがカルマといわれる、今生背負ってきた果たすべき課題です。
しかしこれがあなたの場合ちょっとややこしいものになっています。
普通の人は「 前世で人を殺したので、今回は殺される側に回る」 とか「 他の人を虐げたことがあるので、今回はボランティアに励む」 など割合シンプルなのですが、あなたの場合は、
「 自分が動けないことに苛立つジレンマと、そこから派生する鬱っぽい気持ちをいかに克服するかということ」
たまにそのジレンマにとらわれて、精神的に落ち込んでしまい、鬱っぽい気分になってしまうポケットのようなものがある。
それがあなたの課題でもあり、あなたを縛るカルマともなっています。
そしてそれが現状あなたを苦しめている「 高血圧」 という症状とも深く関係しているのです。
そもそもこのカルマは、現実的にはあなたの今の性格に起因しています。
---
88
---
---
89
---
あるいはカルマの発現があなたの性格に反映しているといってもいいのです。
それではどういう性格が、カルマを反映し( おそらくそれを解消できないために) 高血圧という症状が出て来ているのでしょうか。
あなたには想像も出来ないかも知れませんが、それが「 頑固」 という形質です。
もちろん他の誰のものでもない、あなたがしっかりと持っている性格です。
あなたは人にはやさしく、やるべきことに対しては律儀で、責任感も強く、( 通常求められる) 人間的には非常に優れた方です。
しかしそこにある律儀という形質は、ともすれば頑固さという狭さにはまり込んでしまう危険性を潜在しています。
またあなたは本当に人間的にいい方なので( ご自分でもそう思っています) 、ご自分が頑固ということをこれっぽっちも感じておられません。
それではあなたが頑固であると気づくよすがは何かあるのでしょうか。
あなたの守護霊様にお聞きしました( すべての人にはその方を上から守る存在が就任しておられます。 一番身近なその存在を守護霊様、もっと上の存在を守護神様、仕事のお世話をして下さる場合に指導霊という存在も関与されます)。
守護霊様 「 今ある自分の本当の本音を見つめてごらんなさい」
---
89
---
---
90
---
それは本来あなたご自身がやらなければならない作業ですが、今回は少しはしょりまして、私がお聞きしてしまいました( この段階をクリアするだけで、何年も何十年もかかる方もおられるのですが・下手をすると一生かけても無理というのも普通のようです)。
本当の自分
それは何でしょうか。
「 不満」
「 人生に対する不満」
「 そこを掘り下げるのが今一番大切」
「 頑固さの根っこにつながるものだからね」
色々確認してみました。
するとあなたは頑固さという形質によって、本来ご自分の本当にやりたい所にたどり着いていないから、潜在的な不満がたまっているようです。
( これは潜在的なものですから、今回は私が無理やり守護霊様から聞き出していますが、本当に深くご自分
---
90
---
---
91
---
の中を見つめないと、中々分からないかも知れません)
ここが最初に書きました「 自分が動けないことに苛立つジレンマと、そこから派生する鬱っぽい気持ちをいかに克服するかということ」 につながっています。
彼は本当は何をやりたいのでしょうか。
「 しがらみなく( 自由に) 活動したい」
「 ただ( 彼に限らず) 人間は、今の場所を確保するだけで精いっぱいのエネルギーしか使えない」
「 それ以外のエネルギーは使おうともしないし考えようともしない方が大多数よ」
「 それ( 抜けたい) を自覚することが一番力になるんだけどね」
「 でも自覚できるエネルギーでさえ日常で消耗してしまう」
「 自分の居場所を確保するエネルギーしかないから、考えることすらできないだろうよ」
もう一度整理しておきます。
---
91
---
---
92
---
①現状をどうしたいのか?
本当はどうしたいのかを見直すこと。
②そこにある不満を見詰めなさい。
そしてその不満がどこから来ているのかを確認しましょう。
守護霊様 「 ここからが難しいだろう」
③自分の頑固さという指針でここまで来てしまった。
だからがんじがらめになっている現状から抜けられない。
でも本当はもっとスポーツもやりたいだろうし、自然と共にいきたい、しがらみを抜けて船に乗り世界一周もしたい、ひょっとしたらボランティアもやりたいと気づくかもしれない。
「 頑固さを意識していないということは、気づきたくないということでもある」
「 今の人生でいいと思いたい」
「 不満があることに気づきたくない」
この方は頭がいいので、( 私が書いた) 宇宙全史という本を見せても駄目でしょうか。
---
92
---
---
93
---
その内容云々よりも、そこに展開されている精緻なロジックは、日常的な考え方にとって取り付くしまのない形而上的な精神世界の物事を理解するよすがにはならないでしょうか。
「 方向性だね……広大なロジックには向いていない」
「 頭はいい人だが狭い( 頑固) 」
「 でも自分では広いと思っている」
「 本人が気付きたくない状態だと難しいね」
不満を持っていることに気づけばいいのでしょうね。
「 そこは葛藤みたい」
それではここであなたの今生に関わる前世( 他にもあなたには多くの生がありますが、ここでは今生に大きく関わる生だけに限定しています) を見てみます。
---
93
---
---
94
---
ヨルダン河の孤児たち
時はAC880年前後です。
ヨルダン川の河口の近くの戦乱が続く地域に生まれています。
あなたが10才の時に両親が戦乱で殺されています。
奥様もその時近くにいて幼馴染みでしたが、やはり両親を殺されています。
二人は隠れていて助かっていますが、当時はそういう戦争孤児のような子供がたくさんいました。
10才でしたが、あなたはそうした戦争孤児の中では次第に頭角をあらわし、小規模な集団を統率していきます。
通常の大人でも生きていくのが困難な時代でしたから、身寄りのない孤児などはまず生きていける環境ではなかったのです。
そんな中あなたは仲間を守りながら、巧妙にサバイバルしていきます。
しかし当然のことですが、孤児たちが生きる道にまともなものはなく、泥棒や強盗しか糧がなかったため、いわば子供たちの窃盗集団としてまとまっていきました。
このときあなたには深い憤りが潜在していきます。
「 こういうことしか出来ない自分たち」
「 それでしか生きられない自分たち」
しかしあなたは大人になり窃盗集団を抜けています。
そして他の子供たちを更正させ、フォローしながら堅気にしています。
---
94
---
---
95
---
今のあなたの周りに集まっている仲間は、その時の孤児たちがたくさんいます。
だから少年っぽい人が多いはずです。
それでも「 もっと平和なところで、こうしたこと( ボランティアのようなこと) をやってみたい」 そういう思いを持っていました。
そこには「 こういう子供たちを増やさないようにしたい」 という憤りが常にあり、それが実は今生の( 本当の) テーマにもなっているのですが。
この時も奥様はあなたの側であなたのフォローをしていました。
当時は盗賊でしたから、石を投げられたり、むごい仕打ちをされたりしていました。
そんな中大怪我をした子供をどうすることも出来ず、見捨てていくしかなかったあなたは、後でものすごく後悔と自責の念にさいなまれています。
またやはり病気で手に負えなくなった仲間も見捨てるしかなかった時、あなたは精いっぱいのことはしたのですが、それでも「 自分の責任だ」 と自分を責めています。
実際にあったことですから他にも結構生々しいことがあったようです。
奥様はそういうあなたをずっとつぶさに見ていて、「 あなたのせいじゃない」 「 どうしてこの人がこんなことまで引き受けなきゃいけないのか」 という憤りがありました。
今生では「 二人で力をつけてから」 ということがありましたので「 だから私は子供は持ちたくない」 と表明していたのです。
「 二人の幸せを優先したい」
---
95
---
---
96
---
その思いには、「 力をつける前に子供を産んでしまうとそちらを優先してしまうから」 という強い危惧がありました。
そこには「 見たくない」 「 あなたが苦しむのはもう見たくない」 という彼女の必死の思いがあったのです。
今生彼の生活はまあまあの暮らしではないでしょうか。
産もうと思えば産めたのでは?
「 反動」
「 二人の生活が優先」
「 ある程度満たされたら本来の子供たちへの薄い形での関わり合い……それで充分」
しかしあなたは子供たちと関わり合いたくて仕方がないようです。
深いところで「 今度こそ」 という思いが強く感じられます。
奥様が前世で見ていたあなたのもう一つの形質がありました。
それは「 凝り性」 だということです。
ある意味「 頑固」 さに通じてもいるのですが、あなたは物事にいい意味でも悪い意味でもものすごくこだわる方です。
---
96
---
---
97
---
それが「 律儀」 や「 責任感」 とういういい方向に出ればいいのですが、「 頑固 や「 執着」 につながると精神的にも肉体的にもいい影響がないのです。
すごく子供が大好きで、そのあなたが自分の子供を持ってしまうと、どこまでこだわるのか、そこまで執着するのかというところまで子供と関わってしまいます。
それを奥様は怖れたということもあったのです。
これに関して守護霊様から、
「 油切れしないように」
「 出しすぎないように」
「 根を詰め過ぎる傾向があるよ」
というお言葉が来ています。
田舎の星・ケセウス
さてあまり興味がないかも知れませんが、あなたの出身をここで少しだけ見ておきます。
出身といいましても地球上の故郷などのお話ではなく、この地球に人類として生まれる前の星のことです
---
97
---
---
98
---
( いつ興味が出ましたら「 宇宙全史」 第1巻を読んでみて下さい)。
星の名前は「 ケセウス」 という聞いたこともないものが来ました( 通常はこういう具体的な星の名前は出て来ません。 地球言語との音声対応が出来ないのがその最大の理由です)。
( この時調べてみましたが、そういう名の星が見当たらなかったのですが、最近ケフェウス座という星座があることがわかり、その名前で確認しましたところ彼の出身星はケフェウス座の中にあるそれでもやはり辺境の星だということでした。 この場合はそのものではないのですが、たまたま地球人類の言語に該当する星があったということでした)
大まかなところをお聞きしましたので、現状参考になる所だけを書いておきます。
その星の住人の形状は今の私たちと同じヒューマノイド系でした。
ただかなり辺境の地にあった星で、ほとんど他の星系との交流もなく、いわば田舎者……素朴な有様の人たちが多かったようです。
幼いというより洗練されていないという感じです。
限られた場所しか知らないので、何事も狭いところで収束してしまいがちな性格になります。
ここで私たちの指導霊「 月読の大神」 からお言葉がありました。
「 あなたたちは良いも悪いも選びとらなきゃいけないね」
この言葉は私たちも含めて降ろされたものでした。
あなたの場合は、ヨルダンの前世では、ほとんど自分の人生において、選択する余地はなかったのですが、
---
98
---
---
99
---
今生では選択の可能性は、遙かに増えているはずです。
そもそもあなたはそういう生を今回選んできているのですから。
だから今回はある程度リッチで、欲張らなければ好きなことは何でもできるという状況にあるはずです。
だからそこそこ自分の好きなことは出来ますし、しているつもりでもあるのですが、果たしてどうなのでしょうか。
「 それでも自分の天命( 本当にやりたいこと・やるべきこと) を全うするのは難しい」
「 エネルギーを集中させることは、皆にとっても難しいだろうよ」
これは少し説明が要るようなので、書いておきます。
自分の中の潜在している欲求( これが天命です・本当にやりたいこと) を、明確に自覚するには、それなりのエネルギーが必要です。
しかし通常人は日常の様々な出来事ややりくりにそのエネルギーをとられてしまい、そこまでのエネルギーを持ち得ません。
あなたの場合は、主に「 頑固さ」 という性格( 形質) が、その任務をほぼ一手に引き受けています。
しかもここが一番問題なのですが、自分では決して「 自分が頑固」 とは思っていないのです( だから修正の仕様がないのです)。
例えばあなたは、ヨットで世界一周をしたいと考えていますよね。
---
99
---
---
100
---
しかしあなたは「 ここまで仕事のけじめをつけてから、リタイヤしてから」 というように、ある程度のケジメをつけてからと思っています。
そこには「 年金が入るまで」 とか「 もう少し蓄えができるまで」 とか、律儀に「 仕事の後任が出来るまで」 というような、ある意味常識に囚われているのです。
今現在「 ヨットで世界一周」 を決行しようとすれば、出来ないことではないのですが、そこをストップするのが「 多くの選択肢がある」 ということを認めようとしないあなたの「 頑固さ」 なのです。
このままですと、あなたの望む条件が整う前に、あなたの身体が世界一周の旅に耐えられない状態になっているかもしれません。
あなたは「 頑固さ」 という形質によって、日常エネルギーをかなり無駄遣いしてしまっています。
本来その性質は「 律儀」 「 真面目」 「 誠実」 という方向性を維持していればいいのですが、そこに「 狭さ」 という限定要素が入りますと「 頑固」 というどうしようもなくエネルギーを消費する「 エゴ」 変質してしまうのです。
現状
さてあなたの現状を診断しておきます。
すでにこの間言っておきましたが、改めて書いておきます。
現在毎日ジョギングをされているようですが、結構心臓に負担がかかっているようなので、せめて早歩きくらいにした方がいいと再確認してあります。
ストレッチは出来るだけやって下さい。
---
100
---
---
101
---
食生活に関して「 魚は好きなだけ食べても良いが、味付けには気をつけるように」 ということでした。
以上色々勝手なことを書きましたが、何か質問がありましたら返信しておいて下さい。
なんでもお答えします。
本当はもっと書きたいことがあるのですが、あなたが変わらないと書けない内容もあるのです。
とりあえず身体に気をつけて下さい。
---
101
---
---
102
---
( 注:この見開き右側の片面、102ページ目は丸々余白になっている)
---
102
---
---
103
---
第4章 大自然の波動と生命
---
103
---
---
104
---
この文章はまんだらけのオークション目録に高橋信次さんの「 大自然の波動と生命」 という非常に珍しい本が出品されたときに掲載された文ですが、そこは精神世界とはあまりなじみのない目録でしたので、実際に収録した一部しか掲載しておりませんでした。 この機会に高橋信次さんとお話ししたすべてを掲載しました。 彼がエル・ランティの元に還ったことで、エル・ランティの在り様が大幅に変化し、今の時代に合わせるようにエル派閥も激変しています。 そういうところをよくお読みください。
私( 虚空蔵55) が初めてこの本に出会ったのは今から約30年ほど前でした。 しかしそれは原本ではなくコピーしたものをきれいに製本されたレプリカだったのです。 それを私に下さった方は高橋信次さんの古い熱烈な信者さんでしたが、その方も原本は持っておられなかったようでした。 これは昭和44年( 1969年) に発行されていますので、高橋さんが覚醒されて間もなくに書かれたものになります。 それだけに濃い内容になっていますが、今となってはこの本の消息を正確に知る方がほとんどいないことが残念です。 そこで今回は直接高橋信次さんにこの本についてお伺いすることにしました。 ( 以下はその問答です。 この目録をお読みの方はあまりなじみがないかもしれませんが、一般的な霊界との交信のような形になります。 ご興味のある方はまんだらけ出版の「 宇宙全史」 第1巻、「 質疑応答」 1~2巻をお読みください)
本は秘伝とすべきもの( 道を踏み外す弟子たち)
虚空蔵55 ( 以下省略) この本はどういうおつもりで書かれたものでしょうか。
高橋信次 ( 以下省略) 「 私もね弟子だけじゃなく皆さんに未来への指針として出したんだよ」
---
104
---
---
105
---
それならなぜすぐに絶版にしてしかもその多くを廃棄してしまったのでしょうか。
高橋 「 結果として道を踏み外す弟子、人が増えるということは危惧したね」
どういうふうに道を踏み外すのでしょうか。
高橋 「 違う教義、異なる方向へ導くという人心の操作のためにこれを利用する人もいたからね」
ここに収録されている一種の占いで人々を操作しようとしたということでしょうか。
高橋 「 はい、カルトに近いやり方で人々を操作するという危惧があったからね」
実際にそういう方がいたのでしょうか。
高橋 「 いた……反乱分子に近い人たちがいたから……あからさまではないけどね、いたね」
要するにこの本にはそれだけの力があるということですね。 つまりこれを読んで完全に習得すれば相当な力を得ることが出来るというか……。
---
105
---
---
106
---
カバラの流れ
高橋 「 数秘術の一つだからね……カバラの流れをくむものだよ」
カバラの流れ……カバラと同じものなのでしょうか。
高橋 「 同じではない、しかしカバラは元々精度が高いものだったからね」
「 普通の人では難解なカバラは中々解読できないだろう」
「 私の霊能力で解読したものをわかりやすく解説したものがこれだよ」
確か羅針盤のような器具も作られましたね。 あれはこの本とセットだったんでしょうか。
高橋 「 セットというわけではないんだけどね。 着想はずっとあった」
それにしても絶版にすることもなかったのではないのでしょうか。 様々な占いは世に出回っていますし、カバラも手に入るのでは。
高橋 「 カバラそのものが秘儀だからね」
そんなに出回っていないんですね。 高橋さんはカバラの秘儀をどこで手にいれられたんでしょうか。
---
106
---
---
107
---
高橋 「 奇書、古書の類」
これは何部くらい出されたのでしょうか。
高橋 「 200部くらい」
すごく豪華な装丁なので力を入れておられたのが伺えますがどうしてそんなに少部数だったのでしょうか。
高橋 「 秘儀だから」
最初から秘儀として出されたんですね。
高橋 「 はい」
少部数で出したけどそれを手に入れた何人かは自分たちでその力を利用して人心を惑わそうとしたんですね。
高橋 「 悪用しようとする人がいたからね」
---
107
---
---
108
---
結構ご苦労されたんですね。
高橋 「 人心は難しい」
それは同意します。
高橋 「 でもあなたは人を導かなきゃいけないね、育てなきゃね」
高橋信次さんに関しましては「 宇宙全史」 第1巻の中で結構ぼろくそに書いていたのですが、こうして実際にお話ししてみますと「 ほんのりしたいいおじさん」 という雰囲気の方です。 当時信者の方にカリスマ的な人気があったのはその類まれな霊能力だけではなく、こうした人の良さがそこにあったからでしょうか。
「 宇宙全史」 にも書いておきましたが、その人のよさが多くの信者さんたちのカルマ( 澱) を引き受けてしまい早世されたことは残念でした。
ここまでがまんだらけ目録ZENBU51号に掲載されたものでしたが、実はこの後も収録がありました。 しかしあまりにも読者対象が異なるので割愛していましたが、それをこちらに持ってきました。
ここに一つネット上のBBSに投稿されたEKOさんの文章を掲載しておきます。
---
108
---
---
109
---
┏―――――――――――――――――――――――――
|
|EKO
|
|
| 虚空蔵55様 みわ様 いつもご指導ありがとうございます。
|
| 今日届きました「 まんだらけZENBU」 の表紙をめくって、ドキドキ致しました。 「 大自然の波動と生命」 私には本当に懐かしい思い出のある本で( と言っても精読してませんが) 現在も所有はしています。 問答の中で「 羅針盤」 のことも話されてましたが、自分の人生の春夏秋冬、バイオリズムが簡単に解るようになっていたのです。 「 これらは、あくまでも人生の指針であって、神理正法を学び行じる者には必ずしもこの通りではないよ、必ず守護霊の協力があるからね」 と、当時質問を受ける度によく話されていたのを覚えています。 そして、いつもご自分のことより周りの人達のことを気遣って行動された方でした。 本当に普段はやさしいお父さん、おじさんです。 でも法を説かれるときの姿や言霊は迫力ありすぎで、圧倒されました。
|
| 虚空蔵55様が今回この様な形で問答の機会を持って下さったこと、本当に本当にうれしい限りです。 これからも機会あればお願いいたします。
|
| 「 世界平和の祈り」 を通して、絶望から希望の光へと転換してゆけますこと強く念じながら、今日在る生命に感謝して生きてゆきます。 ありがとうございます。
|
| 2011年6月21日
|
┗―――――――――――――――――――――――――
EKO様
実はこの回の収録はもっととってありまして現在の高橋さんの状況やエル派閥の現状をうかがっています。 そこにはエル・ランティが急速に変わりつつある事情や、エル・カンターレ( 本来のNo.2) が落とされ、
---
109
---