Q2_1
-----------
表紙・初版帯
-----------
宇宙全史1
質疑応答 2
著者
みわ
虚空蔵55
恐竜は窒素代謝だった
しかし当時窒素型のエサは存在しなかった
彼らはどうやって生きのびたのか?
誰も知りえない
アメリカ9・11同時多発テロの真相
霊界から見たすべてがここに公開される
宇宙全史の再販が許可になるまで
約1年間にわたってWEB上で交わされた質疑応答を掲載
これまでの人の過去世の常識が
ことごとくくつがえされていきます
その現実をあなたは直視出来るでしょうか
-----------
表紙・初版帯
-----------
---
1
---
宇宙全史1 質疑応答 2
---
1
---
---
2
---
( 注:この見開き右側の片面、2ページ目は丸々余白になっている) 
---
2
---
---
3
---
まえがき
「 宇宙全史」 質疑応答の2が出来ました。
これは主に「 宇宙全史」 第一巻が出てから約1年にわたってウェブ上で交わされた読者との質疑内容をまとめたものです。 おそらく「 宇宙全史」 第一巻に関する質疑応答だけで数巻出ると思います。
「 宇宙全史」 の内容は、これまでの人類の( 特にメソポタミア以降の現代文明) 伝承や常識からはかなりかけ離れた内容になっていますから、中々現実のものと受け取ることが難しいと思います。 そこで皆様の実際の人生( 過去世も含みますが) に即した内容の情報を出すことで、より身近に感じて頂こうとするものです。
またこうした精神世界を覗こうとする方たちにとってのある程度の指標ともなればと願って書いております。 精神世界の情報は、基本的にはその方にとって合うものであれば、どんな段階のものでも、どんなカテゴリーのものでも吸収していけばいいのですが、負の方向に引き込まれてしまう可能性の多いものもあります( それもありなのですが、エネルギーのない方が、知らずにその方向に行くことはあまり意味がありません)。
掲載しました最初のご質問は、最近( 2009年の暮れ) 来たものですが、「 宇宙全史」 第一巻の内容の補填となる情報を含んでいましたので、今の段階( 「 宇宙全史」 第二巻の出版許可が出ない状態) では、これ以上の内容を書くことは出来ません。
それでも真剣に人生の意味を探求する方たちにとっては、福音ともいえる内容になっているはずです。 ただし十分なエネルギーのある方にとっては福音にもなりますが、そうでない方たちにとっては、一気に負の
---
3
---
---
4
---
方向に落ち込んでしまう内容にもなっています。
それがこの「 宇宙全史」 が薬にも劇薬にもなるという意味でもあるのです( 劇薬にしないために、どこまで薄めて・しかしある程度の耐え得る毒を注いで・免疫を作るのが私の役目でもあるのですが)。
冒頭のご質問の回答を降ろしているときに、みわから質問がありました。
みわ 「 全ての科学の基礎は量子力学なのでしょうか」
私 「 そうとも言えますが、中々一概には言えないでしょう。 物理的な記述には、間違いなく現代の量子力学が基礎となっていますが」
みわ 「 今お話をうかがっていると生物学や化学なども量子力学が基礎にないと、わからなくなっているような感じですが」
私 「 ジャンルにもよりますが、確かに量子力学の考え方自体が、私たちの世界の根底に迫るものがあることは事実でしょうね。 逆にいいますと量子力学は、ある程度の精神世界的なカテゴリーに踏み込んでいるといってもいいように思います。 量子力学の定義は色々あるでしょうが、私はその土台は不確定性原理にあると思っていますので、人間の「 認識」 の限界を見定めた見識は、科学が初めて公式に精神世界へと踏み出した第一歩といえるでしょう。
しかしながらそれはまだ「 認識( 不確定性原理は、現状の人間の認識の限界を規定しただけであって、本来の認識の構造を明らかにしているわけではないのです) 」 や「 空間」 「 時間」 「 次元」 といった、量子力学の土台である基本概念にまでは立ち入っていません。 少しはやむを得ず入り込んでいるジャンルもあるのですが、正面切って「 時間とは何か」 といった命題に取り組んだ学者はおりません。
量子力学は、私たちの目に見えない( 見ることが不可能な) 世界を記述するものですが、そこではこれまでの科学の基本的な姿勢と同じく「 現実との対応・整合性=実験による検証」 を絶対条件とする要求があり
---
4
---
---
5
---
ます。 しかし私たちにはそういう制限がなく、単純に私の探求に答えて下さる上の方たちの情報を、出来るだけ正確にこの世界( 現象界) に即して記述するというだけでいいのですから立場上は楽といいますか、自由なステージにいるわけです」
ここで月読の大神から一言。
「 ただあなたたち( 私とみわ) の未熟さが、そのまま宇宙全史の精度に反映してしまうね」
全くその通りで身が引き締まるのですが、逆に云いますと、そうした自由な立場からでないと、人間の根源的な「 認識」 「 意思」 「 意図」 さらに世界の土台となっている「 時間」 「 空間」 「 次元」 「 宇宙」 というカテゴリーの探求は難しいのかもしれません。
今ここでは量子力学のお話ししかしておりませんが、もう一つの現代科学の柱である相対性原理も、宇宙全史のワークでは不完全なものとして検証されています( 今ここの世界では十分適応できるものですが)。 そこにはこの二元性の世界における「 光量子」 に対立する「 暗黒子」 なるものの存在が欠けているのです。 これについてはいつかまた詳しくお話しいたします。
やがて「 宇宙全史」 の内容が、次世代の科学者のお役に立つようになればいいのですが……。 それでは出来るだけ先入観を薄くして質疑応答2をご覧ください。
虚空蔵55
---
5
---
---
6
---
宇宙全史 質疑応答2
目次
3――まえがき
17――リンカーンの正体と、地球霊界の謎
24――窒素代謝・私たちの宇宙
26――代謝の廃棄物・NAOH( 水酸化ナトリウム) ・呼吸で酸素が増える・肺とエラとラジエター・代謝の触媒はOHイオン・酸素にあたるものがNOHだった
29――代謝の有様・肉体をつくる+エネルギーを得る
30――特殊な器官・胸腺・そのエネルギーはどこから?
31――窒素代謝を行うためのエネルギーはどこから?
33――断食の話・気のエネルギーは物質エネルギーよりも強力?・恐竜は動きが緩慢だった・でも瞬間は素早い
35――細菌による錬金術・物質創造とその構造
41――時空のひずみの修正・エル・ランティを泳がして恐竜人間を作る・恐竜人間は人間初期カルマの解消のため
46――窒素型恐竜の意味・環境整備と歪みの解消・そこで重要な恐竜のウンチ
---
6
---
---
7
---
49――現実的な世界構造・恐竜の骨は何で出来ていたのか
51――並行世界で行われていた実験( 続いている恐竜世界)
53――この宇宙における生体の種類( 炭素系・塩素系・クリプトン系等々)
54――この宇宙の生態系の全貌謎の物質Z( ゼプトン)
57――地球界の多様な世界線
59――鉱物系生体の地球への共感
60――地球の一縷の望み
61――並行世界の説明
61――通常の個人に多様な世界線はない
62――世界樹( 個人の世界線と種の世界線)
68――天命、過去世・今生のテーマ・出身星・娘との過去生の因縁
76――自分の人生は自分で責任をとる覚悟で
78――夫の実家の天理教という悩み
79――熱田神宮
79――うつ病での自殺
---
7
---
---
8
---
83――宗教家の家に生まれる意義
86――両親と自分も許すとは
87――前世、チャクラの開き、夫婦の各転生からの結びつき
99――自分の命をささげて、人のためにつくすとは
102――天命、対人恐怖症、本来の生、チャクラの開き
108――非公開情報の小冊子取得
111――霊的な力を役立てる学び
114――虚空蔵菩薩から虚空蔵55へのメッセージ
117――「 宇宙全史1」 の読後の未来への不安
119――五井先生の受け止め方
127――本体・元ダマ
131――平和の祈りに関して
134――エルランティとの関係性
136――守護神守護霊の真相
141――ミカエル、天使、大天使などの実像
---
8
---
---
9
---
145――すべて自分に起こることの責任は自分でとる
150――本当の祈り
155――祈りへの願い
171――守護神からお言葉の要求
174――カルマ・天命・身体のゆがみ・夫との関係
183――読者の精神動向の合格ライン
191――守護霊様の言葉
193――宇宙全史の読み方・覚醒するための方法・中国属国の件
194――宇宙子波動生命物理学
199――地球
204――オバマ大統領
207――救世の大光明霊団
208――老子
211――地湧の菩薩の働き
216――宇宙全史に出会って
---
9
---
---
10
---
227――野口整体の創始者・野口晴哉
229――大きな流れ星を見たこと
231――自分に回帰する感覚・天職と天命
241――祈りと願いの違い
242――解消すべきカルマと果たすべき使命
243――祈りの根底にある恐怖
244――偏頭痛
250――世界平和の祈りの唱え方
259――9・11同時多発テロ事件の解明1 水爆は実際に使われていたのか
263――9・11同時多発テロ事件の解明2 水爆はなぜ起爆しなかったのか・特殊な水爆の種類・どうやって機内に持ち込まれたのか
269――9・11同時多発テロ事件の解明3 WTC( ワールドトレードセンター) ビル崩壊の謎の解明
275――9・11同時多発テロ事件の解明4 ペンタゴン本部への攻撃の真実
277――9・11同時多発テロ事件の解明5 ペンタゴンに突入したはずのアメリカン航空77便の行方
280――9・11同時多発テロ事件の解明6 77便の乗客たちの行方は?
---
10
---
---
11
---
283――9・11同時多発テロ事件の解明7 ユナイテッド93便の機内で起こった生々しい現実
286――9・11同時多発テロ事件の解明8 実はU93便にはミサイルが打ち込まれていた
288――9・11同時多発テロ事件の解明9 同時多発テロのその日、他にもテロはあった( 秘されている事実)
291――9・11同時多発テロ事件の解明10 ワシントンにおける知られざるテロ
295――9・11同時多発テロ事件の解明11 水爆が起爆しなかった本当の理由
297――9・11同時多発テロ事件の解明12 人類の危機・第三次世界大戦
301――9・11同時多発テロ事件の解明13 銀河団
306――9・11同時多発テロ事件の解明14 反銀河団
310――9・11同時多発テロ事件の解明15 最終回
315――9・11同時多発テロ事件の解明16 訂正
321――9・11同時多発テロ事件の解明17 さらなる謎
322――9・11同時多発テロ事件の解明18 質問者の病気
326――9・11同時多発テロ事件の解明19 守護霊から
27――9・11同時多発テロ事件の解明20 テロ解明の追加情報
322――あとがき
---
11
---
---
12
---
( 注:この見開き右側の片面、12ページ目は丸々余白になっている) 
---
12
---
---
13
---
┏―――――――――――――――――――――――――
| 
| 質問1
| 
| 巴奈憩庵
| 
| 2009年12月20日
| 
| 
| 宇宙全史のワーク、ご苦労さまです。
| 
| BBSの始まりから興味深く拝読しています。
| 
| 宇宙全史、これまでに三読しました。
| 
| 率直に申し上げて、面白すぎる……、としか云いようがありません(
失礼 ^ー^;)
| 
| 世上数多ある、検証も反証もきわめて困難なこの手の( アングラ) 情報については、およそ以下のような可能性があると思います。
| 
|1 純然たる娯楽創作作品( ウソピョンのノリでこれを面白がってやる人もいる)
| 
|2 ある種の隠された意図・信念・狂信等による歪んだ捏造的プロパガンダ情報
| 
|3 先駆的探求者による現地報告( 時には勘違いや間違いも混じることもあり)
| 
| 宇宙全史がどのカテゴリーに属するのか、その判断は人それぞれでしょう。
| 
| 私自身は、1と2の可能性が86パーセント、3の可能性が14パーセントぐらいかなあと、これは一読後の印象です( 猜疑心が強すぎてスミマセン、私は昔も今此彼岸的で、とりあえず常識的なカテゴリーなフツーの地球人、のつもりでいます。 ちなみに10年前の私だと確実に、宇宙全史情報は100パーセント、1か2の類と考え、無視していたと思います)。
| 
| しかし、この10年の間、特に9・11の黙示録的ともいえる阿鼻叫喚の地獄絵図を見せられ、それに続くアメリカ政府のヒステリー的短絡反応、これに唯々諾々と恭順し、完全にアメリカのポチと化した小泉政権
| 
| 
| 
---
13
---
---
14
---
| 
| 
| 
|の体たらく、唯一の被爆国日本の歴史的使命を忘れ、ますます存在感を薄めて行くこの国の現状…さらに医療・経済・社会・政治・環境問題その他諸々の分野に析出している、本質的な行きづまり所見を突き合わせてみるにつけ、何かがおかしい…世界には私が判っていないまだまだ深い裏事情があるのではないか? そう感じるようになり、ここ数年、自分なりの探求を再開するようになりました。
| 
| 細かい経過は省略して私なりの暫定的結論。 人類は何か知られざる意図にさんざん小突き回され振り回され、挙げ句の果てに、今や自滅的崖っぷちに立ち至っている…かのように見える。
| 
| 医療・政治・経済・社会・環境・宗教・精神世界その他に関連した夥しい情報が、玉石混淆でネット上には氾濫しています。 宇宙全史情報もその一つではありましたが、私的には非常に気になり、BBSの初めから読み返し、みるからに妖しげなる装丁( 失礼) の「 宇宙全史」 を再読、三読するに至りました。
| 
| 出版された時代が違っていれば、単なる趣味的トンデモ本の類に過ぎない、と受けとられるしかないでしょう。 しかし、時代が時代であります。 読むほどに、考えるほどに、これは自滅的崖っぷち状況にある今の時代に対する、強いメッセージ性を帯びた警告と、ブレークスルーへの手がかり情報の塊かも…そのように感じさせられたがゆえの三読でした。
| 
| とはいえ、記載内容についての疑問もいくつかあります。
| 
| 170ページ。 プレアデス系のアルデバラン出身の魂にはナイチンゲール、諸葛亮孔明、リンカーンなどがあり、この方たちは集合魂という形で来ている、などと記載されています。 ところが、非公開情報No.2の中では、リンカーンはエル・ランティ派閥12幹部の一人、エル・メイであったとされ、インタビューのやりとりまで載せられています。 この整合性のなさをどう考えるか。 歴史上の有名人物に関するルーツ情報ですが、宇宙全史全体の構図を踏まえると、かなりというかあまりに大きな変更であり、他の情報についての信憑性をも、大いに損なうことになるかと思われます( これについてはBBSでもコメントされていましたが、非公
| 
| 
| 
---
14
---
---
15
---
| 
| 
| 
|開情報を読んだ時点でやはり気になっていたことです)。
| 
| また、177ページ、409ページに、カリオンはエホバであったとの記述がありますが、これまた非公開情報No.2では、エルランティ系12幹部の一体として、エル・カリオンの名が上げられています。 これはたまたま同じ名前であっただけなのか、何らかの内的関連があるものなのか、いかがなものでしょうか。
| 
| あるいは、339ページにある窒素呼吸から酸素呼吸への代謝経路の進化、といった記載。 炭素型骨格からなる地球タイプの細胞生物がもつ生化学的な可能性として、果たして有りうるものなのかどうか、大いに疑問であります。 そもそも、窒素を吸収して放出される代謝産物は何なのか? 窒化炭素? ガスとして存在しうる窒素と炭素の化合物といえばシアン化水素があり、沸点25度くらいでこれならありなのか? しかしこれは酸素呼吸をしている現今の細胞にとっては猛毒として有名なものです。 宇宙全史によれば、たとえ過渡的にせよ、これら両方の代謝経路を併存させた恐竜のような巨大生物がいたということになりますが、生化学的にそんなことがどうすれば可能だったのでしょうか?
| 
| また、虚空蔵様が、御自身のマスターの一人として揚げておられる五井昌久氏の著作、「 聖書講義」 の中で描かれているユダの末路( 井戸の中に身を投げて死んだ) と、宇宙全史の中で描かれた末路( イエスの墓守を人知れず続け、荒野を彷徨いながら力尽きて息絶えた) とでは、ずいぶんかけ離れた死に方であります。 この辺りの違いはどうなのでしょうか。 細かなところだが気にはなるところです。 世界移動を行ったため、過去も変わってしまったということなのでしょうか。 ただ、このような説明の仕方になると、どんな突拍子もない創作でも何でもあり、ということになりかねません。
| 
| そもそも宇宙全史自体が、3ではなくて、1か2のカテゴリーのものである、としてしまえば何も問題なく、あとは楽しく読ませてもらうだけ( そのように読んでも十分面白い) なのですが、私の直感は14パーセントの可能性を無視した読み方を今のところ全く許してくれません。 私の直感はしばしば外れるのであまり
| 
| 
| 
---
15
--- 
---
16
---
| 
| 
| 
|当てにはなりませんが、それでも自分なりに得た暫定的結論に関連して、自滅的な選択だけは何としても回避しなくてはならない、という想いの方は日増しに強くなり、これが宇宙全史サイトに私を引き寄せた大きな動因の一つでもあります。
| 
| 細かな情報の修正は今後もいろいろ出てくるのであろうと思いますが、現在進行形の探求ワークなのですから、それも織り込んだ上で、勘違いはあっても少なくともガセネタではない14パーセントの可能性に、今後とも注目していきたいと考えています。
| 
| お二方の崇高なご努力が実り、人類がハルマゲドンなどというおバカな選択を回避し、大難が小難となることを、心より祈っております。 私も、わずか70億分の1の寄与率とはいえ、創造主の端くれとして、自分なりのお役目を果たして参りたいと思っております。
| 
| ありがとうございました。
| 
┗―――――――――――――――――――――――――
回答1 虚空蔵55
巴奈憩庵様
長くなりますのでお答えを番号でわけておきました。
┏―――――――――――――――――――――――――
| 
| 1の質問
| 
|「 170ページ。 プレアデス系のアルデバラン出身の魂にはナイチンゲール、諸葛亮孔明、リンカーンなどがあり、この方たちは集合魂という形で来ている、などと記載されています。 ところが、非公開情報No.2の中では、リンカーンはエル・ランティ派閥12幹部の一人、エル・メイであったとされ、インタビューのやりとりまで載せられています。 この整合性のなさをどう考えるか。 歴史上の有名人物に関するルーツ情報ですが、宇宙全史全体の構図を踏まえると、かなりというかあまりに大きな変更であり、他の情報についての信憑性
| 
| 
| 
---
16
---
---
17
---
| 
| 
| 
をも、大いに損なうことになるかと思われます( これについてはBBSでもコメントされていましたが、非公開情報を読んだ時点でやはり気になっていたことです) 」
| 
┗―――――――――――――――――――――――――
リンカーンの正体と、地球霊界の謎
1の回答
「 宇宙全史」 は私たちが存在しているこの広大な世界( 宇宙) を探求するよすがです。
ただ私たちがこれまで教えられてきた世界、学んできた宇宙像は、実際の世界と比較しますと( 今できる範囲ですが) まありにも狭く小さく、粗く、段階の低いものと映ります。 それをどうやって皆様に正確に知って頂くかは私の課題ですが、おそらくこの課題はそう簡単には決着がつかないと思われます。 つまりどこまで行っても「 途上」 なのです。
ご質問の非公開情報ではリンカーンはエル派閥のエル・メイのはずだがアルデバラン出身という記載もあったがどうなっているのかという疑問ですが、確かに宇宙全史に関わっておられて多少気のきく方ならすぐに気がつかれる疑問なはずです。 これには宇宙全史のウェブ上のBBSで私が2009年の9月29日にコメントしております。 そのことも質問の中で触れてありましたので、念のため掲載しておきます。
ここから→「 それにしても中々ややこしい事になって来ました。 エル派閥、プレアデス、ある意味リベラルなその中間派という具合に単純に地球界をカテゴリー分けすることは出来ないようです。 お互い複雑に絡み合い、入り混じって学びを成就しようとしているのです。
そもそも宇宙全史の非公開情報No.2を手にされた方は、一つの大きな疑問を抱かないといけなかった
---
17
---
---
18
---
のです。 まだその質問が来ておりませんから、どなたも気づいてはおられないのでしょう。 それは「 宇宙全史」 第一巻では、五井先生やイエスの故郷は、アルデバランという赤色巨星だと書いていました。
そしてそのアルデバランからは、( レベルは違うのですが) リンカーンも来ていたと書いてあったはずです。 しかし非公開情報のNo.2には、リンカーンはエル派閥の幹部( 12体) の内のエル・メイだとも書いてありました。 この矛盾は一体何を意味するのでしょうか。 ここにも色々こんがらがったややこしい事情があるのですが、それはまた別の機会にお話いたします」 ←以上( 2009年9月29日No.137掲載分)
今から約2億年前になりますが、まだ地球霊界の指導者達は色々行く末を模索しているときでもありました。
地球に来た様々な入植者達が、それぞれに意見や生き方を主張しあっていた時期で、そんな中一体になろうと試みた時期もあったのです。
「 宇宙全史」 第一巻にあったように、プレアデス派とエル・ランティ派に分かれて対立もしていますが、何とかわかり合おう、協力し合おうとした時期がちょうどその頃でした。 プレアデス派のリンカーン( 当時の名前はもちろんリンカーンではありません) と、エル・ランティ派閥のエル・メイが交換されたのもその試みの一つでした。
元々( エル派閥) のエル・メイは、最近転生したのがチベット辺りの僧として出ていますが、あまりパッとしたことはしておりません。 一応小さな僧院の主ではありましたが、極端な偏りとしてその辺りにしか出ていません( 出られないということです)。 確かエル・ランティの転生でも、その辺りに一度魂魄体のようなイレギュラーな形で出ています( 「 宇宙全史」 第一巻参照・これも確かそのあたりにしか出ることが出来なかったということがありました)。
---
18
---
---
19
---
リンカーンとして出たプレアデス派の魂は、やはりアルデバランの出身でした。 多少変わり者ですが、それなりの魂( エネルギー体) です。 ここでアルデバランという星を少し詳しく検証しておきます。 何しろこれまではイエスや五井先生の出身星ということでしたが、最近わかったことで仏陀もこの星出身だということが判明しました。
アルデバランという星は今現在、おうし座にある太陽の約45倍の直径を持つ赤色巨星( 赤い色の巨大な星、一般には星の末期状態といわれています) です。 「 今現在」 と申し上げましたのは、実際にイエスや五井先生、仏陀などが来られている星は、この世界( 私たちが観測できる宇宙) には存在していなくて、すでにアセンションしてしまった恒星でした。 たまたまその恒星が今のアルデバランの付近にあったので、単純にアルデバラン出身と申し上げてしまっているだけなのです。
しかも彼らはその恒星に( 太陽と地球の関係のように) 付随する惑星出身ではなく、恒星そのものの住人でした。 太陽にも( 現在の私たちには確認できませんが) 住人が存在しています。 そして諸葛孔明やナイチンゲール、リンカーンたちは、時間の差はありますが、それぞれアルデバラン付近の惑星の出身でした。 いってしまえば「 アルデバラン方面」 の出身者ということです。
つまり仏陀や五井先生、イエスという存在と、諸葛孔明、ナイチンゲールなどは出身の段階が違うのです。 もちろんここで話題になっているリンカーン( エル・メイ) もそうです。
私たちがこの宇宙の領域や星を特定する時、困るのが「 名前がついていない」 ということです。 皆さんは地球の天文学者は、星座標にすべての星の名前を書き込んでいると思っておられるかもしれませんが、実際は現実的な星々の数からすると、ほぼゼロに近い数なのです。 ですからどの存在がどこから来たのかという調査では、大体プレアデス方面とかおうし座方面というアバウトな方向性しか出せないのです。
「 いやいや名前がなくても地球から何光年でどれくらいの大きさで、質量や形、色や組成物質くらいは出る
---
19
---
---
20
---
でしょう」 といわれるかもしれませんが、これがまた難しい所で「 私たちが観測できる宇宙」 というのは、実際は「 観測させられている宇宙」 なのです。
いわば「 こじつけられた宇宙像」 とでもいいましょうか、物質で出来ているようで、そうでもないという微妙な世界が太陽系外には展開しているのです( 魂魄界という世界です)。 しかしここではこの事にはあまり深入りしないことにしておきます。
ただ地球上で普通に行われる習慣である「 名前を確認する」 という行為は、あまり普遍的な行為ではないということがあります( 特に段階の高い所では、そういうことが頻繁にありますし、それが常識のような形になっています)。
さてエル・メイと入れ替わったプレアデス派の魂とは一体何者なのでしょうか。 その名前を探求してみますと「 私たちには解読不可能」 というお答えが来ました。 無理やり日本語に翻訳しますと「 魂の雲の塊」 のようになりますが、ニュアンスが何か普遍的な単語なのです。 たとえば「 石」 や「 葉っぱ」 という客観的な単語ではなく「 永遠」 や「 無窮」 というような意味合い( そういう意味ではありません) の名称になります。
実際リンカーン( の魂) は、私たちのように一個の独立した魂という形ではなく、集合魂のままの形が固定化されたようになっていまして、そのまま地上に降りて来ています( 多少変換されていますが)。
ですからその魂を見ますと、通常の状態には見えなくて、何やらぼんやりとした雲状のものに見えるのです。 構造は初めて出てきたものなのであまりよく理解できないのですが、その性質( 傾向性) は、少し変わったものになっています。
月読の大神 「 ちょっと変わり者」
「 どこの世界にもいるけど、こちら( 月読の大神) の常識があまり通用しないね」
怒られてもあまり意に介さないという魂で、( 私と似ているのですが) 楽しいのが好きみたいですが、ど
---
20
---
---
21
---
こに楽しさを感じるかということでしょうか。
メフィスト・フェレスという魔道師がいましたが、どうも性格が魔道師に似ています。 魔道師ではないのですが、地球霊界の巨大な存在として「 破壊王」 という者がいます( これが覚えはないのですが、どうやら私と親友のようなのです)。 その破壊王と非常に性格が似ています。
今回この本に出てきます「 9・11アメリカ同時多発テロ」 の回答を受け持ったのは彼( 破壊王) でした。 その名前に恥じないように性格も荒くて、皆様にお届けする情報をどこまで薄めるかが結構大変な作業でした( 性格が粗いというのは、粗野ということではなく、ウィットにも富み、しゃれた紳士然とした性格なのですが、常人の常識はかいもく通用しません)
でもあちらの世界では非常に人気があり、フリークといいますか、多くの追っかけのような男女の魂にいつも取り巻かれています。
「 破壊王さま、私に何か云いつけて下さい」
みたいな感じで、どうなのでしょうかね。
性格はあまりよくないみたいですよ( まるっきり子供扱いされているみわは好きではないようです)。 ここにあなたのことを書くよというと「 出来るだけ極悪風に書くように」 と要望していました。
そういうような性格の魂が元々のエル・メイの魂と入れ替わり、地球霊界のプレアデス派閥とエル・ランティ派閥のある程度の融合を画策したといえます。 この後の質問の中に「 恐竜人間」 のことが出てきますが、あのとんでもない存在を作ってしまったエル・ランティという存在が私はあまり好きではなかったのですが、宇宙全史のワークを続けていくうちに彼もまた地球というこの宇宙の最終段階のプログラムに組み込まれた操り人形という姿がおぼろげに見えて来ています。
第二巻ではエル・ランティという存在の本当の意味も正確につまびらかにしたいと思います( 非公開情報
---
21
---
---
22
---
のNo.2では相当踏み込みましたが、エル・メイの事情なども含んで総括したいのです)。
そこにはエル・ランティの愚かな姿だけではなく( 「 宇宙全史」 第一巻ではそれだけでしたが) 彼の地球霊界での「 役目」 としての姿ももう少し浮き彫りにされてくるはずです。 なお実際は記載事項の事実には矛盾はないのですが、私たちが収録しているものは、私が質問した範囲だけに回答が来るものですから、断片的な事実を並べていくような形になっています。
それはあたかもジグゾーパズルを、あちこちから当てはめていくようなものですが、創作でそんなことをやっていたらたちまちぼろが出てしまうことでしょう。 そもそも私がここまで宇宙全史のワークにのめりこんでしまったのは、上の方々の有様( 情報や私たちに対する姿勢) に一点の曇りも矛盾もなかったからです。 整合性がないと見えるのは、単純にこのワークが進行途上のものであり、私自身の未熟さと私の文章が稚拙なだけなのです。
┏―――――――――――――――――――――――――
| 
| 2の質問
| 
|「 また、177ページ、409ページに、カリオンはエホバであったとの記述がありますが、これまた非公開情報No.2では、エルランティ系12幹部の一体として、エル・カリオンの名が上げられています。 これはたまたま同じ名前であっただけなのか、何らかの内的関連があるものなのか、いかがなものでしょうか」
| 
┗―――――――――――――――――――――――――
2の回答
カリオンがエホバとは書いていなかったはずです( エホバが最初に肉体で出たのは、確かムーの初代のラ・ムー( エル・ミオン) の摂政役として出ていますが、この時の名前は収録していませんが、エホバではなかったと思います)。
---
22
---
---
23
---
ご質問の個所は、エホバの名の由来を探求していた下りだと思うのですが、あの部分は非常にあいまいでややこしく、困難な探求でした。 カリオンは当時その地域ではローカルに使われていた「 大自然の神」 というような意味合いの「 エホバ」 という名称を、色々な神々を統合する名称として使っています。
今風に云いますと「 八百万の神々とか天使様とかイエスとか仏陀とか色々神々の名称はあるけれど、それぞれいちいち拝んでいたら際限がないので一つにまとめてそれを最終形、究極の神としてまとめましょう」 という感じで、いわば統括しやすい形に当時したのがカリオンでした。
そしてその名称が、元々ローカルな範囲で名称として使われていた「 エホバ」 だったのです。 この名称と実際のエホバという存在の関係はいまだハッキリしません。 指導者としてのカリオンには、普通の方より( 事態のある・6次元にいる) エホバの干渉をより多く受けてはいますが、完全に乗っ取られて操られていたということもありません。
しかしエホバという名称の出所を探求していると、何度やってもここに来てしまうので、どうもこのあたりで( 実態のある) エホバがエホバという名称を気に入り、それを自分のものとしたと考えられます……がこれは推測です( エホバに関しましては、まだまだ謎が多く、私たちの探求の矛先も中々正確なところを捉えることが出来ておりません)。
この原稿の締め切り最終日( 2010年2月3日・節分でしたが) にもう一度確認してみました。 結局エホバの名が地球に反映したのは、遡っていきますと、エホバが地球に来たときと判明しました。 その時期ははっきり出てこず「 鉱物系の入植者達より遅く( 約6億年前) エル・ランティ( 約3億6000万年前) より古いということでした。 もちろんそんな時期に人類は存在していませんので「 名前が地上に反映した」 という現実的な事実はないはずです。
しかし「 波動」 として、その後の地球掌握の過程として、地上に降ろしていたことは確かなようでした。
---
23
---
---
24
---
そしてこの事実関係は、かなり「 地球の秘密」 に関ることで、今はまだ正確なところは教えていただけませんでした。 ただどうやら量子次元に関ることのようですが「 量子次元」 がそもそも何なのかわかりません。 いつかエホバに関しましては、もう少し正確なプロフィールを収録したいと考えています。
またここで出たカリオンは、ご推察の通りエル・カリオンでした。 これは私も見逃していたことでした。 なおカリオンという名は、その時初めて使ったものではなく、最初からエル・カリオンという名称で、それをそのまま( 地上で) 使用したということでした。
┏―――――――――――――――――――――――――
| 
| 3の質問
| 
|「 あるいは、339ページにある窒素呼吸から酸素呼吸への代謝経路の進化、といった記載。 炭素型骨格からなる地球タイプの細胞生物がもつ生化学的な可能性として、果たして有りうるものなのかどうか、大いに疑問であります。 そもそも、窒素を吸収して放出される代謝産物は何なのか? 窒化炭素? ガスとして存在しうる窒素と炭素の化合物といえばシアン化水素があり、沸点25度くらいでこれならありなのか? しかしこれは酸素呼吸をしている現今の細胞にとっては猛毒として有名なものです。 宇宙全史によれば、たとえ過渡的にせよ、これら両方の代謝経路を併存させた恐竜のような巨大生物がいたということになりますが、生化学的にそんなことがどうすれば可能だったのでしょうか」
| 
┗―――――――――――――――――――――――――
窒素代謝・私たちの宇宙
3の回答
これも確かにもう少し深く探求すべき情報でした。 まず申し上げておきたいのは、この宇宙( 私たちが認
---
24
---
---
25
---
識できる範囲の宇宙のことですが) には、酸素代謝をする生体は窒素代謝よりはるかに少ないのです。 そもそも酸素はこの宇宙にはそれほど存在しません。 いってしまいますと地球の現在の生物代謝の有様は、そんなに普遍的な形ではないということがいえるのですが、それはこの後の回答をよくお読み頂くとおわかりになると思います( ここで宇宙に関しまして補足しておかねばならない事があります)。
一口に宇宙と申しましても、私たちが直接関る宇宙にも実に様々な様態・レベルの宇宙が存在しています。 これは「 宇宙全史」 第二巻以降をお待ち頂くしかないのですが、この窒素代謝の項をご説明するには「 私たちに直接関る宇宙」 の説明をしておかねばなりません。
「 宇宙全史」 第一巻の冒頭で私は太陽系の外は「 霊界と同じ」 と書いておきました。 それはその通りなのですが……どちらかといいますと、霊界というよりは「 魂魄界」 という、より物質界に近い波動の粗い性質の有様になっています。 もっと正確に申し上げますと、先ほどこの項の冒頭でもいいましたが「 私たちが認識出来る範囲の宇宙」 がそういう魂魄界の有様の宇宙なのです。
ですからわりあい地球( 現象界・物質界) と同じような恒星系や星雲、惑星などが存在しています( もちろん波動の高い星系は、ぼんやりした雲のようなものにしか見えないこともあります)。 それが「 私たちが観測出来得る( させられている) 宇宙」 なのです。 そして言うまでもなくその宇宙はものすごく限られている宇宙なのです。
しかし限られてはいても、今の人類の観測技術でもその半径は約500億光年近くにもなると予想されています( これはあくまでも現在の人類の予想ですが、本当はもっと遙かに大きなものになります) が、この宇宙は、何度も申しますが「 私たちが観測( 認識) し得る宇宙」 なのです。 それが私たちの宇宙のすべてなのです。 それが現代科学で取り扱える宇宙なのです。
何故こんなにしつこく繰り返すのかといいますと、後ほど出てきますが「 宇宙」 や「 世界」 という概念に
---
25
---
---
26
---
関して、私たちは今まで非常に曖昧な形で取り扱ってきていました。 ところが宇宙全史のワークでは、そういった形では記述が不可能になってしまうのです。
例えば古典物理学( ニュートン力学) では記述が出来なくなった、素粒子の有様に対して、新しい物理学「 量子力学」 の概念が必要になったように、その量子力学や現代宇宙論でも記述できない概念に対して、私たちはある程度つまびらかにしていかねばならないのです。 ですから「 宇宙」 や「 世界」 はもちろん、「 時間」 「 次元」 「 空間」 といった私たちの認識のベースとなっている概念を明確にしてからお話ししていかねばならないのです。
代謝の廃棄物・NAOH( 水酸化ナトリウム)
呼吸で酸素が増える・肺とエラとラジエター
代謝の触媒はOHイオン・酸素にあたるものがNOHだった
さて前置きが長くなりましたが「 私たちの認識できる宇宙」 すなわちそれが私たちの住む宇宙なのですが、そこでは窒素型の生体が普通の有様としてあるということです( 後で出てきますが、もっと他の代謝系も存在しています)。 それでは恐竜たちの窒素代謝の構造をもう少し詳しく見ていきます。 まず窒素呼吸をした恐竜達は何を代謝しているのでしょうか。
ここに一つの誤解があります。
ご質問では頭から代謝物は「 炭素」 と決め付けておられますが、そもそもそんな規則は存在しません。 たまたま今の目につく生態系の生物のほとんどが「 酸素呼吸で二酸化炭素を身体から出すことで代謝している」 ……つまり酸素を使うことにより、体内で発生した( いわば) 老廃物の二酸化炭素を排出しているので
---
26
---
---
27
---
すが、それだけがすべての生物の呼吸代謝のモデルという事でもありません。 地球上の恐竜達の呼吸代謝は「 宇宙全史」 第一巻では確か三種類あると書いてあったはずです。
一つが今問題になっている窒素代謝、もう一つが後半に現れてきた酸素型の代謝系、そしてその両方を兼ね備えていたものもいました。 流れとしては、初期の頃はほぼ窒素型の恐竜だったものが( その時数パーセントは酸素型のものも並行して作られています)、次第に酸素型のものに置換( 置き換えられて) されていきます。 窒素型が酸素型に進化していったということではないようです。 そして最終的にはほぼ酸素型恐竜になっています。
まず窒素代謝の恐竜達は窒素を吸って何を排出していたのでしょうか。 その答えは「 NAOH( 水酸化ナトリウム・苛性ソーダ) でした。 水酸化ナトリウムをご存じの方は、驚かれると思います。 私もこのお答えが降りてきたときは、色々反論しました。 化学はあまり得意ではないのですが、中学の時によくやる実験で、水と水酸化ナトリウムを混ぜるとたちまち高熱を発生して沸騰してしまいます( これで火傷をされた方もいたのでは)。
その劇薬のNAOHが代謝物だということでした。 つまり窒素型代謝の恐竜の老廃物は水酸化ナトリウムだということです。 ( くどいですが) 化学は得意ではないのですが、高分子化学はもっと得意ではないので、これからの説明には鋭さが欠けますが、とりあえずお付き合いください。
まず排出される窒素と水酸化ナトリウムの化合物( これは高分子化合物になっています。 ものすごい塩基配列の編目の化学式を見せられますが理解できていません) は、気体ではなく個体です( おそらく水酸化ナトリウム単体ではないので、その劇薬性はなくなっていると思われます。 水酸化ナトリウムを含む高分子化合物といったところでしょうか)。
ですから呼吸でダイレクトに交換しているわけではなく、吸気は空気から取り入れていますが、出す時は
---
27
---
---
28
---
排便( もしくはわずかですが排尿) と一緒に出しています。 便の色は恐竜によりまちまちでした。 人間は呼吸で酸素を吸い、二酸化炭素を出していますが、恐竜は窒素は吸いますが、そこで排気物を出すわけではないのです。 そうしますと恐竜が呼吸するたびに空気中の窒素が減り、比率的には( 極わずかですが) 空気中の酸素が増加していくことになります。 まず窒素を取り入れる器官として、3パターンありました。
一つは肺からです。 もう一つはエラですが、これは肺と並列で使っている恐竜もいました。 そしてもう一つが……何といえばいいのでしょうか、形は様々ですが「 ラジエター」 様のもので窒素をこしとっています。
一番わかりやすい例は南極で発見されたクリオロフォサウルスのとさかのような骨です。 ネットで簡単に画像が手に入りますので、ご存じない方は参考になさって下さい。 この化石で見える骨の( 横から見た面積の) 5倍ほどの大きさの箱型のラジエターのようなものが、窒素吸着器でした。 横から見ますと、箱型のごつごつした感じの固そうなものですが、実際は縦に薄いひだのような( スポンジ状の) フィルターが何枚もあり、それで窒素を吸着して血液に取り入れています。
何でこんな効率の悪いやり方をしていたかはよくわかりません。 こうして肺やエラ、ラジエターから取り入れられた窒素は、心臓の側に一つある高分子化学工場のような臓器に送られます。 人間は酸素を吸ってそのままの酸素で代謝していますが、恐竜もまた窒素をそのまま代謝に使っていたのでしょうか。 ここからがややこしくなるのですが、恐竜は吸収した窒素をそのまま代謝に使っていたわけではないようです。
人間の酸素にあたるものが恐竜では「 NOH」 でした。 水酸化窒素とでもいうのでしょうか、何かそんなものです( NOH単体で存在するかどうかは不明です。 またNとOHが一対一でくっつくかどうかも私には不明です。 詳しい方教えて下さい) 酸素は人間の体内で( 細胞内で) ミトコンドリアという触媒があってはじめて効率的な代謝が行われます。
恐竜の窒素代謝の場合は、OH( 水酸イオン) が触媒となり代謝が行われていました。 つまり恐竜は外気
---
28
---
---
29
---
から窒素をとり入れ、それを水酸化窒素( NOH) の形にして、窒素の高分子化合物を燃やしています。 その化合にはOHイオン( 水酸イオン) が触媒として活躍していました。 そして排出される老廃物が水酸化ナトリウムを含む高分子化合物でした。
代謝の有様・肉体をつくる+エネルギーを得る
大体大雑把に申し上げますとこんなところですが、この過程には多くの疑問が存在します。 まず生物代謝には二通りの過程が存在します。
1 生体を作る・維持するための素材としての細胞の材料である分子を製造する
2 あらゆる生命活動の源である、エネルギーを得るために蓄えた燃焼物である高分子を燃やす( これが先ほど述べた代謝の模様です)。
2は大体わかったのですが、1は体内のどこでどのようにして、窒素系の高分子を製造していたのでしょうか。 人間の場合は各細胞内で行われているようですが、恐竜もそうだったのでしょうか。
まず恐竜たちの生体機能の時代的な変遷を見ておきます。 最初に作られた恐竜はほぼ窒素型の生態でした。 数パーセントだけが最初から酸素型として作られています。 その恐竜たちが進化して行く上で、次第に酸素型が優勢になっていき、最終的にほぼ酸素型オンリーとなったのです( 先ほども書きましたが、実際には恐竜達が時系列的に進化していって、窒素型から酸素型へと効率的な代謝に進化していったということではありません。 現実は上の方々が酸素型の代謝恐竜をだんだんと増やしていったという形になっています)。 しかし初期に作られた窒素型の恐竜達は、一体どうやって生体を作る窒素の高分子を手に入れていたのでしょうか。
---
29
---