Da7
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幕末から維新にかけて日本を大きく動かしていった人物の一人ですが、彼は地球に残ってくれるのでしょうか。
「 いる」
というお答えが降りて来ています。
西郷さんはとっくに集合魂に戻っておられて、その集合魂の意志が「 いる」 ということのようです。
出身は鉱物系の星
地球に集う人類は、このオーム宇宙の隅々から集められたいわば宇宙人たちの集まりです。
その詳細は「 宇宙全史」 第一巻で明かされていますが、基本的に今までの人間中心の視点から書かれたものではないので、難しいといいますか理解しにくい部分が多いと思います。
西郷さんの集合魂は「 鉱物系の星」 から地球に来ています。
この鉱物系の星とはどういう意味なのでしょうか。
単純に星( 惑星) は大体鉱物からできていますから、ここでいいますところの鉱物系の星とはその惑星に住む住人が「 鉱物系」 という意味です。
しかし惑星に住む生命体が「 鉱物系」 とはどういう形なのでしょうか。
他にも「 宇宙全史」 第一巻では木質系の人間というものもありましたが、ここでは西郷さんに焦点を当てて「 鉱物系の人間」 を探求します。
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玩具で合体マシーンのような、変形ロボットで岩石超人というのがありますが、鉱物系の人間といわれますと、どうもそういうようなものを想像してしまいます。
実際形は人間とほぼ同じくヒューマノイド型でして、ロボットほどガチガチではないようです。
昆虫はキチン質の殻をまとっていますがちょうどあんな感じで、柔らかいカーボンのような外殻になっています。
身体の中は私たちのような複雑な構造はなく、大まかなパーツごとのブロックになっています。
血液はありませんからどういうエネルギー循環をしているのか見てみますと、神経ブロックのようなパーツがあり、電気ではないのですがそのようなものでエネルギー循環をやっています。
正確にいいますと循環器系を巡るエネルギーは電気ではなく、コンピューターの電気刺激に近いもので、他にも地球の液状に似たものも少しあり、油のようなものが人間のホルモンの要素を持っているようです…が、これはあくまでも地球上の概念に無理やり翻訳したもので、そもそも地球とは構成元素が異なりますから、どうにも正確な表現は難しいようです。
鉱物人間のウンチ
さて彼らの代謝系はどうなっているのでしょうか。
実は彼らもウンチはしますが、それはごくたまにということになります。
おそらく一生に何回かというくらいで、しかも口とかお尻の穴とかはありませんから、そもそもどうやっ
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て生殖して、どうやって増えていくのでしょうか。
彼らには男女の区別はありません。
従って増殖は分裂という形になります。
分裂は背中が割れてセミの脱皮のように新しい体が抜けて、古い体もそのまま生き続けていきます。
そうやって分裂で増えていくのですが、この分裂の時に小さなパチンコ玉くらいのウンチを出すことがあります。
寿命は非常に長く、人類とは比較になりませんが、それでも分裂を繰り返していくうちに、古い方の体は次第に劣化するといいますか、老朽化していき、やがて色が薄くなり死んでいきます。
分裂で増えていくというのはわかりましたが、それでは最初はどうやって発生したのでしょうか。
そもそも分裂する体が存在しない時にいかにして存在できたのでしょうか。
ここを追求すると、
月読之大神
「 造ったね」
●造ったのですか…そこからだんだん増えていったのですね
「 そう」
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●その創世の時の一体はまだ生きているのでしょうか
「 いない」
もう少し詳しく確認しますと、創世の時に造ったのは一体ではなく、その一体からクローンを造り、何体かのクローンからその星の人類史を始めていました。
今は西郷さんの元星ということで鉱物系の星を探求していますが、鉱物系にも色々ありまして、すべてがヒューマノイドの形をとっているわけではないようです。
この宇宙には鉱物系や木質系、昆虫系、爬虫類系…様々な形があるのですが、いずれも最終進化に近い形はヒューマノイド形になっています。
地球でも太古の時代には色んな恐竜が出ましたが、そのカテゴリーでは恐竜人間が最終形となっていました。
鉱物系の人類の特徴の一つに「 愚鈍」 ということがあります。
愚鈍と聞くと通常何か悪い形質のように思えてしまいますが、愚鈍の中にある「 迷い」 「 躊躇」 「 落ち着き」 「 腹が据わる」 というものが混然となったものを「 愚鈍」 としています。
「 迷い」 「 躊躇」 は中々その方向性を変えないという性質を表し、一種の「 慎重な頑固さ」 を示します。
「 落ち着き」 と「 腹が据わる」 は西郷さんそのものの印象になりますが、その中には「 慎重な頑固さ」 も
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強く含んでいるということがありました。
( なおこの「 愚鈍」 は、完全ではないのですが人類史ではムーの時代( 440万年前) に獲得されています・「 宇宙全史」 第一巻347P参照)
水晶の国日本
私はずっと日本に住んでいますが、身びいきを除きますとあまり日本が好きとはいえない感じです。
そんな私の感覚は別にしまして、西郷さんは、
「 日本を守りたい」
といいます。
どうも日本という地場を守りたいようなのです。
地球じゃなくて日本にすごく愛着がある人達みたいです。
ではなぜ日本限定なのでしょうか。
その謎は日本列島が造られた創世の時に関係がありました。
地球の歴史からしますと日本列島の誕生はごく新しいものになりますが、それでも日本は地球という実験星のある種の要として最終的に造られたということがあります。
まず地球を含む太陽系は、いて座系の親方集団が創っていますが、後に地球自身が将来日本になる地盤に
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水晶をセッティングしています( あるいはその部分が日本列島として後に浮上します)。
やがて地球入植者が来るようになってから西郷さんの鉱物系の集団も地球に降り始め、日本の地下深く埋蔵されている水晶を守るため、あるいはその場でやるべきことを遂行するために来ています。
簡単にいいますと、
「 日本を守るため」
に西郷さんの集合魂はあるのです。
これは地球の実験星の最終形としてのすべてを集めるアンテナといいますか、発信源であり受信源として日本の地下に存在させています。
実験星としての地球をどのように進化させ、どのように導いていくかという入力と、地球からのフィードバックの送受信のための装置としてあるようです。
「 宇宙全史」 の二巻がまだ発行されていませんので、私たちがこの地球に来るまでどこでどうしていたのかは第一巻から推測するしかないのですが、その私たちがこれまでやってきた集大成のようなものをすべて地下の水晶に集めて、地球に改めて反映させていっているのです。
地下にある水晶は日本だけではないのですが、集中的にある種の水晶が集められ活性化されているのは日本だけなのです。 日本限定というのはそのせいでもありますし、西郷さんたちが日本を守りたいというのはそのためでした。
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発信したものは最終的には宇宙神( 月読之大神・天之御中主大神) に送られますが、それまでには地球上のあちこちにある拠点を巡り巡って、マネーロンダリングのような感じで、気のロンダリングをして、さらに色々ミックスして頃合いの良いころに上に送られています。
日本は発信するだけではなく最終的な受信も兼ねているのですが、今のところはまだ発信だけを行っています。
受信の装置がまだ不安定で、発信したものが完全に還って来るという形にはなっていません。
受信装置の必要条件は「 気」 なのですが、そんお気がある程度良くないとキチンとした装置の起動が出来ないようなのです。
それでも日本は地下にある水晶のおかげで他の国々とは異なり、随分気がいいのですが、完成度がまだまだイマイチのようです。
日本の装置が完全に動くとき、「 最終的な終わりのため」 に稼働していきます。
それがいかに大事かということを西郷隆盛( とその集合魂) は知っているのです。
しかし西郷隆盛としてあの幕末の時代に出たということは、やはり人間としてあの時代の日本に関わりたい、あるいは関わらなければならなかったということがあるようです。
彼は日本をどういう方向に持っていきたかったのでしょうか。
「 一元国家にしたかった」
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日本をまとめ上げたかったということのようです。
それはあの時活躍した人たちはみんなそうだったと思うのですが、西郷さんの場合はもっと根底からやりたかったのです。
他の皆さんは「 自分たちのところが日本という国を牛耳ってしまえば良し」 という割と狭い了見だったのですが、彼の場合は日本国土に根差すというもっと広くて深い感じがありました。
●西郷さんはそれだけの使命がありながらなぜ亡くなってしまったのでしょうか
「 限界だったのよ」
「 体力も気力も限界だったから」
●難しい時代だったんですね
「 そうね」
●西郷さんや竜馬が残っていればもっとましな…
「 そうだねぇ」
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「 ま、はっきりいって無能ばっかり残ったからね」
「 ( ちょっといい過ぎたという感じで) 陰始が操りやすい人間しか残らなかったといった方がいいか」
●でも竜馬も陰始に操られていたんですよね
「 そうだけどね…ま、意志半ばで倒れたんだろうね」
「 そういう人もたんといるからね」
西郷さんは「 日本を守りたい」 ゆえに、
「 いる」
を表明しています。
その「 守りたい」 は同じような竜馬の「 守りたい」 とは少し異なり、水晶との関わりが濃いですから、もっと根本的に日本を何とかしたいというのがありました。
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第31章 秦の始皇帝
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| 中国史上初の皇帝
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| 生没年:BC259~BC210
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| 出身地:邯鄲市( 中国)
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| 13歳の時に先代の荘襄王( 子楚) が死去したことから秦
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| 国の王に即位、BC221年には中国を統一し戦国時代に
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| 終止符を打つと従来の封建制を廃して郡県制を採用したほ
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| か度量衡の統一や交通規制、焚書抗儒を行い徹底した国家
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| 管理体制を確立した
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| 在位中、多くの国民の犠牲の上に「 万里の長城」 「 秦始
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| 皇帝陵」 「 阿房宮( 未完) 」 などを建造、晩年は神仙の世
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| 界に傾倒し、不老不死の道を探求したといわれる
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秦の始皇帝に関しましては史実に基づかないややこしい事情があり、彼が地球に残るか残らないかという判断は明確に出来ないものがあります。
しかし通常の観点からしますと彼は、
「 残らない」 …「 残れない」 という状況にあるといえます。
秦の始皇帝は49歳で亡くなったとされていますが、実際はまた別な事実がそこにあり、周から秦の時代にかけて繰り広げられた想念界と地上の通常では知り得ないドラマが展開されていました。
それでは世界史上誰もが知る秦の始皇帝という中国における最初の統一者としての履歴を調べていきます。
中国統一者としての汚名
秦の始皇帝に対して私を指導される方たちは、
「 中国全土を侵略というか、統一したという形での汚名だね」
という表現をされます。
統一者である英雄とかではなく、まさに陰始の手先として、恐怖と殺戮により統一することが正義であると世界に広めたこと…それがまさに「 汚名」 であると断定されます。
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それ以降それがすべての善悪の基準として認識されるようになってしまったのです。
過去にもそれ以降にももっとたくさんの人を殺した者はいましたが、統一するという名の下にすべてのマイナスなことを正当化してしまったということ…つまりそれまでの「 やっちゃいけない」 とか「 そこまではしてはいけない」 というマイナス要素に統一というお題目の元に「 やるべきこと」 「 やむを得ないこと」 というプラスの方向性を与えてしまったということです。
始皇帝が統一するまでも確かにいさかいはありましたし、戦もありました。
しかしそこまでアンバランスではなかったのです。
まだどこか牧歌的な世界がベースにあり、陰始も網目を張り巡らせてはいましたが、そこまで密ではなかったのです。
貢物は税金のようなものもありましたが、まだ人々が生きていける税金でした。 しかし秦の時代になると、身分制を確立し、律令制度を作り、効率的にエネルギーを奪うというシステムを確立しています。
その管理のシステムを作ったということ、そしてその「 管理」 が善であるということを知らしめたということ、それが始皇帝を「 統一者としての汚名」 たらしめています。
それにしてもわずかな時間で中国を統一し、一気に律令の土台までを作り上げてしまった始皇帝は管理の天才といってもいいかも知れません。
そして彼の成したそのことがその後の世界の雛形を決定的にしていったということがあります。
始皇帝の正体
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彼の履歴をたどる前に彼の魂の源を明らかにしておきます。
始めに彼の情報を収集し始めるとプンプン臭って来るのがサタン臭です。
エゼキエルやアスタロトなどの名前が出てきますが彼らは始皇帝の周りを固めていた者たちでした。
始皇帝の周りには頭が良くて若くて溌剌としていて、始皇帝に賛同する者たちがあちこちから集まっていました。 そういう者たちを集めることが出来る存在とは一体いかなる者だったのでしょうか。
確かにサタン臭は強いのですが、どうもサタンではないようです。
この手の存在は中々自ら名を明かそうとはしません。 そこでサタンの直属の配下の名をいくつか上げてみますと、始皇帝はルシフェル( ルシファー) と判明します。
さて始皇帝の正体がルシフェルと判明したところで、彼の履歴を大まかにたどっていこうと思います。
始皇帝の父( 子楚) は秦の隣国である趙に人質として軟禁されていました。
人質ではありましたが、秦にとってもそれほど大事な存在ではなかった彼の当時の状況は、故郷である秦からもすでに見放され、趙の人質で不遇な時を過ごしていました。 そこに商人である呂不韋という存在が絡んでくることで一気に子楚の運命が明転します。
子楚は呂不韋に盛り立ててもらった上に、呂不韋の妾である女性( 趙姫) を気にいってしまいもらい受けます。
そして彼女との間に出来た子供が後の始皇帝になります。
史書では名を「 政」 としていますが、本当の名は伝わっていません。
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母親などはニックネームに近い感じで「 ニーグイ」 のような発音で呼んでいました。
政は子供時代に主に父の周囲にいる女性たちから人の操り方、国の統治の仕方などをことあるごとに教わります。
元々の才能もあり政が9歳ごろには「 中国を統一したい」 と思っています。
それも中々具体的で常に「 こんな風に国を造る」 というシミュレーションをすでにやっていました。 そいて実際に戦をしたのは彼が16歳の時でした。
そこからは連戦連勝で一気に中国統一にもっていきます。 もちろん彼一人ではそういうことは出来ませんが、中国統一を果たすにはどうすれば良いかというシミュレーションを小さな頃からやっていますから、着々とそれに従って実現していきます。
例えば中国全土から身分を問わず優秀な人材を広く集め、登用していくことで、形骸化していた身分制度による政治や行政の母体が強化され、律令国家としてのシステムが速やかに構築され、また戦いにおける戦略も迅速・巧妙になり、次々と他国を占領していっています。
ちょっと入り組みますが、ここで始皇帝の父( 子楚) の境遇の変遷を簡単に記しておきます。
秦の人質として趙に軟禁されていた子楚ですが、秦では人質の彼のことなど構わず趙を攻めたため子楚は処刑されかけます。 しかし番人を買収して何とかその難を逃れた子楚でしたが、妻と子( 政・後の始皇帝) は一緒に逃げられず、彼らも牢屋の番人を買収して、独自に死線ギリギリをかいくぐって逃れています。
やがて秦では王の交代劇が目まぐるしく行われ、あれよあれよという間に政の父である子楚が秦の王になってしまいます。
子楚が趙で人質として不遇の日々を送っていた時「 こいつは金になる」 と目をつけ、背後から援助して来
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ていた呂不韋は子楚の出世と共にその力をグングン増していきます。
この歴史の経路をたどっていますと、どうしてもその背後に何かしらの明確な意図が見え隠れしています。
その意図を操るものはサタン系の者たちでした。
もちろんメインは始皇帝であるルシフェルですが、彼を始皇帝として祭り上げるために何かと援助していたのはサタン系のつわもの達でした。
彼の父が秦の王になってからわずか3年で死去し、その後を継いで13歳の政が王に即位しています。 そして呂不韋もさらに高い位について政をフォローしています( もちろん自分のビジネスの方も権力を持つとともに拡大していきます)。
呂不韋
ここで呂不韋について少し詳細を書いておきます。
時系列が多少前後します。
すでに少し書きましたが政の父である子楚が敵国の趙で人質になっていた不遇の時代に、子楚に目をつけ多額の投資をおこなっています。 また子楚を大事に扱っていなかった秦の王朝内にも金にものをいわせ「 彼( 子楚) はとても出来る人物だ」 というようなことを吹聴しています。
その結果子楚はトントン拍子に秦の王になりますが、呂不韋もそれに伴って出世していきます。
ただこの呂不韋と子楚との関係でややこしいことがありまして、これもすでに書いておきましたが、子楚が呂不韋のお妾さん( 趙姫) を気に入ってしまい、もらい受けた結果、その間にできた子供が政でした( B
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C259年)。
政( 始皇帝) にとって母親であるこの趙姫が、非常に淫乱な性を持っていたため、呂不韋と再び関係を持ってしまっています。
こんなことが始皇帝にばれたらたちまち首が飛んでしまいますから、何とかしなければと呂不韋は悩みます。 そんな時諸国から集めた人材の中にロウアイという男性性器が大きいと噂のある男と趙姫とくっつけます。 そんなことをしたら火に油だと思うのですが、案の定趙姫は狂ってしまい、二人の子供まで産んでしまいます。
呂不韋は、これはまたとんでもないことになったとロウアイと趙姫を地方に飛ばします。
それでもやはり始皇帝にはばれてしまうのですが、そのタイミングでロウアイが謀反を起こします。 もうメチャクチャですが、結局は捕まって殺されています。
この時呂不韋も本当は処刑されるところでしたが、周りの者たちが「 助けてあげなさい」 と進言した事と、始皇帝にとっては父親と自分の恩人ではあったので遠島ではないのですが、僻地に流すことで収まります。
この始皇帝の寛大な処置には隠れた事実が存在します。
それは始皇帝の本当の父親は子楚ではなく呂不韋だったということでした。
子楚が呂不韋の妾であった趙姫を、駄々をこねてもらい受けていますが、実はその時にはすでに呂不韋の子供が趙姫のお腹にいたのです。 まだ一ヶ月か二ヶ月になるかならないかでしたから子楚は全く気付いていませんでしたが、政( 始皇帝) は薄々気づいていました。
そこで通常なら殺してしまうような罪を犯した呂不韋を寛大な処置でとどめていたのです。
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ちなみに呂不韋はサタン系の眷属でバールというものでした。
死んでいなかった始皇帝
ここでまた始皇帝に戻ります。
彼が亡くなったのは史実では49歳の時とされていますが、実はそこでは死んでいなかったのです。
49歳で死んだのは始皇帝の影武者でした( BC210年)。
その頃始皇帝が各地を巡行するときなどはすべて( 複数の) 影武者がやっていました。
49歳の時の巡航の際、小規模の反乱軍といいますか、暗殺に近い襲撃があり、そこで始皇帝の影武者が殺されています。
つまり本物の始皇帝は生きていたのですが、その時本物も姿を消しています。 それでそのまま「 始皇帝は死んだ」 ということになっているのです。
中国を統一し、これから好きなだけ自分のやりたいことが出来るという時に、何故始皇帝は姿を消したのでしょうか。
実は私が始皇帝を収録し始めた最初の頃、何の予備知識もなく「 始皇帝はいつ死んだのでしょうか」 という大雑把な質問をしていました。
そしてそのお応えは「 還暦( 60歳を過ぎて老衰で…」 という感じでしたが、史実を調べてみると49歳が寿命だったのです。
そこから色々調べてみますと「 影武者」 の存在が明らかになってきたということでした。
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さて本題に戻ります。
影武者が殺された機に乗じてなぜ本物の始皇帝は世の中からその姿を消したのでしょうか。
そこには地上界の事情と想念界の事情が深く絡み合っていました。
ルシフェルのこだわり
この本では始皇帝の正体はルシフェルとしていましたが、実はこの49歳の暗殺時にルシフェルが始皇帝の肉体から抜けています。
それまで政( 始皇帝) にある意味憑依していたルシフェルがこの時抜けてしまっていたのです。
それは何かの除霊とか霊媒師によるお祓いとかで抜けたのではなく、ルシフェル本人の意思で始皇帝から抜けています。
始皇帝は中国を統一し( BC221年) 、( その時代の人間が成し得る) ほぼ無限の力を手に収めていました。
統一するまで、あるいは統一後の反乱、また戦だけではなく律令という制度を国中に浸透させるために、多くの人々の血が流れ、苦しみと悲しみ、恨みと怒り、恐怖が世界にはびこったのです。
そしてそれはルシフェルのこだわりでもありました。
ルシフェルが始皇帝に入ったのは始皇帝が母親のお腹にいる時でした。
政( 始皇帝) という肉体を選んだのは、政がものすごい覇気とエネルギーを持つ子だったからですが、そ
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の覇気が49歳の頃の始皇帝にはまったく無くなっています。
それはルシフェルが抜けたから無くなったということではなく、覇気を無くした始皇帝に愛想をつかしてルシフェルが自ら抜けたということでした。
それではルシフェルは始皇帝に憑いて何をしたかったのでしょうか。
月読之大神
「 ルシフェルの教義と言ったらいいのかな…ルシフェルが生き易いシステムを作りたかったみたいだね」
●( 私)
それはどういうシステムでしょうか
「 基本的には殺戮の上にある純粋な喜び」
「 あれは中国大陸でずっと踏襲されてきたよね」
「 それを継承しただけ」
●そうですね、別に新しく作ったわけではない…ではなぜわざわざ出て来たのでしょうか
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「 システム作り」
●殺戮のシステム作りですか
「 殺戮というか、そこから出て来るエネルギーが好きみたいだよ」
●それはどういうエネルギーなのでしょうか
「 例えば恐怖などだけど…血だね」
「 血の匂い」
「 血のフェチじゃないけど、すごくそのエネルギーにこだわるね」
●「 宇宙全史」 第一巻でサタンを収録した時もやはりサタンは血にこだわっていましたね
「 ものすごく濃い感情は血に色濃く反映し、それを美味しく感じる存在がいるんだね」
●血を飲むんですか
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「 飲むわけじゃないけど、ただ流されたというそのシーンの濃さというのかな…そのエネルギーを受け取っているね」
●ルシフェルは殺戮が好きだったんですね
「 だから殺戮が出来るようなシステムが作りたかったんだね」
●でもみんな殺してしまうといなくなってしまいますよね
「 羊を飼っていてもいいけど全滅しないように屠る…だね」
●サタンも同じなのでしょうか
「 サタンはもうちょっとクールだね」
「 血は好きなんだけどもっと違う意図がある」
●どういう意図でしょうか
「 もう少し冷血」
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「 私( サタン) の意図に染まらないものは殲滅」
●殲滅ですか…
「 この世を滅ぼしたい…という思いが強いね」
サタンの嫉妬
ここでちょっとわき道にそれますが、サタンについて「 宇宙全史」 第一巻で書ききれなかった部分に触れておきます。
すでに明らかにしておきましたがサタンはエル・ランティが3億6572万年前地球に来た時に自分自身をパイトロンで分裂してできた存在でした。
その時彼らは地球を上と下から統治していこうと意図していましたが、膨大な地球入植者たちを治めるはいかんせんエネルギーが足りませんでした。
またエル・ランティもサタンも共に「 妬み」 といいますか「 嫉妬」 のような感情に囚われてしまい、方向性は異なりますが、その劣等感に囚われたまま以後突っ走ってしまったということがあります。
それではサタンの嫉妬とはいかなるものだったのでしょうか。
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●エル・ランティは陰始に取り込まれたのでしょうか
「 そうだね」
●それではサタンは何に取り込まれたのでしょうか
「 妬みとかではあるんだけどね…純粋な感じだよね」
●純粋な妬み?…妬みとは自分にないものを羨ましがることですね・サタンにないものとは何だったのでしょうか
「 寵愛だよ」
「 寵愛がうらやましかったね」
●神の寵愛?
「 そうだね」
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●神なんてどこにもいないのに…
「 エル・ランティと分かれた時点で「 分割された自分」 というのがすごくこう見放された状態というのかな…愛からポンっって外されたというか…」
●愛から?
「 愛されていない」
「 必要とされていないと思ったみたいだね」
●それは…エル・ランティを羨ましいと思ったのでしょうか
「 そうみたいだね」
●エル・ランティは神に愛されていると思ったんですね
「 思っているね」
●それは何かバカっぽいですね…サタンってあれだけ賢いのに…分からないのでしょうか
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「 すごい切れ者なのに分からないのね」
「 そこは愚かだね」
●「 エル・ランティは神に愛されている」 と思って、そこを妬んだのですね
そこから「 神がいるなら罰してみろ」 みたいな感じで拗ねてねじ曲がっていったのでしょうか
それではエル・ランティは何を妬んでいるのでしょうか
「 エル・ランティの方は単純だよね」
「 自分より上のものを妬んでいる」
「 力があるものとか尊敬されるものとか…」
「 自分ではない良いものを持っていると思われるものを妬む」
「 すべてのエネルギーと、すべてのものが自分に集まっていないと嫌というちょっとわがままな感じの思いがあるね」
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●すべてが欲しいだけ…駄々っ子ですね
エル・ランティよりもピュアではありましたが、サタンも所詮はエル・ランティの片割れでした。
先ほどサタンの意図は「 殲滅」 とありました。
その意味は何だったのでしょうか。
意味は「 滅ぼす」 ということですが、そこには「 滅びたい者だけを滅ぼす」 ということがあります。
これは陰始の意図とは真逆になります。
陰始は「 滅びたくない者も滅ぼしたい」 という意図ですし、エル・ランティの意図も陰始に準じて「 滅びたい者も、滅びたくない者も滅ぼしてしまう」 意図になります。
エル・ランティは表面意識ではいいことばかりいっていますが、結局は陰始の意図にまみれてしまっているのです。
そういう意味でサタンの方がエル・ランティよりもピュアだといえます。
初めのうちエル・ランティは陰始の方を逆に取り込んでやろうと思っていました( 存在は感知していました)。
しかし逆に取り込まれてしまっています。
エル・ランティをバカだったというより陰始が巧妙だったといえます。
陰始は人類誕生の3億8542万年前に入って来ています。
エル・ランティは3億6572万年前ですから、陰始の方が早く地球に入り、待ち構えていたといった方
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がいいでしょう。
ここからは少し本書の意図とは外れますが、陰始についての本質的な問答になりますから参考のため書いておきます。
月読之大神
「 陰始ってさぁ、自分じゃどうにも出来ないから取り込むしかないんだよね」
「 だから強大なエネルギーを持った存在をいつでも待ち構えてる」
「 それがたまたま…たまたまじゃないんだけどさ」
「 エル・ランティは標的だったよね」
●そこから地球入植者たちが次々とありましたが、それもすべて取り込んでしまっているのですね
「 そういう地場( 結界) を地球にちょっと編んじゃったからね」
「 早いもの勝ちだけどさ」
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「 知ったもの勝ち」
●でもそれはそういう結界を編むようにさせたのではないのですか
「 まぁそうね」
●「 編んじゃった」 と仰いますが、人類誕生の時に陰始の種を埋め込んでいるわけですから
「 これはちょっと競争だったのよね」
「 誰が最初に気づいて誰が埋め込むかっていうのはさ」
●え、気づく他の存在ってあったのでしょうか
「 気づければ…」
「 でも、そういう邪な意図を持っていたっていう意味では陰始がダントツだったから陰始しかなかったよね」
●いやいや…邪じゃない意図を持っている存在もいたんですか?
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注釈:293ページに出て来るロウアイは人名。 本文では漢字二文字。 ロウは女へんに無謬の謬のつくり、右側部分。 アイは士かんむりに下は毎日の毎の下の部分、但し一部形が違う。 毎の中央の縦線が少しだけ突き出して左にはねる感じ。
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「 いた」
●その結界を張ることができる?
「 うーん…」
「 陰始以外、邪な意図を持ったものはいなかったからいないよ」
「 結界を張るなんていう意図を持ったものはいなかった」
●いやいや、「 結界を破る」 という意図を持ったものはいなかったんですか?
「 いなかったね」
●それじゃあ競争でもなんでもないじゃないですか
競争 だったと先ほど仰いましたけど、他に相手がいないのですから早い者勝ちでもないですよね
「 陰始の中での競争っていう意味だったね」
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ここまでの問答を見ていますと月読之大神に分がないように思えますが、おそらく実際はまだお答えしておられない何か深い事情がある感じがしています。
そのあたりが察せられないとこの宇宙の深層には中々たどり着くことが出来ないかもしれません。
不老不死
ここでお話を始皇帝に戻します。
あれほどエネルギッシュに中国を統一した始皇帝の覇気が無くなってしまったのはルシフェルが抜けたからということでした。
その理由を調べました。
そのためにルシフェルの有り様をまず書いておいたのですが、ここからは始皇帝と呂不韋、ルシフェルたちが絡んだ天下統一の裏に隠された確執が明らかにされていきます。
始皇帝は天下を統一し、やりたいこと、やるべきことを成し遂げたという頃、影武者が暗殺される前から
「 いつまでも生きていたい」 と考えるようになっています。
最初は中国を統一したのはいいのですが、それを維持するのはもっと大変だったということがありましたし、始皇帝は中国だけではなくモンゴル方面もインドからトルコあたりまでも征服していきたい、あまねくどこまでも征服していきたいというアレクサンダー大王のような意図を持っていました。
そのためにも若さとエネルギッシュな肉体はどうしても欲しかったようでした。
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日本人がよく知っている徐福という学者に「 東方に仙人がいるから行って不老不死の薬をもらって来なさい」 と派遣していますし( BC221) 、他にもそういうような噂があればあちこちに色んな人間を行かせて探索させていました。
( 多くの学者や探検家が不老不死の薬や仙術、仙人、道士を求めて派遣させられています。 そして「 見つけるまでは戻るな」 という命を受けていましたので、その中で戻った者は一人もいなかったのです・ちなみに徐福が日本に漂着したのは丹後でした。 そこから陸路を南下しています)
他にも少しは健康にいいまともな漢方薬や怪しげなドラッグのようなものまで手に入れては実際に服用もしていました。
その中でもナチュラルなものは怪しげであってもまだよかったのですが、合成麻薬のようなケミカル系のものには毒性が強くあり、特に水銀を含む( 何とか丹という名称のものはほとんどです) 合成品は精度が低く毒薬に近いものがたくさんありました。
またそういうことが出来るという仙人を探し出そうと手をつくして色々活動をしています。
すでに書いておきましたように始皇帝の影武者が暗殺されたのを機に、本当の始皇帝は世間から身を隠し、本格的に「 生きながら仙人になる」 という修行といいますか…楽してそういう境涯になりたいため、主にドラッグや秘教とされる民間伝承を追い求めます。
暗殺を機に始皇帝は( 殉死という形で) 多くの側近を連れて一緒に消えています。 もちろんお金は潤沢に持っていて、すべてあちこちに金の粒として保管してありましたので、その後も好きなことを好きなだけやることは出来たのです。
とにかくバイタリティだけはありましたからそっち方面にもものすごい精力で突き進んでいます。
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初めのうちは割とまともな薬も修行法もあったのですが、次第におかしくなっていき、最後の方で「 大地の気脈・龍脈」 のエネルギーを( 固定して) 取り込もうとした修法で、取り違えてしまい、その反動が「 呪い」 のように来ています。 結構大がかりな法術でしたが不完全だったため呪い返しにあっています。
最終的には始皇帝の身体はミイラのように憔悴し、そのまま老衰ではないですが、亡くなっています。
この始皇帝の動きにルシフェルは嫌気をさし抜け出ていたのです。
ルシフェルの言い分は、
「 俗に落ちた」
「 くだらない人間になってしまった」
聖性を求めてはいないのですが、若さや寿命に執着するその有り様は、あまりにもくだらなくなってしまったと思っています。
そういうところにルシフェルという存在のシャープな感性が垣間見られます。
ここで再び呂不韋の消息をたどります。
実は彼も始皇帝と同じように不老不死、あるいはスーパーマンのような仙人願望を持っており、そちら方面に触手を伸ばしていました。
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彼は趙姫( 始皇帝の母) と不倫?して地方にとばされましたが、最終的に自殺をしています…が、普通の自殺ではなかったようでした。
彼も以前から魔術っぽいことに興味があり、やはり不老不死の薬や魔術関係のものに精通していたのです。
彼が最後に飲んだ薬にはやはり水銀が入っていたためそれで亡くなっていますが、それが「 生贄」 に近い自殺のようなものだったのです。
呂不韋には変身願望があり、不老長寿もそうですが、この薬を飲むことで始皇帝を超える人間になりたいとも思っていました。 確かに「 生贄」 という思いもありましたが、そこに「 生まれ変わる」 という意識があったからでした。
これまでずっと色んなものを集め、研究をして来てやっていたので、今の自分を犠牲にして生まれ変わってスーパーマンになるという自信はあったようでした。
しかしそれは猛毒、劇薬でした。
呂不韋に自信はあったのですが、中身がキチンと練れたものではなく甘かったのです。
粋を集めたはずのものがそもそも全然というレベルだったのです。
呂不韋は商人もしていましたからバランス感覚もよく、そっち方面に傾倒していっても最初のうちはまともだったのです。 しかし始皇帝のそばにあって「 権力」 という魔法に次第に感覚が狂っていきます。
呂不韋のこういう情報( 不老不死) が始皇帝にも及び、始皇帝が負けじと探し求めると、それがまた呂不韋にも影響し、お互いそうして負のスパイラルに入っていってしまっています。
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始皇帝の死
最後はミイラのようにスカスカになって亡くなっています。
本当は人間じゃないものになってでも永遠に生きる、生きられるというはずでしたが、変質一歩手前のミイラのような状態で死んでいます。
それは彼が望んだ若々しくて万能でというような有り様ではなかったのです。
今始皇帝は集合魂には戻っていません。
幽冥界でボーっと一人でいます。
本来戻るとしたらルシフェルの集合魂に戻るのですが、そもそもすでにルシフェルの集合魂は受け付けないようになっています。
ですから守護霊が助けに行くとかもなしで「 放置」 という状態です。
万が一何かの僥倖で彼が気づいたとしてもルシフェルの集合魂には戻れず、堕ちた仙人が集まるような所があり、そこが彼の最終的な行き場所になるかもしれません。
ルシフェルの集合魂はそういう切り捨てをよくやります。
同じ集合魂の出だからといって情というものがあまりないというのがルシフェルの特徴です。
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( 注:この見開き右側の片面、312ページ目は丸々余白になっている)
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第32章 ジョン・レノン
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| ミュージシャン
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| 生没年:1940~1980
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| 出身地:リヴァプール( イギリス)
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| 1962年に「 ザ・ビートルズ」 のメンバーとし
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| てレコードデビュー、以後「 抱きしめたい」 「 ヘル
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| プ!」 「 愛こそはすべて」 などの数々のヒット曲を世
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| に送り出した
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| 1970年にビートルズを脱退( 解散) した後も
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| 音楽家としてソロ活動を続けオノ・ヨーコ夫人とと
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| もに平和活動に精力的に取り組んだが、1980年、
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| 自宅前にてマーク・チャップマンに射殺された
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実体のない世界
彼は今幽冥界にいますが、そこでこの地球に残りたいのかという質問をしましても、こちらを向くということがないのです。
何かに気をとられているという印象なのですが、一体何に気を取られているのでしょうか。
それは「 人」 とか「 世界」 ではあるのですが、現実的な世界や人ではなく、「 自分の理想としている世界」 に強烈に気をとられているのです。
「 それ以外の世界はいらない」
他は全く眼中にないといった感じでいます。
かれは生前現実の世界を否定して「 戦争はダメ」 とか「 ピース、ピース」 とやっていましたが、どうもそういうビジョンの世界を望んでいるようです。
ただその世界が薄っぺらいといいますか、空っぽの世界で、実体のない空虚な印象を受けます。
そんなわけで「 この地球で生きたいの?」 と問うてもこちらを向かないのです。
それでは彼は「 消えていく」 「 滅びていく」 方向を選択しているのかといいますと、そう断定的でもなく、ハッキリ「 NO」 という言葉もないのです。
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どちらかといますと「 無視」 に近い感覚で、なんとなく「 尊大」 になってしまっているエゴも感じます。
確かにビートルズといえばグループを解散するまでは、圧倒的な世界的人気と支持を集めていましたから、やむを得ない部分もあるのですが、彼の望む世界を、その自分の世界を構築していくという意思はないようです。
どうもそこまで強くはないのです。
どちらかと言いますと、
「 自分の思ってる世界が一番なんだからこっちにみんな向けよ」
自分が振り向くのではなく、みんながこっち向けの様な感じです。
求心するほどの力はなく、集めるまでの渦も感じられず、自分だけがその世界にいるのです。
ただ先ほども書きましたが、それならばこの世界( 地球) を去るのかと問うと「 NO」 ではないのですが「 YES」 ほど強くはないのです。
やはりエネルギーをとられているのが現状で、周囲とのコンタクトをすべて遮断されています。
もちろんそうしているのは陰始ですが、彼はどこで陰始との関わりを持ったのでしょうか。
音楽の女神ミューズ
1968年頃にビートルズはメンバー全員でインドにいっています。
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リンゴはすぐに帰国していますが、ジョンとポールは予定どおりにインドに滞在していました。
ジョンが師事していたマハラジは俗物でしたが、ジョージ・ハリスンが深く関わったシタール奏者のラヴィ・シャンカルを通じて音楽の女神ミューズとつながっています。
( ミューズというのはギリシア語のムーサから来ていますが、そのムーサは芸術を司る9人姉妹の神々です。 もちろん中には音楽の担当者も何人かいますが、ジョンは濃い薄いはありますが9人全員とつながっています)
この時にジョンの潜在意識は陰始とつながり取引をしています。
そこで「 片足を突っ込んだ」 という表現になるのですが、そこからエネルギーをとられていくようになっています。
ジョンの表面意識も薄々それを感じていて、つながりがなくなりその音楽の神に見放されると自分のインスピレーションがなくなってしまうといまだに思っているのです。
しかしそこにくっついている限り彼の「 ( エネルギーの) 求心力」 というのは回復しないようになっています。
ジョンは1980年にニューヨークのダコタ・ハウスの入り口でマーク・チャップマンに射殺されています。
これは陰始がやっていました。
射殺という事で世界の求心力が一気に集まり、それをかすめ取るためにやっています。
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もちろんジョンだけではなく強弱はありますが、ビートルズのメンバー全員からもエネルギーを搾取しているのです。
オノ・ヨーコ
ジョン・レノンの奥さんであったオノ・ヨーコさんですが、彼女はどうなのでしょうか。
この方も似たような感じで、
「 自分の思う世界でなければならない」
その世界とは、
「 理想」
その理想とは、
「 作品の全てを認めてくれる世界でないといらない」
そんなわけで彼女は、
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「 ( この地球には) 残りたくない」
としています。
私はあまり知らなかったのですが、どうもこの方もアーティストのようです。
そして彼女の表現したい世界というものが、陰始にとっては操りやすい世界のようで、イベントといいますか一種のファッションといいますか…観衆の前でジョンとベッドインするというパフォーマンスをした事など、見せびらかすといいますか、自己顕示欲に近いもので、それをアートだと思っています。
そしてそういう世界を維持したい、それを認めてくれる世界だけが欲しいと思っているのです。
とにかく耳目を、注目を集めたいというのが強くあります。
陰始にとってはとても美味しい素材のようです。
アーティストの集合魂
ジョンレノンを調べていくうちに奇妙な事実に気づきました。
今ジョンは幽冥界で自分の世界に一人でポツンと閉じこもっています。
あまり暗い世界ではないのですが、閉じこもるといいますか、バリアを張っている感じです。
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「 外の世界は見たくない」
どうもそれが心地いいという事のようです。
ここでジョンの集合魂がどんなものか確認してみました。
そうしますと、
「 自分の世界以外はあまり見たくない集合魂」
「 心地いい自分の世界を大事にする人たち」
アーティストらしい、いわゆる自分勝手な集合魂ですが、しかしそれはそのままジョン個人にも当てはまるものです。
そういう傾向性を持つ集合魂から出た魂( 小魂) は中々集合魂には戻れないのではないかと思いますが、どうもジョン自体が集合魂といいますか、その魂自体が集合魂という位置づけがなされているようなのです。
分かりにくいのですが、私たち人類はこの地上に出て来るときは、一旦6次元界にある自分の大元の集合魂という魂から放出されてきます。
それはこの地球では因果律に近いようなセオリーだと思っていたのですが、どうもアーティストの集合魂というものはそのカテゴリーに入らないようなのです。
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